30年以上、師匠と崇めているトム・ピーターズ先生。
毎日1枚は読むようにしています。
ストーリーテリングで元気とエネルギーを与えてくれるトム・ピーターズ先生・・・元気の源です。
書斎の一角にはトム・ピーターズ・コーナーがあります。
思い起こせば、ピーターズ先生の最初の一冊は「エクセレントカンパニー」。
当時の激しい日米貿易摩擦があった頃に出された本です。
米国MBAホルダーたちは、顧客をかえりみず、市場の定量的、数学的な分析ばかりして机上の戦略を出し続けた結果、トヨタやホンダなどの日本の自動車業界にコテンパンにやられました。
ピーターズ先生は、分析、解析ではなく、顧客を向いた卓越した会社を浮き彫りにしました・・・ただ、その後「エクセレントカンパニー」で取り上げられた会社の多くは消えていきました・・・。
でも、同書で取り上げたコンセプトは、その後のIT会社、ベンチャー企業、スタートアップに継承され、日米は再び逆転という構図になります。
そういえば、グローバル化の掛け声のもと、当時の日本の大企業の多くが米国のコンサルティング・ファームからの指導を受け、家電メーカー、ITメーカーなどが衰退の道をたどっていきます。
米国MBAばりの数値分析、美しいグラフやチャート、スライド・・・日本の大企業は、まんまとワナにはまりました。
これは、アングロサクソンの陰謀なんでしょうか?
米国初のコンプライアンスやガバナンス、ダイバーシティなどを導入した日本企業の元気や勢いがどんどん失われてきています。
かなり深刻な状況だと思います。
こんな時こそ、再びピーターズ先生の登場だと思います。
現在、70歳。
生涯現役を標ぼうしている経営コンサルタントです。
師匠の書籍は、原書も含めて、ほぼ全て目を通しています。
ちょっとオタクです(笑)。
「失われた30年」に入る前に、ニッポンの会社やサラリーパースンが師匠の提言を受け入れ実行していたら、こんな惨状にはならなかったように思います。
GAFAやBATはやりたい放題、今やGDPも中国にダブルスコア、一人当たりのGDPも30位・・・もはや日本という国は先進国とは言えない状況になっています。
そして、最悪のタイミングでの消費税増税、コロナショック・・・そして、五輪開催・・・。
このまま行けば、令和大不況に突入する可能性は大だと思います。
今の日本だと、嵐が過ぎるまでアタマを低くして耐え忍ぶという対応策しかないようにも思えます。
「トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦」三部作。
1冊目は「ブランド人になれ!」、2冊目は「セクシープロジェクトで差をつけろ!」、3冊目は「知能販のプロになれ!」。
本当に目から鱗の三部作でした。
特に、「ブランド人になれ!」を始めて読んだ時の衝撃は忘れられません。
シリコンバレーやニューヨーク、上海や深圳の若きビジネスパースンは、師匠の教えにインスパイアされて羽ばたいたのだと思います。
悔しい・・・!
「トム・ピーターズのマニュフェスト」4部作も座右の書。
「デザイン魂」
「リーダーシップ魂」
「タレント魂」
「トレンド魂」
2005年に出されたこの4部作は当時先読みし過ぎという違和感がありましたが、ダイバーシティやインクルージョン、デザインシンキング、タレントマネジメント・・・師匠の予想どおりになっています。
完全取り残された日本。
もう一度、師匠の著作から学び直して、アクションに繋いでいかなければ、本当に明日はないと思います。
ありがとう!tompeters 気づかせてくれて・・・あとは行動あるのみです。
中小企業診断士として、経営分析や財務分析、市場分析などで数字を扱いますが、小職の場合は、あくまで付帯資料。
メインは、顧客に向けた戦略戦術行動であり、卓越性(エクセレント!)に向けた「人(タレント)」を中心にすえたサービス力の向上策です。
ここに魂を込めます。
驚きと感動を生み出すこと・・・お客様のお客さまの「WOW」をいただくための具体策を考え抜きます。
そして、試して修正する・・・スモールサクセスを得ながら、繰り返す、繰り返す。
師匠の教えが、ちゃんと生きています。
書店に行っても人はガラガラ・・・コロナショックがこんな所にも出ています。
それでなくても出版業界は大変・・・本や雑誌が売れなくて困っています。
ある調査では、働き方改革で早く帰れるようになったサラリーマンの自己啓発の時間、学習時間が増えていないとのこと。
コロナウィルスの影響で、飲み屋や寄り道をするフラリーマンも減少してはずなので、みんな何をやっているんでしょうか?
こんな時だからこそ、晴耕雨読・・・足るを知る、清貧の思想で「学び」を深めていきたいと思います。
がんばろう!ニッポン