この前から探していたのはこの本です。
『色の女王』
色の女王マルティナは色の家来たちを呼びます。色の家来達は登場の仕方もそれぞれです。
青はやさしく、ものしずかでした。
女王にそっとあいさつすると、青は空にひろがり……
赤がすっとんできました。
赤はらんぼうで、あぶないところもへいちゃらでした。
あたりは、ほんのりバラ色になりました。
まもなく、そこへ黄色がやってきました。
『色の女王』ユッタ・バウアー作/橋本香折訳/小学館より
先月受講した日本色彩研究所の名取先生が紹介されていたので、どうしても読んでみたかった。
作者のユッタ・バウアーさんはドイツ人ですが、日本人の私たちと色の個性の捉えかたはほとんど変わりないようです。
物語は続きます。青、赤、黄の色の家来のうちひとりは
いじわるで、たちが悪いところがあったのです。
そこで、女王と色たちのけんかが始まります。この問題児(?)は何色だと思いますか?日本人とドイツ人との差があるのかもしれません。私自身はユッタさんの感覚に違和感はありません。
家来の青、赤、黄は減法混色の3原色です。3つが混ざり合ってけんかすると今度は世界がある色におおわれます。色鉛筆やクレヨンで色を重ねすぎて、あ゛~というあの色です。