徳育社≪九州オフィス≫スタッフブログ

~高校生のための大学受験応援ブログ~

手紙屋より(10)

2015-12-26 17:24:03 | 日記
喜多川泰・著「手紙屋・蛍雪編~私の受験勉強を変えた十通の手紙」(Discover21刊)という本から、10回に分けて考えるシリーズです。

いよいよ最後の10回目は『今日一日の勉強が、将来の世界を大きく変える』です。

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実は、はじめに考えてもらった「何のために勉強をするのか」という勉強の目的には、もう一つ大切な目的があるのです。

そして、それを持って勉強をしなければ、必ず途中でやる意味を見失ってしまうからなのです。

勉強を上手に使えば、人から好かれたり、よその国を好きになったり、世の中の人たちが喜ぶものをつくり出すことができます。

そうです。「勉強」という道具は、「ほかの人たちの役に立つため」に使って、はじめて上手に使ったといえます。

つまり、勉強という道具は、「自分を磨くため」と「人の役に立つため」という二つの目的のために使ったときにはじめて、正しい使い方をしたといえるのです。

誰しも子どもの頃に見る夢はとても素敵で無邪気です。

ところがほとんどの場合、それは自分の欲求を満たすための夢なのです。

一方で、大人になってから抱く夢は自分が中心ではありません。

学生時代に夢や目標を持てず、自分の人生にどんな価値があるのかを知らずに過ごしてきた若い人たちが、「自分もこんなことで人の役に立つことができる」という一つの生きる意味を見つけるところから始まる夢です。

この世界に生きる一員として、ほかの人たちに対して、もっとたくさんのことができるのじゃないかと考え、その方法を大きくしていこうと考えることなのです。

そして、これが正しい夢の定義であり、実現する夢だといえます。

つまり、学生時代に経験する、夢が持てなくなる空白の期間は、実現する夢とはどういうものかを学ぶ期間なのです。

どうしてそういう期間ができるのかというと、多くの子どもが「自分の将来のために勉強しなさい」と教えられているからです。

人間は人のためにこそ、より強い意志を持って行動できるようにできています。

これが人間のすばらしいところです。

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人のために自分を磨いていこうと心底思えたとき、今まで経験したことのないような力を発揮できます。

「あなたの今日の頑張りが、将来出会う多くの人たちの人生を変えるのだよ。その人たちのために頑張りなさい」

「勉強は、人の役に立つ使い方をしてはじめてできるっていうのだぞ」
そう伝えるほうが正しいのです。

最後に「人の役に立つ人になる。そのために勉強する。」ということを心にとめて、自分を磨き続けてくださいね!


では、佳いお年を!!ヽ(^。^)ノ


☆ドラゴン









手紙屋より(9)

2015-12-19 20:00:30 | 日記
喜多川泰・著「手紙屋・蛍雪編~私の受験勉強を変えた十通の手紙」(Discover21刊)という本から、10回に分けて考えるシリーズです。

9回目は『すべての教科が、人生を豊かにするきっかけになる』です。

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実は人間にとって難しいのは覚えることではありません。

忘れることなのです。

あなたがもう覚えてしまった名前を意識的に忘れることは、たとえそれが1人であっても、ほとんど不可能に近いことです。

試しに、自分の名前を忘れようとしてください。

できないですよね。

では、どうして覚えるのが簡単なものと難しいものがあるのか。

それは「興味」の違いです

ある事柄に対する「興味」と「記憶」は、密接に関係しているのです。

人は興味を持っている事柄に対しては、記憶力がよく働きます。

きっと、今まで経験してきたあらゆることと結びつけて、自分のものにしようとするからでしょう。

そう考えると、勉強をするときに「その教科に興味を持つ」というのは、非常に重要なことです。

じゃあ、どうすればいいか? 

まず、人に興味を持つべきだと思うのです。
教科という「もの」ではなく、それに関わる「人」に。

ものや教科と違って、自分の持っている想像力を駆使して「人」を見ていると、必ずその人に興味がわいてくるものです。

そして、いつの間にか、その人の生み出した「もの」に対する興味もわいてきます。

数学が苦手なら、数学が好きな友だちに興味を持つ、数学を教えてくれる先生に興味を持つ、教科書の中にある公式や法則を発見した人に興味を持つ・・・。

その人を知ろうとする中で、「数学」という教科に興味を持つヒントを与えてくれるはずです。

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このように、あらゆる場面で人に対する興味を持っていくというのは、私たちが生きていく上で本当に大切なことです。

何も勉強に限った話ではなく、一人でも多くの人に興味を持って生きることは、自らの人生をすばらしくすることにつながるのです。

自分の興味のない教科を勉強の対象から外すのは、人生を豊かにするきっかけをなくしていることになります。

もったいないと思いませんか?

