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整備工場の人材不足!

2009年11月16日 | 人事・労務全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備工場の人材不足についてです。

専門学校の入学者数の定員割れは、メーカー系列の専門学校にも及んでいると聞く。日経新聞に「自動車整備士の資格申請者減少」という見出しで小さな囲み記事が出ていた。それによると、ここ3年間は毎年申請者が減少しているという。08年では前年比4.8%減の約4万5千人、ここ5年間で申請者が1万人も減っているそうだ。

売上不足や入庫不足に悩む工場が多いいが、これから先は労働力不足が加わり三重苦になりそうだ。ある、経営者から聞いた話だが、知り合いのメカニックが転職した先の指定工場では、指定要件の要員数よりも1名不足していたという。

整備要員のもとになる国内の生産年齢(15歳以上64歳未満)の人口は、2005年84,422千人が10年に81,285千人、15年には76,807千人となり確実に減ると推計されている。生産年齢が減り、加えて整備要員の卵である専門学校の定員不足が続けば、整備工場は人手不足という「労務倒産」の危険性が増してくる。

不況で人手はいくらでもいる、と思っているのは大きな間違いのもとである。整備作業は、事務を執るのと訳が違う。自動車工学の知識や、機械工具の使い方、あるいはテスターを使ったトラブルシューティングなど、それなりに高度な技能が要求される職業だ。

したがって、単なる人手では用が足りない。必要なのは、整備士なのだ。多少なりとも人的に余裕がある今の内に、人材を確保し、将来に向けた投資が必要ではないだろうか。



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