おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、車販営業マンの効果的な訪販活動ー3.仕掛ける訪問活動へ、です。
前回のTIO21ブログでも書いたが、お客の出方を待っていては、効果的な訪問活動はできない。
ご承知の通り、平均代替年数は7.7年、ざっくり8年である。この代替期間をいかに短くするかが
車販営業マンの大きな役割である。
そのためには、お客任せでは短くならない。
短くするするには「仕掛け」が必要だ。
仕掛けとは、購買意欲を刺激することだ。
そのためには、先ず車販営業マンから「きっかけ」を作ることが肝心だ。
活きのいい魚が揃っていますよー、ではなく、今夜は「ブリ大根」を旦那に作ってやってー、今が旬だよー、
と言われれば、目がブリに行くし、作ってみようかなー、と想像させることができる。
これと車販営業マンも同じなのだ。
エコカーが揃ってますよーではなく、〇〇様にはこのエコカーに乗って欲しいのです。その理由は・・・・・。
と、お客が購入した時のことをイメージできるようにきっかけを作る。これが、仕掛けである。
だから、訪問前に必ず「提案書」を作ること。
全ての客に作るのが大変であれば、保有期間が6年以上の客に絞って、作ることだ。
きっかけを作ったら、次回訪問で「試乗」してもらうこと。
出来れば、お客の自宅や店舗に、試乗車を乗付けて「ゼヒ試乗を」と、持ち掛けるのだ。
これも、「試乗いかがですか」ではない「ゼヒ試乗してください」と、試乗車を前にしてお勧めをすることだ。
お客は最初は「いいよー、いいよー」などと遠慮するが、何度か進めれば「試乗」する。
試乗すれば、買う気は倍増する。
このタイミングを見て、条件の話しを出すのだ。
一矢の次に二矢三矢を撃って、購買意欲を刺激していく。
こうした連続的な仕掛けは、訪問前の「ストーリー作り」があって間断なく進めることができる。
このストーリー作りも、訪問活動前の準備に入るので、しっかりと準備をしてほしい。
問い合わせ先 株式会社ティオ
おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、車販営業マンの効果的な訪販活動ー2.訪問前の準備段取りが決めて、です。
釣りに行くときに手ぶらで行くか?
多分、釣り竿、仕掛け、餌などの道具の用意と、潮時間の情報や、釣り場の情報などを
予め確認等してから、目的地に出かけていくと思う。
訪販活動もこれと同じで、準備を整えてから活動をスタートすべきである。
が、多くの営業マンは「訪問」することが先に立って、準備が整わない中で、活動するもんだから、
客の出方に合わせる営業になっている。
これでは、非効率的であり、それよりもお客の購買意欲を刺激することができない。
先の営業マンも全くと言っていいほど、準備が出来ていないで活動をしている。
A君に、お客にどのようにきっかけのトークを使っているのか聞いて見たら、
「最近はエコカーが沢山販売されているので、ご検討いかがですか」というトークを使っているという。
まったく、購買意欲を刺激していない。
通りすがりの人に、話しかけているようなトークである。
少なくても車検やオイル交換などで、自社と取引があるお客のところに訪問するのであれば、
もっとましなトークを使って購買意欲を刺激しなければ、営業マンの仕事にならない。
〇〇様の愛車〇〇は、新車時のカタログ数値で燃費はリッター15Kmですが、この度モデルチェンジに
なった〇〇は、リッター20Kmも走ります、燃料代にしますと月額で〇〇円、年間で〇〇円も節約できます、
一泊旅行が1回から2回増やせますよ、魅力的ではありませんか?
