徳育社≪九州オフィス≫スタッフブログ

~高校生のための大学受験応援ブログ~

大丈夫、おまえは素晴らしいんだから!

2016-01-30 13:56:12 | 日記
最近ネット動画でも話題になった本があります。

野口義則・著「僕を支えた母の言葉」です。

これは実話だそうですが、一部抜粋してご紹介します。

・・・・・・・・

僕が3歳のとき、父が亡くなり、その後は母が女手ひとつで僕を育ててくれた。

仕事から帰ってきた母は疲れた顔も見せずに晩ご飯をつくり、食事の後は内職をしていた。

毎晩遅くまでやっていた。

母が頑張ってくれていることはよく分かっていた。

だけど、僕には不満もいっぱいあった。

(中略)
 
僕はいつしか母にきつく当たるようになった。

「おい」とか「うるせー」とか生意気な言葉を吐いた。

「ばばあ」と呼んだこともあった。 

それでも母は、こんな僕のために頑張って働いてくれた。 

そして、僕にはいつも優しかった。

 
小学校6年のとき、初めて運動会に来てくれた。
 
運動神経が鈍い僕はかけっこでビリだった。 

悔しかった。 

家に帰って母はこう言った。

「かけっこの順番なんて気にしなくていいよ。おまえは素晴らしいんだから」

だけど、僕の悔しさはちっともおさまらなかった。

 
僕は学校の勉強も苦手だった。 

成績も最悪。 

自分でも劣等感を感じていた。 

だけど、母はテストの点や通知表を見るたびにやっぱりこう言った。 

「大丈夫、おまえは素晴らしいんだから」


僕には何の説得力も感じられなかった。

(中略)
 
僕は中学2年生になったころから、仲間たちとタバコを吸うようになった。

他の学校の生徒とケンカもした。 

(中略)

僕は校内で、ちょっとした事件を起こした。 

母は仕事を抜けて学校にやってきて、いつものように謝っていた。
 
教頭先生が言った。 

「お子さんがこんなに悪い子になったのは、ご家庭にも原因があるのではないでしょうか」 

その瞬間、穏やかな母の表情が変わった。

「更生は心から信じてあげることから始まる」

母は明らかに怒った眼で、教頭先生をにらみつけきっぱりと言った。 

「この子は悪い子ではありません」 

その迫力に驚いた教頭先生は言葉を失った。 


母は続けた。
 
「この子のやったことは間違っています。親の私にも責任があります。

ですが、この子は悪い子ではありません」 

僕は思い切りビンタを喰らったような、そんな衝撃を受けた。

僕はわいてくる涙を抑えるのに必死だった。 

母はこんな僕のことを本当に素晴らしい人間だと思ってくれていたんだ・・・ 

あとで隠れて、ひとりで泣いた。 


翌日からはタバコをやめた。 

ケンカもやめた。 

仲間たちからも抜けた。 


その後、中学校を卒業した僕は高校に入ったが肌が合わなくて中退した。 

そして仕事に就いた。 

そのときも母はこう言ってくれた。 

「大丈夫、おまえは素晴らしいんだから」 



僕は心に誓った。

「これから僕が頑張って、母さんに楽してもらうぞ」
 
だけど、なかなか仕事を覚えられなくてよく怒鳴られた。
 
(中略)
 
怒鳴られるたびに落ち込んだけど、そんなとき、僕の心には母の声が聞こえてきた。 

「大丈夫、おまえは素晴らしいんだから」 

この言葉を何度もかみしめた。

そうすると、元気がわいてきた。勇気もわいてきた。  

「いつかきっと、僕自身の素晴らしさを証明して母さんに見せたい」 

そう考えると僕はどこまでも頑張れた。 



仕事を初めて半年くらい経った時のことだ。

仕事を終えて帰ろうとしていたら、社長がとんできて言った。

「お母さんが事故に遭われたそうだ。すぐに病院に行きなさい」

 
病院に着いた時、母の顔には既に白い布がかかっていた。 

僕はわけがわからなくて、何度も「母さん、母さん!」と叫びながら、ただただ泣き続けた。
 
(中略)
 
葬式の後で、親戚から聞いた。 

母が実の母でなかったことを。

実母は僕を産んだときに亡くなったらしい。

母は、そのことをいつか僕に言うつもりだったのだろう。 

もしそうなったら僕はこう伝えたかった。 

「血はつながっていなくても、お母さんは僕のお母さんだよ」

 
あれから月日が流れ、僕は35歳になった。 

今、改めて母にメッセージを送りたい。 

(中略)   