せっかくの機会ですから、あらゆることに興味を持つ能力を鍛えるつもりで、それに関わる人に興味を持つようにしてみてくださいね!!(^O^)


☆ドラゴン

手紙屋より(8)

2015-12-13 16:11:28 | 日記
喜多川泰・著「手紙屋・蛍雪編~私の受験勉強を変えた十通の手紙」(Discover21刊)という本から、10回に分けて考えるシリーズです。

8回目は「何をやるかよりもっと大切なことがある」です。

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さて、人は目標を持つと、次に考えようとすることがあります。

「その目標を達成するために何をすればいいのか」です。

しかし「何をやるか」よりもっと大切なことがあるのです。

それは、「何を」ということよりも、「どう」やるかなのです

やるべきことを決めて、それを続けていくと、いつの間にかそれをこなすこと自体が自分のやるべきことだという錯覚に陥っていきます。

ただ漠然とこなしていくだけの毎日になりかねません。

やり方を真剣に考えて取り組めば、何をやっても実力を伸ばすことができます。

実際に自分を磨けるのは、家で一人でいるときだけ、「自分で練習をくり返したとき」だけなのです。

たいていは「その問題が解けるようになること」「その英文が何を言っているかを理解できるようになること」をとりあえずの目標にしがちです。

でもそれは「準備」で、本当の勉強はそのあとです。

その問題をどう使うか。

その英文を理解したあと、どうやって自分を磨くか。

それを考えるのが「勉強する」ということです。

数学の問題であれば、別の解法を考えたり、数字を変えて問題を作ってみたり、英語であれば、単なる音読ではなく、感情をこめて相手に伝えるつもりで読んでみるとか、それで初めてわかることがたくさんあることに気づいたり、本当に力がつくのはこのときなのです。

ですから、勉強のスケジュールを立てる時は、「何をやるか」にしばられて、早く終わらせることが目標にならないように注意してください。

大切なのは、「何をやるかだけでなく、それを使ってどのように自分を磨くかまでを考える」

ということ。それを忘れないでくださいね。

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勉強は、水滴を大きな机の上にバラバラに1滴1滴落としていくようなものです。

最初は小さな水滴が点在していますが、これをやり続けると水滴と水滴がつながって、大きな水滴に変わっていきます。

その大きな水滴がいつの間にかまたつながって、もっと大きな水たまりのように変わっていきます。

そして最後は全体が一つの大きな水たまりになる。

勉強も一つひとつの小さなものが、いろんな風に結びついて大きな知識や読解力や考察力に発展していきます。

教科をも越えることもあります。

国語などは、全ての教科につながっています。

英語と古文の勉強法は同じだったり、数学と物理のつながりなどはもちろんですが、勉強のやり方がうまくなると全教科にプラスの影響をもたらせます。

一つひとつの勉強が、単なる暗記に終わらないようにしてくださいね!!(^O^)


☆ドラゴン









手紙屋より(7)

2015-12-05 16:22:34 | 日記
喜多川泰・著「手紙屋・蛍雪編~私の受験勉強を変えた十通の手紙」(Discover21刊)という本から、10回に分けて考えるシリーズです。

7回目は「家に帰ってから最初に座る場所で、自分の人生が決まる」です。

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自分の勉強に対する情熱を上手にコントロールして、長くつき合っていけるものにしましょう。

さて、ここでは自分人生を左右する、ある「成功法則」をお教えしましょう。

それは、
「家に帰ってから最初に座る場所で、自分の人生が決まる」
という単純な法則です。

仕事から帰ってきたお父さんが、いったんテレビの前に座ったら、次にその場所を離れるのは寝るときだったりします。

最初に座った場所がパソコンの前だったりすると、パソコンの電源を切るのはついつい夜中になってしまいます。

子どもの頃、帰ったらずっとプラモデル作りに没頭していたり、テレビの前から離れなかったり、漫画を読み続けていたり、みんな同じなんです。

大切なのは、最初に座る場所をあなたが勉強する場所にすること。

始めてしまえば、あとは何時間やろうがかまいません。

日によっては6時間だったり、1時間でも疲れてしまうかもしれません。

そんな日はそれでいいんです。

でも、必ず毎日、まずは机の前に座って自分を磨きはじめる。

その「意志」を持つだけで、あなたの人生は一変することでしょう。

あなたが帰宅後最初に座る場所を、自分の「意志」でコントロールする勇気があれば、あなたの夢は実現されたも同然です。

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これは行動を習慣化するということです。

挨拶をすることも、朝起きたら歯を磨くことも、食事の前にいただきますと言うことも、幼い頃からのしつけで習慣化されています。

これは毎日やり続けることでできるようになります。

まずは3日、1週間、1ヶ月と小さな目標をクリアしていくように頑張ってください。

そのうちに、無意識に身体が動いてしまってた、となればかなり習慣化されているといえます。

3日坊主と言われないようにしてくださいね!!(^O^)


☆ドラゴン