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整備作業稼働率を改善するー2.二つある稼働率の求め方

2012年04月10日 | 生産・作業全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備作業稼働率を改善するー2.二つある稼働率の求め方、です。

稼働率は、実労働時間に対する整備作業時間(直接作業時間)の割合だ。
稼働率を求めるには、「時間」で求めるのが一般的である。

計算式は、「直接作業時間÷実労働時間×100」だ。
この計算式で、やっかいなのが「直接作業時間」である。

まず、どの労働からカウントを開始するべきかのルールが必要になる。
私は、作業指示書がメカニックに渡った時点と捉えている。

では、作業の終了はどのタイミングなのか。
これは、作業がすべて完了し、走行して不都合がないかを確認し、行った作業を
作業指示書に書き終えた時点だ。

この間に、トイレ休憩や一服休憩なども含めてカウントする。
あるいは、作業打ち合わせ、車両の搬入搬出、資料調べなども含む。

多少の誤差があるかもしれないが、私は、フロントから作業指示書を渡した時に、
作業指示書に時刻を記入させる。その作業指示書がメカニックからフロントに戻された時の時刻を記入し、
差し引きで直接作業時間とさせている。

実労働時間は、拘束時間から就業規則の休憩時間(昼食休憩など)を引いた時間を、実労働時間
としている。残業を行えば、その時間も含めて実労働時間になる。

このように、直接作業時間を把握するには手間がかかる。
そこで、もっと簡便に稼働率を求める式がある。

それが、工賃稼働率だ。
まず分母を求める。一日の場合は、「メカニック数×実労働時間×レバレート」となる。一か月であれば、
さらに稼働日数を加えて分母を求める。分子は、本日の工賃売上となる。ただし、値引き前の売上だ。

分母で求めているのは、稼働率が100%の時の工賃売上である。
100%稼働した時の工賃売上に対して、実際の工賃売上の割合を見れば、稼働率が求められる。

この計算式であれば、時間稼働率よりも手間はかからない。
この計算場合注意が必要になる。それは、車検の基本点検料は基本的にレバレートで計算していない
場合は、車検だけは、車検だけでの工賃稼働率を求める方が、より正確な稼働率が求められる。

しかし、工賃稼働率は「ザックリ」した稼働率を見ているので、私は、車検工賃も一緒に混ぜて
計算してもいいと思っているし、実際のそのようにしている。


問い合わせ先 株式会社ティオ

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