今週号の日経ビジネス誌の特集は、「謝罪の流儀 コロナで高まる同調圧力への対処法」。
年に一度は掲載される企業や著名人の「ゴメンナサイ」システムの記事・・・いつも悲しくつらい思いで読んでいます。
それが、今回のコロナ禍で同調圧力が高まり、謝罪の流儀も変わってきたという内容でした。
楽しみにしている記事は、「世界の最新経営論」。
今月は、「マーケティングの父」コトラー博士が登場しています。
コトラー博士が生前のドラッカー博士から電話を受け、クレアモントで会って話をしたいという打診。
そこで、二人の巨匠の交流が始まったそうです。
最近、ドラッカー博士の影がちょっと薄くなってきたような気がします。
統計や数学を重視する米国の経営学でも、ドラッカー博士のプレゼンスがあまりないということも聞きます。
でも、コトラー博士は言います。
こんな時代だからこそ、ドラッカーを学ぶべきだと・・・。
定量から、再び定性へ・・・時代は、そんなトレンドになっていると思います。
ドラッカーから経営者への定番質問
1 あなたの会社にとって最も重要なビジネスは何か?
2 あなたの顧客は誰か?
3 あなたの顧客が価値を見出しているものは何か?
4 あなたが最も重要なビジネスにすべきものは何か?
これを、個人に当てはめると次のようになると思います。
1 あなたにとって最も重要な専門性、スキル、得意技は何か?
2 あなたの顧客、貢献先は誰か?
3 あなたの顧客、貢献先が価値を見出しているものは何か?
4 あなたが、今やらなければならないものは何か?
キャリア開発にも繋がるドラッカー博士の「問い」です。
ビジネスは、たった2つの基本的な機能から成り立つと喝破するドラッカー博士。
それは、イノベーションとマーケティング。
企業の目的は、利益の創出ではなく、顧客の創造!
ドラッカー博士の著書を、年末年始にもう一度読み込んでみたいなあと考えさせられた素敵な記事でした。