徳育社≪九州オフィス≫スタッフブログ

~高校生のための大学受験応援ブログ~

東大・京大の入試改革

2014-02-22 13:46:34 | 日記
東京大学と京都大学が、2016年度から推薦やAOなどを取り入れる入試改革を相次いで発表しました。

国立大学では既に82校中76校が推薦入学を、47校がAO入試を導入しています。


東京大学の「推薦入試」は、これまで後期日程に充てていた100人を振り替えて、書類と面接、大学入試センター試験の総合判定によって、前期日程が始まる前に合格者を発表しようというものです。

指定校推薦ではありませんし、受験チャンスが2回あることに変わりはないとも考えられます。

出願資格は「特定の学問分野に対する強い関心」を持つ者とされ、入学後は大学院の授業も受けられるようにするといいます。


【各学部の募集人員】

・法学部、経済学部、文学部、理学部、農学部・・・10人程度
・教育学部、教養学部、薬学部、医学部(医学科3人、健康総合学科2人)・・・5人程度
・工学部・・・30人程度

【推薦要件】

・浪人も含めて各校男女各1人

【選抜方法】

・第1次選考・・・出願書類の内容(調査書、志願理由書、学校長の推薦書、学習状況調査書、各学部が求める書類)→合格者のみ第2次選考に進む
・第2次選考・・・面接等(個別面接、グループディスカッション、プレゼンテーション、外国語の面接、コミュニケーション能力等、学部ごとに設定)
・大学入試センター試験(8割以上の得点を目安とする)
これらを総合的に評価した上で、最終合格者を決定する。

※各学部が求める書類には、語学力の証明書や数学・科学オリンピックの成績や国際的なコンクールの成績等があり、かなり難易度が高くなります。


京都大学の「特色入試」は、高大接続と個々の学部の教育を受ける基礎学力を重視し、学ぶ力や個々の学部の教育を受けるにふさわしい能力と志を総合的に評価して選抜します。

【各学部の募集人員】

・総合人間学部・・・5人
・文学部・・・10人
・教育学部・・・6人
・法学部・・・20人
・経済学部・・・25人
・理学部・・・若干名
・医学部/医学科・・・5人以内
・医学部/人間健康科学科/看護・・・10人以内/理学・・・5人以内/作業・・・3人以内
・薬学部・・・若干名
・工学部・・・各学科若干名
・農学部・・・3人

【推薦要件】

・調査書の成績概評がA評価や全教科の成績が学年の上位5%以内など、全体評定平均値を定める。

【選抜方法】

①高校が作成する調査書・学業活動報告書(仮称)・在学中の活動歴と、志願者が作成する「まなびの設計書」に基づく書類審査

②面接や筆記検査(センター試験や指定学科の成績等)、口頭試問、論文

これらを総合評価をするもので、②の組み合わせ方によって「学力AO入試型」「後期日程型」「推薦入試型」がある。



これらが単なる「入試方法の改善」ではないことは、世界を視野に置いている点が明らかです。


東大・京大といえば、国内では多くの受験生がうらやむトップクラスの大学です。

しかし世界的に権威のある「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」誌(英国)の2012-13年の大学ランキングで東大は27位、京大は54位にすぎません。


いま世界トップクラスの大学では、研究面のみならず教育面でも優秀な人材の獲得競争が過熱しています。

東大のランキングが低いのも、留学生数や外国人教員数、英語による授業など、国際化指標が極端に低いためです。


中央教育審議会が昨年8月の答申で学士課程教育(学部教育)の「質的転換」を打ち出したのも、“国際標準”に耐え得る教育を行わなければグローバル化時代に対応できない、という危機意識によるものです。


これからの大学教育は、トップクラスの大学を中心に大きく変わっていきます。

それに伴って大学入試も、大胆な改革が避けられません。


単なる「試験対策」で進学実績を上げようとしても太刀打ちできなくなるかもしれませんし、何よりペーパーテストをパスできたとしても、大きく変わる大学教育についていけるとは限りません。

高校側にも、高大接続の観点からの「教育力」がいっそう問われることになります。


日本人が今後どう世界に貢献できるかが、国際的に求められているということですね。

そんなトップレベルの話は関係ないと思うかもしれませんが、日本はそんな人財を求めていることを知っておいてくださいね!!ヽ(^。^)ノ

☆ドラゴン

理系女子の活躍

2014-02-15 16:37:55 | 日記
今日の最新ニュースは、ソチ五輪で見事に“金メダル”を獲得したフィギュアの羽生結弦選手ですが、ちょっと前にこんなニュースがありましたね。

「生物学の教科書を書き換える成果」と、国内外の研究者が驚きの声を上げたビッグニュース!

理化学研究所の発生・再生科学総合研究センターが作製成功を発表した万能細胞「刺激惹起(じゃっき)性多能性獲得細胞(STAP細胞)」です。

マウスの細胞を酸性の溶液に浸して刺激を与えると、あらゆる細胞に変化できる万能細胞(STAP細胞)ができるという研究です。

難しそうですね!!(^O^)

これは人工多能性幹細胞(iPS細胞)を超える可能性を秘めた研究成果なのだそうです。


理化学研究所は、1917年(大正6年)に創設された物理学、化学、工学、生物学、医科学など基礎研究から応用研究まで行なう日本で唯一の自然科学の総合研究所です。

現在は独立行政法人の組織で、かつて湯川秀樹、朝永振一郎、仁科芳雄、菊池正士など多くの優秀な科学者を輩出した研究所なのです。

今回注目された発生・再生科学総合研究センターは、2000年4月に設立されました。

動物が発生・再生するメカニズムを様々な視点から解明すると共に、そこから得られる研究成果を再生医学等の医学応用に役立てる研究を行っています。

研究テーマは、胚発生のしくみを探る領域、器官の構築原理を探る領域、臓器を作る・直す領域に分かれています。

さらに創発生物学研究領域を開拓することにより、複雑な臓器の形やサイズ等を決める原理を物理・数学等の手法を導入して解明し、より高度な再生医学を可能とする新技術の確立に貢献しています。

