おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、指定整備の法令順守ー1.軽い気持ちが法令に違反する、です。
最近は、指定整備に関するコンプライアンス意識の高まりによって、
大分違法事例が少なくなってきた。
そんな時、先日ある指定整備工場で、監査があって記録簿の記載不備などで「3点」のペナルティを
受けたという話が合った。
早速、検査員に事情を聴くと、「いやー、大したことではなく、どこでもあることですヨ」と、照れながら
きまり悪そうに内容を話してくれた。
内容は「チェック漏れ」と「ディーゼルスモーク」の測定値の記載方法が間違っていたことなどで
合計3か所に不備があり、そのことで3点のペナルティーになったそうだ。
監査の当日は「口頭注意」で済んだが、後日監査官より電話があり「過去にも同じような不備があり、
常習とみられるので、ペナルティーを科すということになったという。
こうした状況にもかかわらず、当の検査員は「大したことはない」と、平然とし反省の欠片もない。
また、同じことを繰り返さないための「対策」も講じようとしていない。
ペナルティーを何と捉えているのだろうか。
これでは、また同じミスを起こしてしまう。二度目は倍のペナルティーになるのに・・・・。
だれでも「故意」にミスをするわけでもないので、叱りつけることはないが、
当事者として「反省」し、「対策」を講じる責任がある。
私は、経営者に申し付けて「始末書」を書かせるようにした。
ミスはミスとして認め、二度と同じことをしないための戒めの意味で書かせた。
この検査員と同じように、ミスを「軽く」扱う・受け止める、他の検査員が多くいるように
感じる。監査で見つかったのは「運が悪かった」というような風潮が業界の中に
あるのだ。
こうした体質は即刻改める必要がある。
ミスの程度で悪行を判断するのではなく、起こしたこと自体を見つめ、そこを反省しなければ
ならないのだ。
だから、ミスの程度で悪行であったかどうかを、経営者も判断してはならない。
指定整備に関して、不備や不足は「0」でなければならないのだ。
それは、監督官庁のためというよりも、お客さまのためにあってはならないことである。
株式会社ティオ
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