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2023年は馬鈴薯・甘藷栽培を

2022年12月18日 | インポート


 これまで何回も、来年2023年に食糧危機が起きる可能性があることを書いてきた。

 その対策としては、信頼のおける仲間を見つけて、過疎地の安全な農地を手に入れて、馬鈴薯・甘藷の栽培を行い、共同体によって自給自足を目指すことしかない……と考えている。

 

2023年の食料危機はこれまでよりも深刻かもしれない…戦争、パンデミック、異常気象の影響で

 https://www.businessinsider.jp/post-258559



 結局、最大の問題は、

 ①世界最大級の肥料供給国であるロシアとウクライナの戦争によって、世界的な肥料不足が起きていること。

 ②太陽活動の衰退、火山活動による成層圏汚染などからくる地球寒冷化の影響で、日照量が減っていて、農産物が育ちにくくなっていること。

 ③新型コロナ禍で、世界的なサプライチェーンが停滞して物流が混乱していること。

 ④中国共産党指導部の無知や独善によって、経済と農業が崩壊し、世界中の食料を大規模に買い占めたことで、世界的に食料が不足していること。

 などである。他にも蝗害問題や、スタグフレーション問題などたくさんあって、どれ一つとってみても、食料供給を不安定化するものばかりだ。



 今年の肥料の値上げと不足は、恐ろしいもので、価格高騰から私は、ホームセンターでなくダイソーの肥料に変えたが、最近では、いつ行っても棚に肥料が存在しなくなった。黒マルチなど農業資材も、いつも在庫切ればかりだ。

 ホームセンターでしか買えない芋専用肥料は、20K、2500円ともの凄い値上がりだ。

 だから、これからは、農業資材や肥料は、購入でなく自分で生産するしかない。



 現在の円安傾向が続けば、輸入品の購入が不利になり、圧倒的に依存してきた、アメリカ・カナダ・豪州の小麦が、恐ろしいほど値上がりして購入困難になる。

 それでも日本の場合は、輸出品とのバーターがあるので、完全に輸入が止まることはなく、価格は暴騰しても市場から食料が消えることはないかもしれない。

 だが、確実に食料は入手困難になる。何よりも高すぎて手が出なくなる。



 そこで、根本的な問題解決策は、仲の良い数軒の家族が共同して、離農した過疎地の農地(可能なら家ごと)を確保して、自給畑を経営することしかない。

 この場合、単家族では無理が多く、数家族で共同すれば「三人寄れば文殊の知恵」システムが働き、交通の不便な場所でも、助け合い運営が機能するようになる。



 しかし、資本主義社会で、利己主義を薫陶された人々が共同体を結成するには、相当に生活が切羽詰まらないと困難かもしれない。

 「そうしなければ生きて行けない」という危機感を共有するまで始まらないのかもしれない。共同体全員を家族として認識できる人間性が前提になるだろう。



 私は、中津川のバス便も失われた僻地に2003年末に移住し、20年近く生活するなかで、雑木林を自分で開墾し、100坪ほどの斜面畑を作った。

 途中、間質性肺炎を発症したため、死を覚悟するほど体調が悪化し、畑の管理もうまくいかなかったが、最近は少し再開している。

 主に、馬鈴薯、甘藷、玉蜀黍、葉物野菜などを生産している。自給自足には遠く及ばず、デタラメで、だらしない私のライフスタイルから、書くことも恥ずかしいのだが、こんなダメ人間でも、そこそこ収穫があるので、ほんの少しだけ書いておきたいことがある。



 とにかく、来年は馬鈴薯・甘藷を作ろう。なるべく大都会から遠い僻地、中津川の近所でいえば、阿木、蛭川、東白川とか白川、付知あたりに安い家付き畑を共同で購入して、助け合いながら利他主義の共同体を目指して、子供たちの未来を確保することだけが正義だと私は思う。

  共同体の規模としては10名あまりが最適だと思う。多すぎると権力と分業の利権によって内部崩壊する可能性がある。



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 馬鈴薯の栽培

 https://sakata-tsushin.com/yomimono/tokushu/20170427_005852.html



 ジャガイモの植え付け時期 ジャガイモは春と秋の2回。

・春 … 3月~4月中旬くらいまで

・秋 … 8月下旬~9月

※植え付け時期は関東標準。



 種芋は、食用芋とは別に生産されて、1月頃、農業店やホムセン店頭に並ぶが、この数年、春先の種芋が早く売り切れるようになった。見つけ次第、確保し、家内で保管する。100坪なら10Kgくらい必要かもしれない。

