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博報堂の企業広告第2弾 生活者インターフェイス市場 再びクリエイテイビティでイノベーション???

2019年11月02日 | マーケティング
日経ビジネスの今週号に掲載された博報堂の企業広告第2弾。
 
 
第一弾の「正解より別解」の続編として、期待してボディコピーまで読んだのですが・・・。
期待はずれ・・・がっくりです。

「生活者インターフェイス市場」というエッジの効いていないヘッドコピー・・・。
ちっとも響きません。
「生活者」「インターフェイス」「市場」「クリエイティビティ」・・・みんな古いです。

昭和ニッポンの重厚長大産業によくある企業広告みたいです。
(個人的に、博報堂は好きな企業なんですが・・・)

生活者というコトバも昭和の時代の博報堂が掘り起こした切り口です。
消費者ではなく生活者。
原点回帰ということかもしれません。

AI、ビッグデータ、データサイエンス、5Gの時代・・・博報堂といえどもVUCAの時代、何かを模索しているのかもしれません。

この企業広告は、こう締めくくられています。
「あなたのビジネスに、論理やテクノロジーだけでたどりつけない別解を。」
コピーとボディコピーのモノクロで構成されているこの広告・・・ロジカルで論理一辺倒(笑)。
クリエイティビティというのであれば、それをプロフェッショナルの技で見せてほしかったなあ。
具体的に、こういうことです・・・というビジュアルを見せてほしかったなあ。

・CREATIVITY・HOKUHODO・

以前、電通が創ったスローガンというか行動指針というか分からないのですが、名コピーがあります。
はじめて読んだとき、感動したことを覚えています。
スローガン「Good Inovation」

「その手があったのか」と言わせるアイデアがある。

「そこまでやるか」と言われる技術がある。

「そんなことまで」と言われる企業家精神がある。

私たちは3つの力でイノベーションを作る。

人へ、社会へ、新たな変化をもたらすイノベーションを作っていく。


ここまで簡潔にエッジの効いた文章はなかなか書けません。

博報堂は昭和カンパニーから脱皮できるのか?
社内や社外でイノベーションを起こせるのか?
タイムブローカー、スペースブローカーから脱皮できるのか?

もうすでに大企業病、老年企業なのかもしれません。
コンプライアンスや社内稟議、ガバナンス・・・社内の偉い人が集まって意思決定しようとすると、最後にまとまるのは一番無難な案。
リスクを避ければ避けるほどエッジが効かずリスクが高まるのになあ・・・。
この広告を見ると今の博報堂の株は買いたくありません。

博報堂の社員は、優等生のエリートさんばかりなったんでしょうか?
面白い人や変わった人、サラリーマンらしからぬ人、奇人変人は淘汰されちゃったんでしょうか?
イノベーションを起こすと言われる「若者」「馬鹿者」「よそ者」がいなくなったんでしょうか?
ちょっと心配。
この企業広告を見ていて、そんなことを思った週末の朝でした。

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