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マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

セ・リーグの首位決戦!甲子園球場では日大出身監督どうしの戦いが繰り広げられています

2015年08月29日 | マネジメント

混戦のセントラルリーグ。

盟主ジャイアンツを含め、各球団の戦力は突出したところはなく、互角。

8月も終わろうとする中、マジックナンバーは出ていません。

 

そんな中、阪神タイガースと東京ヤクルトスワローズが甲子園球場で首位決戦を繰り広げています。

この両球団の監督は、いずれも日本大学出身。

タイガースの和田豊監督(53歳)

スワローズの真中満監督(44歳)

お二人とも、高校時代、甲子園を経験したスポーツエリート。

日大卒業後、それぞれ阪神、ヤクルトに入団。

その道一筋を突き進み、監督に就任。

お二人とも、とても物静か、真面目・・・地味です(失礼!)。

強いリーダーシップの原監督や激しいパフォーマンスの気合系・中畑監督とは、異なります。

ジャイアンツの原監督は、強権発動して、さえない選手をすぐにファーム、二軍落ちさせる・・・

ベイスターズの中畑監督は、チームが勝った翌日のスポーツ紙の一面に載る・・・選手が主役ではありません・・・笑

興業としてのプロ野球を考えた場合、いろいろなキャラクターがあって、面白いとは思うのですが・・・。

 

プロ野球は、勝負の世界・・・勝って、初めて評価される世界です。

阪神の和田監督、ヤクルトの真中監督。

お二人とも、自分は表に出ず、選手の個性や強みを引き出すことに集中しているように思えます。

そして、球団フロントやオーナーとの関係性、コミュニケーションする術に長けています。

和田監督などは、昨年、何度も解任の危機がありましたが、それを乗り切っています。

また、ファンからの野次や非難を一身に受け、反論もしません。

選手を守る・・・これが、お二人の基本スタンスです。

 

日本において、人やチームをマネジメントしていくこと、経営していくということは、決してアタマの良さだけではありません。

ドラッカー博士が言うように、

「フォロワーがいること(ついて来てくれる人がいること)」

「いいか悪いかではなく、うまくいったかどうか」

ということが大切になってきます。

 

その意味では、和田監督、真中監督ともに、この2つの条件を満たしているように思います。

お二人の出身の日本大学・・・社長の数でもダントツです。

 

社長の出身大学(帝国データバンク・2014年度調査)

第1位 日本大学 22、582名

第2位 慶應義塾大学 11、703名

第3位 早稲田大学 10、993名

第4位 明治大学 9、580名

第5位 中央大学 8、534名

 

なんと2位の慶大にダブルスコア。

卒業生の数が多いということを加味しても、単に偏差値の高さやアタマの良さだけで、社長業がつとめられるという説明は出来ません。

 

企業、会社は、ゴーイングコンサーン(継続企業)。

経営は、存続、継続していかなければなりません。

資金繰り、設備投資、新製品開発、マーケティング、労務管理、納税・・・。

その中心となるのは、ヒト。

社員がついて来てくれる、チームとしての一体感がある、社員の個性や強みが活かされる・・・。

社長のリーダーシップや人柄、人徳、個性などが、大きく影響します。

 

プロ野球の監督は、社長業なのか執行役員なのかは微妙ですが、チームの結果責任を全て背負うという意味では、社長業。

株主にあたる球団フロント、オーナー、そして熱狂的なファンの支持を受けるというミッションがあるのです。

その根底にあるのが、フィールドで戦う選手たちからの信頼や尊敬・・・これなしには組織は成り立ちません。

 

今、甲子園球場で行われている日大出身の監督どうしの戦い・・・日本の企業組織のマネジメントという観点からも、興味深く、観戦したいと思います。

お二人の監督采配に注目です。

 

(CARPファンとしては、スワローズに勝ってほしいのですが・・・笑)

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