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何のために働くのか・4

友人作のラベンダーのサシェ、匂い袋です。ラベンダー柄の布リボンを袋状にしてあって、おしゃれでしょ。良質なラベンダーのとってもいい香りがします。

(つづく)って書いてから早ひと月・・・ひょっとしてつづきを気にしていてくれた方がいらしたら申し訳ございません!!

20年ほどのサラリーマン生活に区切りをつけて、私はようやく自分の仕事についての棚卸をしてみることにしました。

*美容に関する仕事は好きだった
*女性を対象とする仕事は向いているような気がする
*けものみちも通ってみると悪くない
これは事務職が天職と思っていた私には意外な在庫でした。

さらに、どちらかというと社交性がなく外交的でもなく、人と濃く接することは苦手だと自覚していたのにそうでもなかった。
*人と関わることから生まれる感動がエネルギー源になる

人との関わり方の自分の傾向も見えてきました。
*人を応援したり元気づけることに熱心になれる
*人に何かを伝えることに親切になれる

そして、こんな発見も。
*人が変化していく姿に一番感動する

化粧品会社での仕事はとんでもなくハードでしたが、ハードで雑多な体験の中で自分でも気づかなかった自分の能力(ノウハウではないです)を掘り出すことができたのだと思います。そのごちゃごちゃなハードワークに耐えられたのは、その前15年ほどの仕事にその都度自分なりに努力をして向き合ってきたからだと思います。

私は取り柄もなく不器用です。棚卸にも20年もかかったわけですから。何か人並みにできるようになるにはかなり努力しないとできないんです。でも、他人の努力は案外見えないものなのでしょうか。こんな私をすらすらっとできちゃうんですね、なんて誤解する方がたまにいます。もうのけぞっちゃうほどびっくりです。「んなわけないでしょっ」

20年分の棚卸を経て、「美容と関連があり、女性が変化していく時を応援できる、面白そうなこと」という方向性がつかめた私はその手段として色というものに関心を持つようになっていきました。


そうそう、「ハタモク」で話題になっていた「仕事をするうえでの軸」についてですが、更新をさぼっている間にいろいろなことを考えました。

そしたら「フェア」ということが浮かびました。仕事は人との関わりの中で進んでいきます。仕事の進め方、仕事で接する人との関わり方、フェアでありたいと思っています。

『アンフェア』の雪平には「ばかか、おまえはぁ」って言われちゃいそうですが



仕事について考えること、向いているとか向いていないとか考えることは、「自分」について考えることとイコールですね。だから学生であろうと社会人であろうとフラットに意見交換できるテーマなのだと思います。

でも、私はこうも思います。
向いていてもいなくても、やりがいを感じても感じられなくても、収入を得て仕事をすること自体に十分価値がある。
                                             (つづきません)

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何のために働くのか・3

30代の男性からも「自分を探すたびの途中。私もいまだに合っている仕事がわかりません。」とメッセージをいただきました。

この方はバブル崩壊後の非常に厳しい時代に就活をしています。
「専門学校で取れるIT系の資格は全部最上位の取りましたが、電話だけで200社以上断られました。就職が決まったのが12月でした。」

更に就職後の学びについて
「17年仕事をしてきて、資格より
も、学校で学んだことより、就職して学んだこと、勉強したことの方が多いです。」

彼のように学生の頃から勉強に努力できた方でさえ、就職後の学びはそれ以上なんですよね。

ナマケモノの私など相当努力しないとやっていけないわけです。我ながら「中学生・高校生頃にこのくらい勉強したら人生変わっていたかも」と思うくらい社会人になってからはがんばりました。30代前半に会計事務所に勤めていたときもそうです。

会計事務所というのはデスクワークで究極の事務職みたいに思われるかもしれませんが、顧客の職種は多岐に渡ります。家具メーカーからラーメン屋さん、不動産業、医者、服飾販売、等々居ながらにして様々な業種の方とお会いできたり、会計という会社の心臓部のようなところ垣間見ることができたわけです。今思うと私の狭い視野を広げてくれる場でもありました。

30代後半は化粧品会社で働きました。新規にオープンするショールームの事務スタッフとして応募し採用されました。日曜日は休みです。夫と休日が合うことは就職先を選択する大きな条件でした。

ところが、これが入社したらどんどん話が変わっていきます。ショールームではなくそのメーカー初の直営小売店舗、事務職ではなく販売スタッフ、日曜日は当然仕事です。「冗談じゃない!
しかも私がなりたくない職業ワースト3にあげていた化粧品販売です。

「話が違いすぎる」と辞めることもできたのにそうしなかったのはこれも今思うと3つ理由がありました。
同期入社のメンバーが魅力的でチームワークがよかった
一年以内に放り出すのはいやだった
先の見えない嵐のようなどたばたの毎日だった

3つ目はどういうことかというと、企業として初めての業態(小売店舗)に進出したということは一切の前例がないということです。ささいな事でも手探りでした。出来上がった組織になればどうってことない瑣末なことで議論したりけんかしたり喜んだりしながら進んでいくのです。

意外なことに私はこの「雑然とした中で手探りで前に進む」という仕事の仕方が楽しかったんです。店長になり、スーパーバイザーになり、月の半分近くが出張という仕事になりました。

退職に際して、「けものみちを登っていくのは充実感がありました」と言った私に人事の方が「けものみちなら一応道だけど、けものも通っていないところを登ったんですね」とねぎらってくださったのを思い出します。

40歳前に退職して、初めて
「私にとって仕事で大事なことはなんだろう?」
という問いに真正面から向き合いました。

「遅くない?」と思われる方もいるでしょう。遅かったかもしれません。
そのときに考えたことを伝えたかったのですが、そのためにはある程度職歴をわかっていただいたほうがいいと思い、長々と書いてしまいました。

「えっ?これからが本題?遅くない?」

・・・すみませーん                          (つづく)

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