私たちの体を構成している普通の細胞は、皮膚や筋肉などに一度分化してしまうと、違う種類の細胞にはなれません。

体のどんな細胞にもなれる特別な細胞である万能細胞は、再生医療などに不可欠として各国で研究が進められてきました。

これまでには、ES細胞や山中伸也教授が作製したiPS細胞が注目されています。

今回のSTAP細胞は、マウスのリンパ球から作られ、刺激を与えることで細胞が自発的に変化し、万能性を持つことが特徴です。

iPS細胞に比べ、作製の効率が良く、さらに短い期間で作製できます。

また、遺伝子を入れて作るiPS細胞で問題になる細胞のがん化や染色体への影響も確認されていません。

ただ、iPS細胞がヒトの細胞を使って作製できるのに対し、STAP細胞はまだマウスの段階で、ヒトでは未確立です。

ヒトの細胞での作製が成功すれば、輸血用の血液や治療に使う臓器を作ることができるなど、大きな可能性を秘めているそうです。


この研究の中心となったのが、研究ユニットリーダーの小保方(おぼかた)晴子さん(30才)です。

小保方さんは、「研究者の仕事は世の人のため。一生懸命に頑張っていれば、いつかきっと誰かが評価してくれる」と信じて日夜研究を続けられています。

女性で理系を目指す人も近年増えてきていますが、こういう世界的な研究に取り組んでいる先輩方がいらっしゃることは、とても励みになりますね。

最近では「理系女子」=リケジョなんていう言葉もあるようですが、元来女性の方が忍耐強いですから、本当はこういった研究には向いているのかもしれません。

しかし、やはり研究に対する情熱がないとできないことです。

「リケジョは世界を救う」のかもしれませんね!!ヽ(^。^)ノ

☆ドラゴン

勉強の第一歩は?

2014-02-08 13:27:51 | 日記
学校の授業もちゃんと受けています、映像講義もちゃんと見てます、でもテストで成績が上がりません。

というケースがあります。


勉強には2種類あります。


一つは「受身的学習」です。


学校や塾や予備校、家庭教師、映像講義の教材などで教えてもらう「授業・講義」は全部これです。

授業や講義を受けたらなんとなくわかった気になります。


ところが本当にわかったでしょうか?

分からないところは1個もないでしょうか?

そんなことはないはずです。


もし、本当に分かったらテストで点が取れないはずがありません。

分かっていないところを見つけているでしょうか?


そこで二つ目の勉強が「能動的学習」です。


これは4つの段階があります。

①分かっていないところを「見つけること」

②それを「質問すること」

③質問して分かったら「くり返して覚えること」

④さらに問題演習をやって「できた」にする。


ここまでやって、初めてテストで点が取れるのです!


自分が分からないところは、世界中で自分にしかわかりません。

だから、まずは「見つけること」が必要です!


これが「能動的学習」の第一歩なのです!!

つまり「自分から動く」学習のスタートです。


授業を受けただけで成績が伸びるのなら、誰も苦労はしませんよね。

学校さえ行っていればいいわけです。


テスト前の勉強もまずは「見つけること」がスタートです。


本当は毎日復習してこれをやるのが一番いいです。

しかし、なかなか全部はできませんから、映像講義などで見直しながら見つけていくんですね。


テスト前の皆さん、分からないことが見つかったらどんどん質問して、「わかった」にしてください。

それをくり返して覚えていき、「できた」に変えていってくださいね!!ヽ(^。^)ノ


☆ドラゴン




センター平均点の中間発表

2014-02-02 15:17:43 | 日記
今年のセンター試験の平均点の中間発表が出ました。


主な科目を紹介します。( )は前年差です。

国語 98.65(-2.39)


世界史B 68.38(5.95)

日本史B 66.32(4.19)

地理B 69.68(7.8)


現代社会 58.32(-2.13)

倫理 60.87(2.04)

政治経済 53.85(-1.61)

倫理、政治経済 67.29(6.61)


数学ⅠA 62.08(10.88)

数学ⅡB 53.94(-1.7)


物理Ⅰ 61.64(-1.06)

化学Ⅰ 69.42(5.75)

生物Ⅰ 53.25(-8.06)

地学Ⅰ 50.22(-18.46)


英語(筆記) 118.88(-0.27)

英語(リスニング)33.16(1.71)


前年と比べて10点以上の大きな差があったのは、数学ⅠAと地学ですね。

国語は前年は現代文が難化してましたが、今年は古文・漢文がやや難化していたので、トータルでは大きな差になっていません。

20点以上の差が開いた教科はないので、得点調整は実施されません。


来年の受験生の皆さんは、今年平均点が上がった科目は要注意ですよ!

来年はおそらく下がることが予想されます。

つまり、難化することが予測されます。


今年の3年生の結果を見ていると、模試では得点できていたのに、センターでは失敗したという人がいます。

模試は参考にはなりますが、まぐれもありますし、ちょうど得意な問題が出ることもあります。

しかし、本番では本当の実力がないと得点はできません。


受験をなめているとたいへんなことになります。

2年生の皆さん、地道な努力以外に頼れるものはありません。

毎日コツコツやっていくことが一番の秘訣ですから、今からがんばっていきましょう!!ヽ(^。^)ノ


☆ドラゴン