といった、そのお客さまにとって具体的なトークを使ってこそ、攻め気の営業活動になるのだ。
この時に、提案の新型車のカタログと、買い替えの提案書を持参すればさらに刺激をすることになる。
次いでだが、車検半年先の客に訪問して最初に使うトークが「半年先が車検ですが、車検どうされますか?」
といった入り方をする。これは止めた方がいい。車販営業マンは、クルマを売ってナンボである。
したがって、「代替されるのでしょう」というトークを使って懐に入っていくのだ。
代替しなければ、間違いなく車検になる。だから、車検の話しは一番最後尾でいいのだ。
さて、訪問前の準備として、
・お客情報の収集(PCに登録されている客・クルマ情報を確認しておく)
・下取り価格の把握(AA落札情報などから予想の下取り価格を調べる)
・提案するクルマを2車種程度絞り込む(用途、趣味、家族構成などから絞り込む)
・提案書に纏め、カタログを用意する
・お土産を用意する(趣味や興味を持っている情報を集めておく)
以上が最低限必要だろう。
この準備なしで活動している車販営業マンは、よほどの自信家かやる気のない営業マンだと思う。
何事もそうだが、良い成果上げるには「段取り7割」なのだ。
問い合わせ先 株式会社ティオ
おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、車販営業マンの効果的な訪販活動ー1.受け身の訪販から攻め気の訪販、です。
攻めの営業なんて言葉を聞くと「訪問活動」ではないかと、思われている方も沢山いる。
確かに、事務所やショールームで来店や架電が来るのを、じっと待っている営業よりも、
客のところに訪問する活動の方が、アクテイィブであり攻めているイメージがある。
しかし、これが間違いのもとなのだ。
結果的に待ちと言うか「受け身」の営業活動になっている。
先日、ある兼業工場の車販営業マンに合う機会があったので、活動内容について、
色々聞いてみたら、案の定「受け身」の営業活動になっているのだ。
しかし、本人も上司もそれに気づいていない。
気づいているのは「売れない」という実績だけである。
私が「受け身」の営業と感じるのは、
・何も準備が出来ていない
・訪問の目的が不明確(というかないに等しい)
・仕掛けが何もできていない
などが挙げられる。
つまり、「御用聞き営業」の訪問活動になっているのだ。
車検リストから訪問先を選び、ただ上から順繰りに回っているだけである。
日報を見せてもらい、書かれているお客について、聞いてみた。
私 ⇒この客はメンテパック会員なの?
A君⇒えーと、ちょっとわかりません
私 ⇒何年保有しているクルマ?
A君⇒それは・・・・・、分かりません
私 ⇒任意保険は自社で付保したの
A君⇒・・・・・・・・・・・・???
これで、売れるわけがない。
上司も上司だが、アドバイスも何もない。
部下が書いた日報を、内容の確認などをせずに「ズボラ判」を捺しているのだ。
鞄の中身を見たら、「総合カタログ」と「名刺」と数日前に書かれた「日報」だけしか入っていない。
メンテパックやオイル会員のチラシがない。見積書、査定票、レッドブックもない。
メジャーもないし、マークシートも持っていない。
攻め気の訪問活動にするには、「訪問目的の明確化」をして、客の取引履歴などの「客情報を把握」した上で、
目的と客情報に見合った「資料の用意」をしてから活動をスタートさせるべきである。
こうしたことをしないで、ただ「行ってきます」「ただ今戻りました」という、訪問活動は、
時間潰しの営業活動でしかない。もっと言えば、意味のないコストだけを掛けた活動なのだ。
今一度「攻め気の営業」とは、何ぞや、と言うことを会社全体で確認して欲しいし、
きちんと定義付けをしてほしい。でなかれば、訪問すれども実績上がらず、の状態が続くことになる。
売れない理由を、条件負けや景気のせいにしているような営業マンは注意すべきだ。
問い合わせ先 株式会社ティオ
おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、代替販売のすすめー5.車検予約客を代替させる、です。
車検到来6カ月前から代替促進活動がスタートする。
営業マンは、お客さまに対して「お奨め車の提案書」を作成し、提出する。
これに対して、お客はより有利な条件を引き出そうとして、代替の意思を明確にしないで、
ノラリクラリと営業マンをかわしていく。
条件が合わないと、基本「車検」になる。
代替か車検かが不明なまま、車検到来2カ月前になると、サービスフロントに引き継ぐ。
サービスフロントは、車検到来2カ月前のDMを郵送し、その後電話で車検入庫促進
活動を行う。
この時、絶対に車検を受けるという意識で、促進コールを行わないことだ。
特に、年式が5年以上で走行距離が5万キロ前後のクルマは、車検整備費用もそれなりにかかる。
この整備代金を頭金の一部に充当し、代替の話しをすることもできる。
これだけでは、具体的な代替商談にならないので、下取り(場合によっては買取)金額を
掴んだうえで、臨むことだ。
また、車検実施前には必ず見積もりを取り、整備費用がどれくらいかかるかを具体的に
明示して、代替の商談を進めるといい。
