おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備工場の人材不足についてです。
専門学校の入学者数の定員割れは、メーカー系列の専門学校にも及んでいると聞く。日経新聞に「自動車整備士の資格申請者減少」という見出しで小さな囲み記事が出ていた。それによると、ここ3年間は毎年申請者が減少しているという。08年では前年比4.8%減の約4万5千人、ここ5年間で申請者が1万人も減っているそうだ。
売上不足や入庫不足に悩む工場が多いいが、これから先は労働力不足が加わり三重苦になりそうだ。ある、経営者から聞いた話だが、知り合いのメカニックが転職した先の指定工場では、指定要件の要員数よりも1名不足していたという。
整備要員のもとになる国内の生産年齢(15歳以上64歳未満)の人口は、2005年84,422千人が10年に81,285千人、15年には76,807千人となり確実に減ると推計されている。生産年齢が減り、加えて整備要員の卵である専門学校の定員不足が続けば、整備工場は人手不足という「労務倒産」の危険性が増してくる。
不況で人手はいくらでもいる、と思っているのは大きな間違いのもとである。整備作業は、事務を執るのと訳が違う。自動車工学の知識や、機械工具の使い方、あるいはテスターを使ったトラブルシューティングなど、それなりに高度な技能が要求される職業だ。
したがって、単なる人手では用が足りない。必要なのは、整備士なのだ。多少なりとも人的に余裕がある今の内に、人材を確保し、将来に向けた投資が必要ではないだろうか。
【ブログポリシー】
・平日は仕事に役立つ記事
・土日は仕事を離れた記事
・祝日は原則休刊
株式会社ティオ
お問い合わせ
最新の画像[もっと見る]
-
H24年度整備白書の詳細ー5.意外と少ないディーラーのECU診断有料化率! 11年前
-
H24年度整備白書の詳細ー4.工場新規の伸びが鈍化傾向! 11年前
-
H24年度整備白書の詳細ー3.整備要員の獲得が困難に! 11年前
-
H24年度整備白書の詳細ー2.ディーラーの点検カバー率が初の90%台に! 11年前
-
H24年度整備白書の詳細ー1.整備売上減少は、台数減少の影響が大! 11年前
-
指定整備コンプライアンスー2.小さなミスを軽視しない 11年前
-
指定整備コンプライアンスー1.情報を共有する 11年前
-
営業活動の5S-5.顧客情報を「躾」る 11年前
-
営業活動の5S-4.顧客情報を「清潔」にする 11年前
-
営業活動の5S-2.顧客情報を「整頓」する 11年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます