能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

若き能率技師 荒木東一郎 アメリカ仕込み、洋行帰りのイケメン 経営コンサルタント

2010年10月30日 | マネジメント

荒木東一郎(1895~1966)は、能率の父と呼ばれる上野陽一と同年代を生きた能率技師。

心理学を起点として理論的な啓蒙を推進した上野の対し、荒木は技術畑出身の現場主義者でした。

荒木は、「現場における原則→応用」を土台とした科学的管理法の適用を自身の主義としました。

「考えるより行動、知識でなく知恵で」が荒木のモットー。


荒木は、米国アクロン大学で工学修士を得、米国最新の科学的管理法を引っ提げて帰国。

当時の写真に口髭をはやした自信に満ちた荒木の姿が残されています。

インテリジェンスにあふれ、イケメンの荒木は、コンサルティングにおける成果報酬制を導入するなど、画期的な能率技師としての活動を展開しました。


能率指導は、人間、労働者に対する指導である。


荒木は、いち早くプロセスコンサルテーション、ワークショップ、アクションラーニングの端緒を見出していきました。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

目的と手段・・・「能率」とは、目的と手段のバランスがとれている状態

2010年10月30日 | マネジメント

目的と手段のバランスがとれている状態

これは、能率の父と呼ばれる上野陽一による「能率」の定義。

目的100に対して手段80ならば差異の20はムリ、

目的100に対して手段120ならば差異の20はムダ、

して、このムリとムダを合わせたものがムラということになります。


日頃、仕事を進めていく中で、いつのまにか手段が目的化することが多々あります。

効率化のために組んだシステムのメンテナンスのために多大な労力をとられるとか、

リスク回避のために導入した仕組みのために本来の仕事(=目的)にかける時間が減らされるといったことです。

そういえば、

今年の文部科学省の発表で国立大学法人の研究論文の数が1割程度減少したという発表がありました。

研究者が報告や事務手続で研究時間が減少したのが理由とのこと。


一生懸命取り組んでいる仕事から、一歩離れて客観視してみる、

なぜを5回繰り返してみる、

他者の助言を聞いてみる・・・。

ムリムダムラのない仕事を進めていくために必要なことだと思います。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする