外はうだるような暑さ。真夏日だろう。朝から蝉が一斉にでできて啼き始めるともう他の声や音は聞こえない。昔、二階の自分の部屋でなんかの試験勉強をしていた時、窓の外のシラカシの木のアブラゼミがあまりにうるさいので「うるさ~い!」と叫んだところ全く効果はなくてもっと激しく啼き始めた。蝉の啼き声は気にしてはいけない。夏の風物詩として味わうものなんだ。
家からそう遠くないところの畑わきの花壇で、鮮やかな朱色の花?が目に入った。近づいてよく見ると赤い花に見えたのは苞葉のようだ。トウダイグサ科ショウジョウソウ。葉は互生して柄があり、中央部で深くくびれて先は尖る。
裏は赤くはないようだ。
茎の上部に数枚の朱紅色の苞葉がつき、トウダイグササ科だけあって中心部に花弁のない雌雄異花の杯状花序を集めて咲かせる。しかし朱紅色の苞葉が良く目立ち、花はあまり見栄えがしない。
猩々(ショウジョウ)とは古代中国で創られた空想上の獣で赤く長い髪の酒の好きの猿。現在では猩々はチンパンジー、大猩々はオランウータンをさす。ジョウジョウトンボ、ジョウジョウバエなどショウジョウのつく生物は体のどこかに赤いところがあるようだ。