職場の窓から駐車場の自分の車がよく見える。それを遮るように手前でソメイヨシノが大きく枝を広げている。ここに来た時からこの桜が満開になるときれいだと誰もが口をそろえて言う。先週まではつぼみだったのが今日(4/4)は3分咲きくらいになってきた。朝日を浴びた姿はすがすがしい。週末は満開になりそう。
随分昔のこと、社会人になって最初の春は宝塚市雲雀ヶ丘にある寮生活で始まった。入寮してすぐの日曜日は朝から早速寮の恒例行事である花見が行われた。たしか雲雀ヶ丘の隣の駅のあたりから林の中の道に入っていくと少し開けた野原があってそこに数本の桜が満開の花をつけていた。毎年寮の花見はここと決まっていた。他に誰もいない山の中で昼間からビールを飲んで騒いだ。酔いつぶれた者もいた。あれが初めてのお花見宴会だった。柔らかな明るい春の日差しに桜の花が舞い落ちて、おそらく遠くでは鶯も啼いていたに違いない。あの時の桜は今も変わらず咲いているのだろうか?