数の上ではそんなに多くないが、この時点で代替になるケースもある。
したがって、車検予約日は1か月前にすること。少なくても2週間前には車検予約日とすることだ。
こうしたサービスフロントで代替商談をするのには、立会い車検が都合がいい。
お客さまを目の前にして、車検見積金額を見せながら、この費用を代替の費用に充当すれば
費用負担が軽減される旨を、説明しながら「代替意欲」を刺激していくことだ。
実は、私がこのケースにはまってしまい、車検受けるつもりが代替をしてしまったのだ。
ついうっかりショウルームに展示してあったクルマの値段や、カタログを見せた貰ったりしているうちに、
代替の虫が騒ぎだして、見積書まで話が進み、翌日に契約書に印鑑を押してしまった。
同じ代替商談を行うのだが、サービスフロントの商談の方が、お客もリラックスして、わりと本音で
話しをしてくれる。その意味では、サービスフロントの方が、成約率は高い。
だから、サービスフロントにも車販営業の学習をさせることだ。
株式会社ティオ
お問い合わせ
おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、代替販売のすすめー4.代替のタイミングは車検時期だけではない、です。
代替営業の場合、車検到来時期が活動のタイミングになっている。
闇雲に代替営業するよりも、車検を話のきっかけとすれば、コンタクトも取りやすいので、
楽な営業となる。
しかし、営業をやっていれば経験するように、代替のきっかけは車検ばかりではない。
他にもきっかけは沢山ある。
例えば、子供が入園、入学したとか、就職したなどだ。
あるいは、新築や増改築に合わせて、代替をするケースもある。
要は、代替のきっかけは家庭のイベントや人生の節目などが「引き金」になり、
ではクルマも、ということになる。
だから、代替営業で10%を確保するには、日頃のフォロー活動が大事になる。
それを、訪問すると嫌われるとかの理由をつけて、フォローをしない営業マンが結構いる。
特に、専らハウス営業の会社においてはフォローが雑になりがちだ。
お客の来店時に顔を合わすぐらいが関の山だ。営業マンが休んでいたならば、顔を合わすこともできない。
段々と疎遠になり、お客のことを忘れていく。
で、気付いた時には「他社代替」なんてこともしばしばだ。
営業マンは、代替のきっかけを「車検」だけとせず、どのタイミングでも「あり」として、
常にレーダーを働かせて、お客の変化をキャッチすることである。
そのためにも、訪問し玄関の履き物をみて、いつもと違い履物があるか確認し、
ある場合は「お客さまがいらしているんですので、今日は・・・・」と探りを入れる。
あるいは、リホーム会社や家電店のクルマが止まっていないかを確認することも
大事な仕事である。
お客さまのクルマがあれば、手入れ状態、タイヤの溝の深さなども確認する。
また、車内にクルマのカタログが置いてないかなども、確認することだ。
また、保有年数も統計上はあるにしても、自分お客は当てはまらいと言うぐらいの
意識を持って、代替のきっかけを掴み、積極的に提案をしていくことだ。
株式会社ティオ
問い合わせ
おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、代替販売のすすめー3.御用聞き営業は代替意欲を萎えさせる、です。
〇〇様、早いもので6カ月先の〇月が車検ですね、代替をご検討ではありませんか?
なんて、御用聞き営業をしていては、代替の話しは進んでいかない。
いまどき、このような御用聞き営業はしていないと思うが・・・・・・。
代替促進は、こちらから仕掛けていく営業である。
ということは、仕掛けの材料が必要になる。
それが、「提案」だ。提案することで、客の代替意欲に火をつけることになり、欲望を刺激することになる。
アルトエコ、ミライースあるいはアクアなどの新型車のカタログを持参し、低燃費車はいかがですか?
といって提案しても、全てのお客が食いついてくることはない。まあ、これを提案というかは甚だ疑問である。
下手な鉄砲も数打てば当たる、的な営業は商談が長引くし、商談をお客にリードされてしまう。
ここで、役立つのが日頃のコミュニケーションなのだ。
現在のクルマの不満、不便な部分を聞いていれば、それを解決する「提案」ができる。
つまり、お客が欲しいと思えるような具体的な提案ができるだ。
提案は、「このクルマいかがですか」と、提示することではない。
ナゼ提案したかの「理由」を添付してこそ、初めて提案になる。
低燃費車いかがですかと提案しても、お客さは「そんなに走らないから」などと営業をかわすように
抵抗をする。
〇〇様、口癖のように言っていた、〇〇について、このクルマは見事にクリアーしています、
一度試乗してみてください、という奨め方をすれば「なるほどー」となって、目が輝いてくる。
提案とは、お客のカーライフがより充実できるように、お客の特性や属性を踏まえて、
解決策を示すことなのだ。
おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、代替販売のすすめー2.代替販売目標を明確にする、です。
ところで、営業マンは台数目標の内訳として、代替販売目標を持っているのだろうか?
