徳育社≪九州オフィス≫スタッフブログ

~高校生のための大学受験応援ブログ~

手紙屋より(3)

2015-11-07 14:49:01 | 日記
喜多川泰・著「手紙屋・蛍雪編~私の受験勉強を変えた十通の手紙」(Discover21刊)という本から、10回に分けて考えるシリーズです。

3回目は「心の成長なくして、結果を手にすることはできない」です。

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「勉強という道具を何に使うか?」の続きです。

「勉強という道具は、自分をピカピカに磨いて、昨日とは違う自分になるためにある」と考えてみてはどうでしょうか?

大学に合格するのも大切ですが、「自分を磨けたかどうか」によって、勉強という道具をうまく使えたかどうかが決まるとも言えます。

たとえば「サッカー」という道具を使って親は、チームワークの大切さ、努力を積んで選手に選ばれる喜び、仲間と共に勝つ喜び、負ける悔しさ、最後までやり通す忍耐力、人の失敗を責めない優しさ、教えてくれる人に対する感謝の心・・・・・

こうしたものを身につけてほしいと考えているはずです。

もし「心や身体の成長はどうでもいいから、技術だけを鍛えて、将来プロにしてくれ!」という親がいたら、どう思いますか?

迷わず、こう答えるはずです。

「それは無理です。心の成長なくして、その結果を手にすることはできません。」

「勉強という道具」も全く同じことが言えます。

その多くは、「心を育てたり、自分を磨いたりすること」ができるものです。

「勉強する」という言葉を別の言葉で説明すると、

「今までこの地球上に存在した人々が経験し、発見しては次の世代へと伝えてきたすばらしい知識や知恵を、今度は自分が受け継ぎ、自分のものにすること」ともいえます。

人間はほかの動物にはできない英知の継承を「勉強」と呼んでいるわけです。

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私たちが生きられるのは、せいぜい70~80年くらいでしょうか。

つまり1世紀を生きる人はそんなに多くはいません。

人類の長い歴史のほんの一部です。

しかし、現在の豊かな生活は、私たちの祖先が創り上げてくれたものを受け継いでいるのです。

私たちは祖先から受け継いだものをさらによくして、未来の子供たちに渡していく人類のランナーの一人でもあります。

世界の中で、日本の中で、家族の中で、このバトンタッチを行っています。

自分を磨き、成長させることで、未来によりよいものをバトンタッチすることができます。

それは技術であったり文化であったり精神であったり、様々なものがあります。

では、あなたは、勉強という道具を使って、自分のどういう部分をピカピカに磨こうと思いますか?

自分の何を鍛えたいですか?

何を伝えていきたいですか?

考えてみてくださいね!!(^o^)


☆ドラゴン