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メカニックの適正残業時間とはー4.どうしたら残業が減るか

2011年10月28日 | 人事・労務全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、メカニックの適正残業時間とはー4.どうしたら残業が減るか、です。

適正の残業時間が掴め、それ基づいて残業時間管理を行っていくことで、
トータルとしての残業時間を減らすことになるが、より具体的に減らすには、
直接的な対応が必要になる。

残業時間を減らすには4つの方法がある。
先ずは、作業を早く行える舞台作りである。

作業ロスを減らすのだ。
作業ロスには、「探すロス」「取り出すロス」「集めるロス」「歩くロス」がある。

特に「歩くロス」を減らすことだ。
車検整備で歩くロスを減らした事例として、クルマの外周を8週程度していた
作業を3周で済むように改善した。

これだけで、10~15分程度の時間短縮が出来た。
この他、部品庫・油脂庫の位置、共用工具の位置の見直し。

エア取り出し口、電源コンセントの数と位置などの見直し。
作業前の準備段取りの充実など改善することは沢山ある。

2つ目が「技術力」の向上だ。
技術力とは、診断技術力と修理処置技術力だ。

特に診断技術力は、これからますます重要になる。
これに時間をかけていても、大した診断料が貰えない。だから、技能を上げて短時間で
診断できる技能の習得が必要である。

三つ目が作業時間指示を出すこと。
オイル交換を10分で作業してください、とやるべき作業を指示するだけではなく、
「〇時間で終わらせる」と言う「作業時間」を、メカニックの技能に合わせて
指示することだ。

これは即効性がある。
ある整備工場でこれだけ実施しただけで、残業がなくなったという経験をしている。

設備も何も必要ない。明日からでも実行できる。
ゼヒこれは挑戦して欲しい。

最後の4番目が「ノー残業デー」を設けること。
これは、残業が「ムダなこと」「自分たちで減らせること」などの意識高揚と
意識改革に結びつけるために行う。

そして、前々回に触れた「連れ残業」などを撲滅することだ。

残業を無くすことと営業時間を、17時でシャッターを下ろすこととは、別な意味であることを
付け加えておく。


株式会社ティオ
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