おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、スキャンツールを使いこなすー5.スキャンツールは全メカニックが持つべき、です。
スキャンツールの普及率は、大よそディーラーを含めて、62~3%ではないかと推測する。
ディーラーではほぼ100%に近い普及率に対して、モータース店では52%前後となっている。
数年先には、ハイテクカーの保有率が100%になろうとしている時代にあっては、モータース店
の普及率は、遅いのではないかと心配する。
と言うのも、スキャンツールを買えば、その日から誰でもスイスイと使える代物では
ないからだ。データの読み方、データから故障探求の進め方など、マスターしなければ
ならないことが山ほどある。
FAINESの使い方もそれなりに覚えていくことも必要になる。
繰り返すようだが、購入即使えるものではないのがスキャンツールなのだ。
したがって、ある程度慣らし運転が必要だし、色々なケースで使っていくことで
満足のいく使い方ができるのである。
そこで、考えていかなければならないのは、スキャンツールを「共用ツール」としてではなく、
個人ツールとすることだ。
一台数万円から数十万円になるし、新型車が出てくるとそれに合わせて、データやソフトの
更新料もかかり、かなり負担になることも確かだ。
しかし、今やスキャンツール無くして整備なし、の時代にあって共用工具の時代では
ないのではないだろうか。
広島にある小山自動車さんは、20数台のスキャンツールを保有しているという。
ここは、認証工場で5名程度の社員数だと聞く。
社長曰く、スキャンツール無くしてお客さまの期待に応えることは
出来ないという。
つまり、スキャンツールはメカニック必携の個人ツールと言える。
メカニックが、普段使いのツールとして使いこなしていけば、
必然的に整備単価や入庫回数も増えるはずである。
整備技術力が、差別化の武器に本当になったことを、整備経営者は自覚しなければ
ならない。
株式会社ティオ
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私もスキャンツールの導入を検討していますが、建機などの大型車に載っているカミンズエンジンの診断用ツール=インサイトに比べて乗用車のスキャンツールは使い勝手がイマイチでしたので新型機での改良を期待して待つとともに、今はとりあえず安価なものを購入しておきたいと思っています。
そこで、履歴の消去やブレーキオイルの交換作業には多分使えないとは思いますが、現症状の把握程度に使えるものとして、オークションなどで出品されているipadやアンドロイドに読み出せるOBD2スキャンツールはどうかと考えています。
無いよりはいいと思いますが、こういった製品についてご存知でしたら教えていただけないでしょうか?
何だか盛り上がっておりますね。
Moto-Kanbaraさんはじめまして。
確かに悩みますよね。
私のところで使用しているのはツールプラネットのTPM1000という安価な物です。
販売店さんから色々と貸出機を借りたのですが、内容に対してあまりに高額なので安価な物から選択することにしてTPM1000になりました。
色々なスキャンツールのスペックを見比べると分かるのですが、一般的な設定(日産のTAS学習など)しか搭載しておらず、CPUのプログラムが絡む内容はどこのスキャンツールでも対応しておりません。
業務内容によっても求めることが違うのでしょうが、私のところは車検整備と小規模ですが中古車販売がメインです。古い顧客からはその都度オークションで探す王道パターンです。
大きな声では言えませんが、一番困るのが予算が無いのにオークションから探して欲しがる方ですかね。(ヨーロッパ車を探してくれと言われるのが一番困ります)
低予算で買って、壊れたら低予算で直したがる。これ王道ですよね。
必然的に中古パーツの登場なんですよ。
ある程度ポイントがわかれば、アッセンで安く手に入る方法を考えることがベスト。
例えば、エアフロが悪いだろうとなれば可能な限りインテークダクトからスロットルまでで安く出してくれるところ探した方がウチではGOOD。(色々説明してエアフロを新品で調達して交換しても別なところが次に壊れてタダ働きさせられるのは嫌ですからね。)
預かって色々チェックして最小限の不良パーツを探してあげるのもひとつの方法とは思いますが、それぞれ抱えている顧客層も違うので考え方もそれぞれですがね。
話は反れましたが、業務内容と検討するしかないでしょうね。
山本先生の言うように何かは犠牲にしないと選択不可能ですよ。
あくまで個人的意見ですが、価格差が大き過ぎます。
TPM1000が6万円、コードリーダーなら2万円程度ですが、中国製のランチテックや韓国製のジースキャンが40万~50万はちょっとどうかなと思います。
どうせ交換作業なら、車載のナビ等にスキャンツール機能を盛り込んでくれればいいなと思います。
ナビで故障箇所が確認できるから世の中の人々が自分で交換作業をするようになるかと考えてみても、ならないですよ。きっと。
