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車検台数を増やすー2:管理客からの車検を増やす

2011年01月18日 | 営業・フロント全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、車検台数を増やす-2:管理客からの車検を増やす、です。

管理客の車検入庫に対策するには、基本的にライバル店と比べて、劣る部分は
改善していくことが必要だ。とはいえ、これは際限のないことになってしまうので、
よほど目に見えて劣っている部分だけに対策(投資)をするようにし、それが
「特徴」になるようにすることだ。これが「顧客価値」になる。

そのほかに対策として二つある。
一つは、2年間のコミュニケーションの密度を上げること。常にお客さまの意識の中に
自社の存在があることだ。

調子伺いやご機嫌伺いなどのコンタクト。それにペーパーやメールなどのによる情報
発信を行うことだ。新車の新機構情報、こんな故障情報、マメ知識情報、地域お得情報、
自社の行事情報などを、紙新聞やメールマガジンとして、定期的に発信することだ。

この際に注意しておくことが、「売り込み」は、極力避けること。つまり、販促ツールに
なってはならなないのだ。あくまでもコミュニケーションツールとして、愛読いただける
ようにすべきだ。

もう一つは、入庫促進の徹底である。
徹底とは、「早めの活動」「漏れのない活動」「結論を出す活動」の三つのポイントがある。

早めとは、代替を意識するのであれば、少なくても車検半年まえから活動すべきである。
代替は不要と言いうのであれば、3か月前から活動が必要だ。とはいえ、他社が半年前
から活動しているようであれば、代替に関係なく半年前から活動すべきである。

その活動は、訪問、DM、電話の手段を使いたい。
先ずは、訪問して日ごろのお取引に感謝しつつ、車検入庫の仮約束を取りつける活動
からスタートする。

3か月前になったら、DMで車検到来と車検内容の提案を行うこと。特に、期日案内だけ
ではなく、交換や調整が必要な個所の提案DMにすべきである。

DMは、郵送の前または後に電話コールするとよい。前と後をセットにしたらなおよい。
どちらにしてもDMだけで終わらせないこと。

電話コールは、「受注コール」であることを、担当者はしっかりと頭においてコールしなければ
ならない。先日も、ある工場の車検電話コール実習で、コールの実際を確認したが、どの担当者
も「お知らせコール」で終わっている。

登録ナンバー〇〇の、☆☆車が〇月に車検となりますので、よろしくお願いいたします。といった
内容の電話である。このことは、DMで伝わっている。その上で、コールすのは、「受注」のために
行うのだ。

ここを、しっかりと指導してほしい。
このコールを導入したら回帰率が10%も上がった工場がある。車検ではないが、点検でもコールを
しただけで、入庫台数が3から4倍になった工場もある。

コールして「検討しておく」と言われると、「では、よろしくお願いいたします」で電話を切る担当者がいるが、
これもダメなケースである。そう言われたら「ありがとうございます。では、明日の今時分に電話させていた
だきますので、その時に返事をお聞かせください。よろしくお願いいたします」と、結論をださせるコールが
必要だ。

こうした活動を印を付けるなどして、全員に見える化して、
漏れなのない活動とすること。台帳管理は、結果的に漏れを作ることになるので、避けるべきである。

管理客からの入庫を増やすには「回帰率」を上げること。
そのためにどのような活動や施策が必要かを検討いただきたい。目指すは「回帰率80%」である。


株式会社ティオ
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