おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、指定整備コンプライアンスー1.情報を共有する、です。
最近、指定整備関係の法律を破る行為が目についてる。
関係省庁などが、法令順守に神経をとがらせている。
ペーパー車検などの確信犯はともかく、犯した行為に自覚症状が無いことの方が、
始末に悪い。
「エッ、そんなこと知らなかった」では、済まされない。
場合によっては、会社の屋台骨を揺るがしかねない事にもなる。
そうならないためには、幾つかの要件があるが、先ずは「情報の共有」が必要だ。
法律や省令などは、時代の変化やクルマの高度化などによって、改訂されていく。
その改訂されたことは、検査員や事業場管理責任者だけが、
理解するのではコンプライアンス上は不足だ。
私が良く事例に出すことだが「事務員印鑑事件」があった。
簡単言いうと、継続検査の書類を陸事に提出したら、検査員の印鑑が押印されていないと、
返された。提出した事務員は、近くの百均で印鑑を購入し、押印して提出した。
検査員の押印は、検査員自らが押印することが規則である。
それを知らない事務員は、機転を利かせたつもりが、法令違反をしてしまったのだ。
こうしたことを起こさないためには、検査員や事業場管理責任者だけが法令を理解しているだけではだめなのだ。
指定整備関係の書類を扱う事務員などの関係者にも、法令内容を理解させることが、コンプライアンスには不可欠である。
検査員講習や整備主任講習、事業場管理者講習などに受講してきたら、
教材と共に、メカニックや事務員に社内講習を行うこと。
こうしたことの情報の共有が、コンプライアンスの基本である。
また、新入社員などが入社したら、必ず「認証工場」に関係する法律や使命などと、
「指定整備」に関する法律などについて、勉強させる時間をとみっちりと取り、研修させることだ。
こんな話をすると「おいおい」とか「そのうち」などといって、研修を先延ばしにする経営者がいるが、
おいおい、そのうちに行われたという、話を聞いたことが無い。
思いついたら吉日、ではないが「今やる」ことが、忘れないで済むし、理解が早くなり
その分だけ、コンプライアンスが早く守られることになる。
折しもこの時期、新入社員研修が盛んに開催されているが、関係する規則、法律などをカリキュラムに入れて
もらいたい重要な講座である。
By 株式会社ティオ
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