そうなる日までの繋ぎツールかもしれませんね。
Moto-Kanbaraさん、良い選択ができるといいですね。
こんばんは。
コメントありがとうございます。
スキャンツーの機種選定の件ですが、メーカー専用機を購入することができないモータース店は、汎用タイプを選ばざるを得ません。
不満や不安があるのは十分理解できますが、今やスキャンツールなしでは、満足のいく整備ができない現状を考えると、どこかの部分を犠牲(我慢)する中で選び、早く慣れていくことではないでしょうか。
機種選定に対して、仲間の技術講師からの情報がありますが、この場で公表するわけにいきません。よろしければメールアドレスを教えていただければ、お知らせいたします。
ただし、独断と偏見でのことですので、最終的には、自分の責任で選択してください。
お尋ねのスキャンツールメーカーへの取材はしていません。一部の工具商社様への取材というか情報収集に訪問しています。
以上、取り急ぎ回答させていただきます。
はじめまして。
スキャンツールを探していたところ検索エンジンでたどり着いた者です。
いきなりで失礼ですが、どこのスキャンツールが良いか悩んでます。
私もジョージ様と同じで半信半疑のところがあります。
ディーラー機のコピー商品だったりなど色々と噂を聞くこともあります。
ただ何の確証もないのが現実です。
振興会のセミナーでもスキャンツールネタが多く、色々なメーカーが来てます。
ネタがない振興会と売りたいメーカーの利害が一致していることは言うまでもないのですが。
どこのメーカーとは言いませんが、某ハイブリッド車のエア抜き作業後にチェックランプ点灯なんてこともあったので、半信半疑となってます。
ジョージ様はどこのスキャンツールを使ってますか?おススメがあれば教えてください。
山本主宰
実際にスキャンツールメーカーさんへ取材などで訪問されることはありますか?
データの信頼性とかを知りたいので、その辺お聞かせくだされば有難いです。
お世話さまです。コメントありがとうございます。平素は、TIO21ブログをご愛読いただきまして、ありがとうございます。
保有車両の全車がOBD-Ⅱ100%に数年先に到来し、スキャンツールが無ければ、故障診断ができなければ、お客さまの依頼にこたえられないことや、車種やメーカーが特定されないないからこそ、数種類のスキャンツールが必要ではないでしょうか。
小山自動車さまのように一社で20数台も持てというわけではありません。とはいえ、複数の機種が必要ではないでしょうか。
ブログでは、それをメカニックの分の台数が必要と表現させていただきました。
1台で済ますか、複数台数で済ますか、20台以上
保有するかは、自社での守備範囲という経営方針によるものと考えます。1台で診断できる範囲でカバーし、診断できない時はディーラーに頼るのも方針です。
スキャンツールメーカーの「太鼓持ち記事」を書いたつもりは微塵もありません。私の率直な意見として記事にしました。
私の記事に、ストレートなコメントをいただき、本当にうれしく思います。今後も色々と意見交換ができれば幸いです。
しかしながら今回のブログは疑問だらけです。
スキャンツールの使いこなしには、莫大な費用が掛かる現実に視点が向けられておらず残念です。
実際の現場ではどんなに数多くの車両にスキャンツールを繋いでも「基本データ」や「トラブルシュート凡例」がなければ理解は不可能です。
整備要領書を入庫車種分購入するなんて不可能であり、整備振興会が運営する有料WEBサービス「ファイネス」を利用するしか選択肢はありません。
以前は保険会社さんのヘルプデスクから整備要領書のコピーをいただけたのですが、最近はコンプライアンス遵守ということでコピーを受け取れない状態。
そもそも、入庫車種やメーカーが特定されない専業にとっては、現場で対応できるスキャンツールが存在しないのではないでしょうか?
ディーラーで使用している専用機や一部のパーツサプライヤーが製造した機器を除いては、どうやって製造しているのかも疑わしい製品ばかり。
噂の領域は出ませんが、前述の機器からコピーしているとも聞きます。
カーメーカーも新車の販売に影響が出なければ問題とは思ってないのか??
現実問題として、スキャンツールによる診断結果をディーラーに問い合わせても「当社の専用機以外での診断結果にはお答え出来ません」となります。
O2センサーに起因するチェックランプ点灯時に役目を果たす程度が現実です。
この現実に40万~50万もするスキャンツールを導入し、なんの根拠も信憑性もないデータから
「使いこなす」ことをイメージすることは非常に困難です。
小山さんは業界でも有名ですが、小山さんはスキャンツールを使いこなしているというよりは、関連する周辺機器も沢山所有し、使いこなしているからスキャンツールが活きています。
何故か屈折して「あそこはスキャンツールを沢山持っている」だけが広まっているのが現実ですよね。
なんともスキャンツールメーカーの受け売りのような今回のブログ内容にショックを受けコメントさせていただきました。