腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



昨日の夕方、生まれて初めて“119”に電話しました。


それは買い物客が一番多い日曜日の夕方4時過ぎ。

お世辞にも大きいとは言えないうちの店の目の前での出来事。

いつも通り作業机に座ってお預かりした腕時計の電池交換を終え、ホッと一息ついていた正にその時、表を歩いていた買い物帰りの70歳後半と思しきお婆ちゃんが突然フ~ッとその場にしゃがみこんでしまった。

一緒にいた娘さんとお孫さんは大慌て。
娘さんは大声で「おばあちゃん!おばあちゃん!」と叫びます。

倒れたお婆ちゃんは意識はあるようでしたが、グッタリとしてその場に倒れてしまった。

店主も慌てて店を出て「救急車呼びましょか!?」と言いました。

倒れたお婆ちゃんを膝枕で支えながら「お願いします!」との返事だったので、すぐ店内に戻って受話器を上げる。

“1”“1”と押したところで

「あれ?110番だっけ?117は時報だし...」と0.05秒位の間に余計なことを考えてしまった。

最後に“9”を押したら意外なほど冷静になれた。

オペレーターに「救急です」と告げ、住所や状況を説明。
すぐ救急隊員をよこすと言ってくれました。

それからショッピングモールの防災センターへ電話して事情を説明する。

1分もせず防災センターのおじさんが駆けつけてくれた。

お婆ちゃんは意識はハッキリしているものの、娘さんの膝枕で横になったまま。
漏れ聞こえる話では「歩いていて急に目の前がフワーッと暗くなった」そうな。

そうこうしている間に救急隊員が来てくれた。
電話してから4~5分だったろうか。
このタイムって早い方じゃないの?

先に到着した隊員はお婆ちゃんに何やら二言三言声を掛け、遅れてやってきたストレッチャーに乗せて運んでいった。

大事に至らなければいいが...


おばあちゃんの意識がしっかりしてたから、比較的周りの人々も冷静だったけど、もっと重症だったらいざとなると的確に行動する自信がない。

こんなことではダメだ。
山より高く反省。


今出来ることは実家の母親に「暑いから外出は気をつけや。水分しっかり摂ってな」と電話することくらい。


お婆ちゃんの一日も早い回復を心よりお祈りいたします。


何故「117は時報」と咄嗟に頭に浮かんだのか全く訳がわからない腕時計修理専門店トゥールビヨン店主。
職業病かね?

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