おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、中古車は高く売るより早く売れー2.在庫するには経費がかかる、です。
在庫するには「在庫経費」がかかる。
在庫経費は、普通「一般管理費・販売費」に計上されるが、在庫経費を考える場合、
これ以外にも見込んでおくことが必要である。
例えば、値落ちだ。モデルチェンジ直後だとか、ガソリンの高騰などその時の経済状況等
によって、多少左右されるが、ある比率又は金額で目減りしていく。こうした勘定科目に
出てこない金額も含めて求めること。
科目としてどのようなものがあるか見てみると、
1.利息
2.地代家賃
3.清掃費用
4.水道光熱費
5.減価償却費
6.自賠責保険
7.自動車税
8.値下がり(値落ち)
などだ。
これに、広告宣伝費が加わるので、9科目になる。
これらを総計して、1か月あたりの在庫経費を求めることだ。
利息は、借入金で仕入れをしていなくても、在庫するということは、経営的にはお金を
寝かすことになり、したがって「利息」を払うという理解が必要である。
地代家賃は、クルマ一台分のスペーズに係る地代である。
これも、自社所有と言えども、在庫経費として見ることだ。
清掃費用は、アルバイトを雇って一台の清掃をするにかかる費用とみる。
水道光熱費は、展示場分としての費用一台分に換算して求める。
減価償却費は、展示場の減価償却費分を一台あたりに換算する。
自賠責保険料と自動車税は1カ月分を求める。
広告宣伝費は、1か月の平均広告費を展示台数で除して一台当たりの
費用を求める。
値下がり=値落ちは、仕入原価の2~2.5%程度として求める。
車種やグレードにもよるので、直近のAA相場などから1か月当たりの
値下がりを求めること。
以上を合計した金額が、1カ月当たり一台分の在庫経費になる。
営業マンには、この金額を知らしめしておくこと。
車両本体(車種)や地代などにもよるが、1か月3万円から6万円が必要になる。
中取って4.5万円としたならば、1日当たりの在庫経費は1,500円となる。
90日の在庫で13.5万円にもなる。
20万円の利幅があっても、営業利益の段階で6.5万円しか利益が残らない。
だから早く売る必要があるのだ。
株式会社ティオ
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