徳育社≪九州オフィス≫スタッフブログ

~高校生のための大学受験応援ブログ~

領有権問題

2012-10-29 17:19:28 | 日記


日本は今、中国や韓国との国際問題を抱えています。

領有権(領土)問題”です。


尖閣列島(日中問題)や竹島(日韓問題)については、学校では習いませんし、第一、日本史では近現代はせいぜい明治くらいまでしか授業ではやってないように思います。

太平洋大戦はもちろん、日露戦争も、日清戦争も、よくわからないまま私たちは育ってきています。


戦争については本当のところを学校でも教えてはくれません。

これは、これから日本人が国際社会に出ていくときに、避けては通れない問題なのにです。


江戸時代まで、日本は鎖国をしており、諸外国から開国を迫られていました。

明治に変わり、開国をしてからは世界の技術、知識、文化を積極的に取り入れるようになり、政治も教育も生活様式も一変しました。


その頃から日本は隣国である中国・朝鮮やロシアと戦争を繰り返してきました。

そしてついに、アメリカを相手に真珠湾を攻撃したことから太平洋戦争へとつながりました。


当時の世界は、自国の領土を広げようと躍起になっていましたから、世界中で侵略戦争がありました。

第2次世界大戦が終結して、日本はアメリカの統治下になり、戦後の復興を成し遂げました。


戦争を語るときに、民間のレベルではどうしても自国が被害者のように話してしまいがちですが、国家レベルでみるとどちらが侵略しようとしたかは明白です。

ですから、かつての戦争においては、日本も加害者であることは認める必要があります。


今年は日中国交正常化40周年の年です。

40年前の調印で、日本は過去の侵略の過ちを詫びています。


しかし、残念なことに、今年、40周年の祝賀行事は中止となりました。

民間レベルでも、さまざまな交流活動が中止や延期になっています。


日本と中国の主張は平行線ですが、これではいつまでも解決はできません。

政治家の太いパイプがないから、話し合いで解決できないというのが評論家の意見のようです。


尖閣列島に関しては、かつて日本が台湾などを占領下においた時代から、終戦後に中国に返還する際に地図上で明確に領土を決めたものが残っています。

しかし、中国はそれをわかっていながら、尖閣列島近辺の地下資源が目当てで、領土問題を叫んでいるのです。


これは明らかに国家的な策略と言わざるを得ません。

国民を扇動してデモを起こさせ、日本や世界にアピールしているのです。


これを「領土問題は存在しない」などという逃げ腰の外交で収まるはずがありません。

国連で「盗っ人」呼ばわりされて黙っているのは、日本の弱体化をさらけ出しているようなものです。


「竹島問題」は立場が逆です。

韓国が実行支配してしまっているので、日本が国際司法裁判所に提訴していますが、韓国が受けてくれません。


どちらにしても「領有権問題」に関しては、正々堂々と国際法の下、決着をつけるべきではないでしょうか?

※国際法は拘束力がないので、決着はつかないかもしれませんが、日本の言い分は世界にアピールできます。


これらは、日本の政治がだらしないから、諸外国に付け入られる隙を与えているとしか思えません。

国外から日本の政治家の力量が試されているようなものです。

かつての戦争も、すべて政治家が起こしたものと言えます。


これらは単なる「領有権問題」ではなく、日本が外交という土俵において、経済力・軍事力などを含めた国際力ともいうべき度量の問題です。

柔軟に相手の懐に入り込み、本質的な要求や双方のメリットをバランスよく解決していくための提案ができるかどうかということです。


ロシアはプーチン大統領に変わってから、「北方領土返還」をシベリア開発の協力と引き換えに実現しようとしています。


そういった高度の外交力がある政治家がいないのではないでしょうか?

国内の政治はおろか、自分の政党さえも操れない、政党内外の足の引っ張り合いしか考えていない。

そんな政治家しかいないのかと思うと、日本丸の行く末は真っ暗です。


今こそ、本当に国の将来を考える政治家が必要な時代です。

そのために、政治家を選ぶ立場の国民がしっかり勉強しておかないと、大変なことになる。

そう痛感する昨今です。


☆ドラゴン