 内陸の中津川は、ゴールデンウィークまで凍結があるので、2月に種芋を植え付けたら、黒マルチと寒冷紗が必要だ。何もしなければ降霜のたびに若葉が真っ黒になって、5回くらい重なると株が弱って収穫困難となる。6月に葉が枯れたら収穫する。

 秋は9月始めだが、11月には降霜があり、春ほどの収穫は望めない。



 プランター栽培は、あくまでも学習研究用で、実用は畑に植えて、最低でも50坪は作りたい。最高にうまくいけば、300Kgくらい収穫できる。

 日800g食べるとすれば、一人の一年分くらいの主食になる。

 しかし、連作障害による収量低下があるので、玉蜀黍などと三年輪作が望ましい。

 畑は、水はけの良い火山灰質ローム層が適している。砂地は育ちにくいが、大量の牛糞や籾殻を入れて土壌改良すれば可能だ。



 農作物は、石灰でPH調整するが、馬鈴薯・甘藷など芋類は酸性を好む。石灰を入れるとアバタ芋(ソウカ病)になり、商品価値が落ちる。ところが、肥料の鶏糞に鳥インフル流行によって大量の石灰が入るようになったので、鶏糞を使うとアルカリ側に傾きやすくなった。



 【植え付けの1週間以上前までに1㎡あたり完熟堆肥2~3kgと成分8-8-8程度の化成肥料や有機配合肥料を100gほど施してよく耕しておきます。】



 化成肥料を使うと味がかなり落ちる。落葉と鶏糞などを堆積して堆肥として使うのが良い。芋類はカリ肥料が重要で、落葉や草を集めて燃した草木灰をたくさん入れると収量が上がり、甘くなる。

 消防法の関係で、畑の隅に草木灰用の竈を作らねばならなくなっている。3月頃の野焼きは極めて火災の危険性が高い。



 . 芽出し(浴光育芽)

 【植え付けの2~3週間前から、種イモの芽出しをします。毎日朝から夕方くらいまで、日なたに種イモを並べ、太陽光に当てます。夜は寒いため家に取り込みます。これを2週間くらい行っていると種イモから芽が出てきます。緑や赤、紫色の硬い芽が出てくればOKです。

 芽出しは必ずしも行う必要はありませんが、芽出しをすると種イモをそのまま植え付けたときよりも発芽がそろって、その後の生育がよくなります】



 私は「芽出し」をせずに植え付けているが、芽出しをした方が一週間くらい生育が早くなるようだ。株の勢いも良い。



 【1個が30~50g程度の種イモは切らずにそのまま植え付けますが、約50g以上の大きい種イモは、芽出し後、大きさに応じて切ります。切り方は、1片が平均40g程度になるように、芽が出ている場所を残して縦に切ります。

 切った種イモは切り口から腐るのを防ぐため、切り口に「草木灰」や「ハイフレッシュ」などを付けてから、直射日光で1日天日干しして乾かします。長時間乾かすとしなびてしまうので注意しましょう。】



 私は芋を切ったら表面が光沢を持つまで半日乾かしてから植え付けている。



 種イモを植え付け

 【種イモを水はけのよい場所に植え付けます。幅60~70cmで深さ10cmくらいの植え溝を掘り、30cm間隔で植え付けます。植え付ける場所が深すぎると芽が出にくくなるので、土が5cm上にのるくらいが目安です。】



 なるべく30センチくらいの高畝にして、水はけを良くする。里芋は強い湿気が必要だが、馬鈴薯・甘藷は通気性を優先する。

中津川のような内陸寒冷地では、黒マルチを被せてから穴を空けて植え付け、さらにU字支柱を刺してから寒冷紗(または不織布)をかけ、降霜が終わったら外す。

 植えて芽がマルチを押し上げてから穴を空ける方法もある。



 芽かき

 【ジャガイモから出てきた芽が5cm程度に伸びたら、硬くてよい芽を数本残して残りは引き抜きます。通常は2~3本残すのがよいといわれていますが、残す本数は好みで大丈夫です。種イモが動かないようしっかり押さえ、土の下の方で芽を切るようにしましょう。】



