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整備作業稼働率を改善するー1.稼働率とレバレートの関係

2012年04月09日 | 生産・作業全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備作業稼働率を改善するー1.稼働率とレバレートの関係、です。

自動車整備の生産性を判断する指標に「作業効率」と「稼働率」があることは、ご承知の通り。
作業効率は、実作業時間を標準作業時間と比べて、とれだけ短時間で完了したかをみるものだ。

一方の稼働率は、実労働時間に占める実際の整備作業時間(直接作業時間)の割合をみるものだ。
仮に実働8時間、直接作業時間4時間であれば稼働率は50%になる。

働いていた時間に対する直接作業時間だから、作業に携わっていた時間と言うことになる。
旅館などでは、客室稼働率とか定員稼働率などとして、稼働率で客室や定員の埋まり具合などを見ている。

普段整備作業している時に、稼働率がどれくらいかを、気にしながら行っていないのではないかと思う。
しかし、
この稼働率は、直接作業時間の割合を見るだけではなく、
コストをどれだけ吸収したかを見る上でも、とても大事な指標である。

整備工場は、お客さまに仕事の対価を請求する場合、レバレートを用いる。
このレバレートは、直接作業1時間当たりの請求単価である。

このレバレートを設定するときに、直接作業時時間で決める。
直接作業時間が3時間と5時間では、工賃コストは3時間よりも5時間の方が小さな値になる。

単純な話し、20万円の賃金の場合、直接作業時間が3時間であれば、直接作業時間当たり賃金(コスト)は
6.7万円になる。5時間だったら4万円だ。

稼働率が高いということは、直接作業時間が長いということである。
直接作業時間が長いということは、工賃売上が上がっているということだけではなく、
コストを低減しているともいえるのだ。だから、稼働率は高ければ高いほどよいことになる。

稼働率を高めることは、売上とコストの両方に良い効果を与えることになる。
だから、自社の稼働率をしっかりと把握し、改善の努力を怠らないことが、持続可能な経営の
大きな要件なのだ。


問い合わせ先 株式会社ティオ

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