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立会い短時間車検-4:並列業務で短時間が可能に

2010年11月22日 | 生産・作業全般

 


おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、立会い短時間車検ー4:並列業務で短時間が可能に、です。

前回のTIO21ブログでは、短時間車検の作業についての条件を述べた。
短時間車検を実現させるには、もう一つ要件がある。それは「業務の進め方」だ。

通常、
車検業務を行う場合、「直列型(トコロテン型)」業務処理で行う。
例えば、来店受付が終わると、フロントから作業指示がメカニックに伝えられ、それを受けた
メカニックが、該当の車両をストールに搬入し、受入点検等を行う。

受入点検や追加整備が終わると、作業指示書がフロントに送られ、フロントは作業指示書を
確認して、納品請求書を発行する。このように、一つの仕事が終わってから次の仕事に入る。
これが
「直列型(トコロテン型)」業務処理である。

これを「並列型」業務処理をするのだ。
車検の場合、既存のお客さまであれば、車検証情報がPCに登録されている。この情報を使って、
事前に指定整備記録簿の発行、適合証の発行(交付ではない。車検証情報の転記など)、問診票
の準備など、予め用意できる書類は準備しておく。

その上で、お客さまをお迎えするのだ。
事前準備が整っていると「〇〇様、本日はご来店ありがとうございます。お待ちしておりました」
「どうぞこちらに・・・・。」と、余裕を持ってお迎えすることができる。
ここで好感度ポイントが一つ上がる。

お客さまをフロントに誘導している間に、担当メカニックは、フロントからの指示がなくても、自発的(打ち合わせ済み)
に車両を作業ストールに搬入する。
フロントは、お客さまに点検の準備をいたしますので、お車を移動させて頂きますと、お断りしておくこと。

フロントが問診とその他書類を準備している間に、メカニックは、同一性の確認、受入点検を進めていく。
下回りの点検が済んだところで、メカニックはお客さまに立会いいただくために、フロントにお迎えに行く。

下回りの説明⇒ブレーキ関係の説明⇒エンジンルーム内の説明⇒室内の説明、と立ち合い説明を進めて
行く。この間、フロントは見積書作成の準備を整えておく。立会い説明が終わって、お客さまをフロントに
誘導した時点で、お客さまからの整備の希望をフロントに伝え引き継ぐ。

フロントは、立会い説明の結果をもとに、お客さまの意向を尊重しながら最終見積書を発行し、金額と
整備内容を確認し承諾をいただく。

メカニックは、この間に点検で分解した部位の組付け、追加整備の作業を行う。
作業が終わったら検査場に移動させ、検査員が完成検査を行う。
この間で納品請求書を発行し、納車説明の準備を整えておく。
完成検査が終わり、適合証or標章の交付が出来た時点で、納車説明をして整備代金を受領する。

以上のように「並行業務処理」ができる部分は、並行処理を行うことで、5分~10分程度は十分に時間短縮する
ことが可能になる。



株式会社ティオ

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