あれから、僕なりに成長し、僕は結婚して、子供もいるよ。 
 
規模は小さいけど、会社の社長になって社員たちと楽しくやっているよ。 
 
まだまだ未熟な僕だけど、僕なりに成長してきたと思う。 
 
その成長した姿を、母さんに見てもらいたかったよ。 

 
「おまえは素晴らしい」って言ってくれた母さん。 

その言葉は間違っていなかったっていう証拠を見せたかった。   

そして、それを見せられなかったことが残念でならなかった。

   
だけど、最近気づいたんだ。

母さんは、最初から僕の素晴らしさを見てくれてたんだよね。

証拠なんてなくても、心の目で、ちゃんと見てくれてたんだよね。 
 
だって、母さんが「おまえは素晴らしいんだから」って言うときは、まったく迷いがなかったから。

母さんの顔は確信に満ちていたから。
    
(中略)
    
大好きな母さん。   

居る時に限って「ありがとう」って伝えることが出来なくて。  

母さんに伝えられなかった「ありがとう」を自分の大切な全ての人に、優しさとして伝えていきたいと思います。


野口義則・著「僕を支えた母の言葉」より



☆ドラゴン

落ち込んだら宇宙に飛び出せ!

2016-01-23 13:37:41 | 日記
3年生の皆さんはセンター試験お疲れ様でした!

2日間全力を尽くせましたか?


もう、自己採点をして志望校の判定も出ていると思います。

これから三者面談をして、2次の出願先を決定していきます。

今年は1月25日(月)~2月3日(水)の10日間が出願期間です。

前期、中期、後期の受験校がここで決定します。


色々な意見を聞くことも大切ですが、自分が行く大学ですから、最終的には自分で決めてくださいね。

また、一旦出願したら変更はできませんので、ご注意ください!


さて、センター試験で実力が発揮できなかったり、思わぬアクシデントや失敗をして目標点をクリアできなかった人もいると思います。

悔しいですね。(>_、「そんな暇はないぞ!前に向かって進んで行け!」と激励してください。


第一志望を変更するのであれば、当然その大学の「過去問演習」に一刻も早く取り組む必要があります。

悩んでいては次の一手が打てません。出遅れてしまいます。

ここで気持ちを早く切り替えることが、現役合格の道を開くことになります。

しっかりと自分で考えて、周囲のアドバイスももらって、前に向かって進んでいきましょう!


まだ結果が出たわけではないですよ。

これからが最終ラウンドに突入します。

最後の最後まであきらめないことが、大逆転できるたった一つのテクニックですからね!!ヽ(^。^)ノ


☆ドラゴン




私立大の入試について

2016-01-16 17:41:48 | 日記
今日、明日はセンター試験ですね。

3年生の皆さんは、全力を尽くしてくださいね!!(^o^)


さて、今日は「私立大の入試について」お伝えします。

センター試験が終わると、1月末から私立大学の一般入試がスタートします。

九州から関西、関東へ試験日は北上していきます。


私立大を第一志望に考えている人は、当然その大学の「過去問演習」はやっていますよね!

私立大のメインは一般入試ですが、これも種類がいろいろあります。

①学部入試(前期)・・・その大学で学部ごとに受験する

②全学統一入試・・・その大学で学部に関係なく受験する

③地方入試・・・全学統一入試の地方版で、地元で受験する

④後期(3月)入試・・・学部、全学などの敗者復活のチャンス

1回受験すると3万はかかります。

複数の学部を何回もいろいろな入試で受けると、さらにたくさん費用がかかります。

交通費や宿泊費、食事代など、下手すると100万くらい軽く飛んでいきます。

これはムダですよね。

本当に行きたいところに絞って受験してください。


では、どの入試のハードルが低いかですが、それは
①学部入試(前期)です。

大学によっては
②全学統一入試が低いところもありますので、前年のデータをよく見て決めてください。


もう一つ、センター利用というのができます。これも種類が多いですね。

①センター試験のみ(前期)・・・5教科、3教科タイプなどある

②センタープラス型・・・センターの点数と私立大入試の点数の組み合わせによる

③高得点採用型・・・得意教科の点数が2倍にできるなど

④後期入試・・・敗者復活のチャンス


センター利用は出願をセンター試験前に締め切るところが多いので気をつけてくださいね。

受験費用は1学部・1専攻で18000万円です。

ネット出願は15000円。2つ目からは安くなります。(10000円)

これは私立大学に出願します。


では、センター利用と一般受験では、どちらがハードルが低いかというと、主に一般受験です。

それはライバルが違うからです。

一般受験のライバルは、同じレベルの私立大を目指す受験生ですが、センター利用の場合は、それよりランクの高い国公立大志願の受験生も気軽にセンター利用には出してくるからです。

なので、本命は一般受験にして、センター利用はあくまでサブと考えましょう。

ただ、受験方法によって、自分の得意教科を生かすこともできるセンタープラスなどもあるので、よく調べてくださいね!!(^o^)丿


☆ドラゴン

センター1週間前

2016-01-09 13:49:45 | 日記
センター試験まであと1週間です。

1番大切なことは、「体調管理」ですね。

食事、睡眠、風邪などの病気には十分注意して、万全の態勢で試験に臨めるようにしましょう!


