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緑の瞳


     ポワロの瞳がいつのまにか濃い緑色にかわっているのに、わたしは気がついた。
                  ―――『プリマス行き急行列車』 ハヤカワ文庫




ひとりですごす夜。
気楽なような寂しいような、でも、ひとりの時間も好きです。

定番の、ワインをちびちび飲みながらのミステリー。
お腹すいてきたと思ったところでパスタを茹でに立ち上がる、と。

すごく有名だけど実はしっかり読んだことない小説ってありませんか。
映画化、テレビ化されている作品など、よく知られている割に原作本を読まれていないとなんてこと、あります。ちょっとかわいそう、原作が。

『オリエント急行の殺人』なんか、そんなところがあると思います。
トリックとか、犯人像、動機、もちろんよくできているのですが、私が大好きなのは、ラストシーンです。最後の1ページが素晴らしいから名作なんだと思っています。


名探偵ポワロは、事件に俄然興味が沸いてきたとき、事件の背景がつかめたと思ったとき、瞳が緑色に輝きます。

ということで、無理やり、カテゴリーは「green」
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