 1回目の土寄せと追肥

 【芽かきが終わったら軽く土寄せを行います。土に追肥を混ぜた後に土寄せをすると、効果的です。また、雑草が生えてきたら適宜抜きましょう。】



 芋が剥き出しになったら土で覆わないと緑芋になり、ソラニン毒性が出てしまう。



病害虫対策

 【暖かくなるとテントウムシダマシなど、害虫が出始めるので防除します。害虫は見つけたら捕殺が基本ですが、直接捕まえるのに抵抗がある方は天然成分を使用した殺虫剤などを散布してください】



 13星テントウムシやアブラムシが大量発生するので、私は300倍木酢液や穀物酢、超薄いホウ酸液などを如雨露でかけている。葉は食べないので、即効性農薬を使っても問題はない。

 モザイク病などウイルス病は適切な薬が存在しないので、媒介となるアブラムシを退治するしかない。出れば、情容赦なく摘み取って燃し、被害を拡大させないことだ。

  葉が黒くなる「黒死病」は、出た畑で初期にダコニールという薬剤を散布する。後から出たら摘み取って燃すしかない。



 【草丈が30cmほどに成長したら、2回目の土寄せと追肥をします。 花が咲いたら取ります。花が咲くと種ができ、トマトのような実がなります。大きな影響はありませんが、ジャガイモの成長に必要な栄養分が実の方に取られてしまうので、できれば花は取り除くようにしましょう。】



 収穫

 【一般的には6月中旬ごろが春植えジャガイモの収穫時期ですが、品種や地域、天候により収穫時期が変わってきます。葉の7~8割が黄色くなって枯れてきたころを収穫目安としてください。ジャガイモは雨天や雨上がりに収穫すると腐りやすいので、晴天が続いて土が乾いているときに掘り上げます。

 掘ったジャガイモは風通しのよい日陰で土がさらっと落ちるまで乾かし、早めに取り込みます。長時間日に当てると水分が飛んでシワシワになったり、ソラニンの含有量が増えたりするので注意しましょう(ソラニンは早く収穫しすぎても残るので注意が必要です)。】



 収穫は、可能なら軍手で行うが、土が硬いときはスコップを入れる。しかし、芋を壊してしまうことがある。

 貯蔵する場合は風通しのいい冷暗所に保管。また、収穫したジャガイモを種イモにすると病気が発生しやすいので、種イモとして使わない。

 貯蔵は、乾燥した場所に、段ボールに入れて遮光し、小さな穴を通気用にたくさん空けておく。光が当たると有毒ソラニンが生成され青くなる。

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 引用含む



 馬鈴薯は最初の二年程度は、病害虫も少なくて、うまくゆくことが多いが、生産を重ねるほどに、モザイク病や黒死病、そうか病などが発生し、また芋がピンポン球のように矮小化することがある。

 三年目くらいからは、かなり神経質に管理する必要がある。



 大切な点は、草や雑木を燃した草木灰を投入することが収穫を増やし美味しい芋を作れること。鶏糞に含まれる石灰量が多いと、そうか病の原因になりやすいこと。

 化学農薬ではなく、木酢液、酢、ボルドー液などの自然農薬を使うこと。

 育成機関は、3月~6月までの三ヶ月程度とする。



 甘藷の場合は、馬鈴薯のような窒素肥料は必要ない。草木灰のようなカリ肥料を入れることが大切だ。最初は、甘藷専用肥料を使った方がいい。

 それまで普通肥料を多用した畑はチッソ過多になっていて、芋が矮小化して大きくならない。甘藷は、連作障害がないので専用畑で、カリ肥料主体に育てること。

 育成期間は5月~11月と5~6ヶ月かかる。収穫後、一ヶ月置かないと甘くならない。



 また馬鈴薯、甘藷ともに、野生動物に徹底的に狙われる。

 イノシシの被害が凄まじいので、一反の畑が一日で消えてしまうこともある。

 だから、ワイヤーメッシュとポリ網のような防獣設備なくして芋類を生産するのは不可能である。地方の放棄畑が多いのは、ほとんどイノシシ・カモシカ・クマに食害されるからだ。

 またネズミの被害も凄い。収穫時期が遅れて芋が熟成すると、ネズミの食害が激しくなるので警戒が必要だ。



 以上のように、過疎の田舎で主食を自給自足するには、相当な決意と知識が必要であり、一人では意思がくじけてしまう。信頼できる仲間と菜園を楽しむ趣味、ライフスタイルを普段から話し合っておく必要がある。



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