2番目は、「心に余裕を持つこと」です。

あせる気持ちは分かりますが、今さらあわてても仕方がありません。

もちろん勉強は大切ですが、無理をして深夜まで勉強して体調を崩しては台無しです。

明日、明後日は連休ですので、1日くらいは遊んでみて気分転換してみてはどうでしょう?

リラックスして最後の勉強に望めますよ!


3番目は、「準備は抜かりなくやること」です。

試験当日になってあわてないように、持ち物や交通手段、試験場の下見等をしっかりしてください。

持ち物は、受験票、筆記用具、時計、携帯電話、最低限の勉強道具、寒さ対策の衣類(雨・雪で濡れた時のための靴下なども)、お菓子(チョコレートは休憩時間に頭の疲れを癒します)、緊急時の連絡先リストなどです。

もちろん、当日のお弁当や水筒もですね。

また、当日の交通手段は実際の時間帯に一度利用してみた方がいいですね。

試験会場の下見は、トイレの位置は数か所確認してください。


最後は、「自信があるところの勉強の確認」です。

試験の時は緊張しますから、普通は出来るはずの問題で点数を落としてしまったりします。

これが一番もったいないですね。

なので、自信がある問題の復習をしておいてください。

取れるところは確実に取ることで、安定した点数が出せます。

もちろん、単語などは最後までできるだけ詰め込んでおきましょう!


さあ、もう夜更かしはしないで、センター試験開始時間の3時間以上前に起きるようにしてください。

試験会場まで時間がかかる場合は、当日の起床時間に合わせて起きるようにしてくださいね。

集中とリラックスを上手くコントロールする1週間にしてくださいね!!ヽ(^。^)ノ


☆ドラゴン

勉強十戒

2016-01-04 13:29:19 | 日記
明けましておめでとうございます。

今年も皆様にとって佳き1年になりますように祈念致します。

・・・・・・・・・

さて、英語の単語帳を皆さんは持っていますよね。

学校で配布されたものや自分で買ったものもあると思いますが、最近高校生がよく使っているのは、

キク単、コーパス、システム英単語、速読英単語、ターゲット、データベース、バリュー、ユメ単、ワードナビといった単語帳ですね。


今から70年以上前に初版された、大ベストセラーだった単語帳があります。

「赤尾の豆単」(旺文社刊)です!

累計発行部数がなんと1700万部です。

正確には「英語基本単語熟語集」(赤尾好夫・著)と言いますが、手のひらにちょうど乗るくらいの小型サイズだったので、著者の名前を取って「赤尾の豆単」と呼ばれていました。

東京オリンピック(1964年)の頃が人気のピークだったそうです。


その3年後に「試験にでる英単語」(森一郎・著)が発売され、「シケ単」とか「デル単」と呼ばれ、大人気となりました。

私たちはこの時代でしたね。


さて、この「赤尾の豆単」の著者である赤尾好夫さん(1907-1985)は旺文社の創業者ですが、高校生や受験生のために作られた『勉強十戒』というのがあります。

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一、学習の計画を立てよう
~計画のないところに成功はない

二、精神を集中しよう
~集中の度合が理解の度合である

三、ムダをはぶこう
~戦略の第一は時間の配分にある

四、勉強法を工夫しよう
~工夫なき勉強に能率の向上はない

五、自己のペースを守ろう
~他をみればスピードはおちる

六、断じて途中でやめるな
~中断はゼロである

七、成功者の言に耳をかたむけよ
~暗夜を照らす灯だ

八、現状に対し臆病になるな
~逃避は敗北だ

九、失敗を謙虚に反省しよう
~向上のクッションがそこにある

十、大胆にして細心であれ
~小心と粗放に勝利はない

・・・・・・・・・

おそらく、これを創られた時から50年以上が過ぎていますが、この通りだと改めて実感します。

1年の始まりに現役高校生の皆さんにも、先人の教えを共有してもらって、いい1年になりますようお祈り致します!!(^o^)丿



☆ドラゴン