業界平均でみると、持っていない営業マンの方が多いように感じる。
TIO21ブログで何度も言っているが、総台数目標の「内訳目標」を、持つことだ。
ナゼかと言えば、内訳目標が営業活動計画に具体的に結びつくからだ。
例えば、1台の紹介販売という目標にすれば、紹介依頼先を探すようになる。
1件の紹介を集めるには、何件の紹介依頼をすればいいのかも、分かってくる。
あるいは、紹介成約率も分かってくる。
仮に10%とすれば、1台の紹介販売目標であれば、最低10件の紹介客が
いなければならない。さらに、紹介発生率が20%としたら50件の紹介依頼活動が
必要になる。
この50件の紹介依頼活動のために、活動先をリスト化し、それに基づいて
紹介依頼活動を行う。これこそが、目標と行動が一体になるのである。
代替販売も同様である。
既納客300件の10%の代替販売とは、年間で30台の販売目標となる。
成約率を80%とすれば約38件のリストが必要になる。
7年目または9年目の車検到来客や任意保険満了の客、あるいはローンの完済が済んだ客
などからリストを作れる。
既納客だから、具体的な活動先が明確になり、営業活動の効率化にもなる。
漠然と今月は5台などといった総台数目標と同時に、その内訳、ルート別販売台数目標を
明確にすることが、代替販売では特に重要である。
ナゼならば、他社で代替されれば二度と自社客にはなり難いし、少なくても8年は戻ってこない。
この間の付加価値は約60万円前後になる。年間で7.5万円だ。
既納客は、何としてでも自社代替をさせるべきである。
最低でも車検で入庫いただく営業をすることだ。
株式会社ティオ
お問い合わせ
おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、代替販売のすすめー1.半年前からの活動は遅い、です。
新車や中古車の需要の80%以上が「代替」である。
残りは増車と新規需要となっている。
このことから、営業マンは既納客への代替販売に熱心になっている。
当然と言えば当然だが、その成果はいかほど上がっているだろうか?
代替と言っても、自社客の代替もあれば、他社客の代替もある。
先ずは、既納客に対する代替販売をしっかり取り込むことだ。
乗用車の平均代替期間は7.7年、四捨五入して8年と言ったところである。
仮に営業マン一人当たり300台の既納客があったとすると、1年間で37.5台(300台÷8年)が
代替になる勘定だ。
約40台の代替見込み客に対して、自社代替が何パーセントになっているかが
大事な指標になる。
目指すは80%だろう。
40台の80%は32台となる。300台から見ると約10%だ。したがって既納客の10%を
自社代替の営業の指標とすべきである。
そこで、既納客台数の10%を確保するには、代替促進活動の始期が重要になる。
よく言われる「車検到来半年前」は、私から言わすと遅い。
実際の営業活動としては、車検到来の半年前になるが、代替はもっと早くから始まっているのだ。
代替は「納車日」から始まっている。エェー、と思われるかもしれないが、お客さまは納車された日から
自分のイメージやフィーリングなどから、気に食わない部分などを意識し、次回の代替に備えていく。
次回の代替には、気に食わない部分が解消されるようなクルマ。
あるいは、より満足が得られるクルマを候補としてリストアップするのだ。
このリストアップされたクルマと、営業マンが提案するクルマが一致すると、代替意欲が高まり
代替促進がスムースに進むことになる。
だから、営業マンは納車した日から、お客さまのクルマの印象や要望などを、適時聞き出して
提案するクルマを絞り込んでいくのだ。
そして、車検到来半年前になったら、「お奨めの1台」として、自信を持って提案するのである。
この流れがあって、初めて既納客の10%を確保できるのである。
忘れてならないのは、8年間のサービスの「CS」である。
どんなに営業マンががんばっても、サービスCSが低いと、自社代替は低空飛行になってしまう。
サービスと営業との連携があって、初めて10%の実績になるのである。
株式会社ティオ
お問い合わせ
おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、長在車をなくすー5.30日で見切りをつける、です。
長在車を減らす、なくすには長在になる前に、処分することだ。
当たり前のことだが、中々できていないのが現実である。
そこで、在庫30日ルールを設け、長在になる前に手を打つことだ。
つまり、在庫の最長期間を30日として、それ以上在庫しないことにするのだ。
30日が40日でも構わないが、平均在庫日数との関係で、最長期間を設定すればいい。
30日は短いと思うかもしれないが、私のルールとして「売れないものは売れない」という
在庫期間を30日としている。
つまり、30日在庫して売れないものは、売れないモノとして「見切り」をつける、
と言うことである。
こうした指導をすると、帰ってくる反論が、「いつか売れる」という、当てのないあなた任せの
販売である。
問題は「何時か」である。
明日売れるかもしれないし、1年後に売れるかもしれない。それが「いつか売れる」かと言うことだ。
当てのない契約を待っていることで、在庫経費が粗利益を上回ってしまって、販売イコール赤字。
なんてこともある。そうならないために、在庫期日を切るのだ。
30日、一か月であれば、仮にAAでオークションにかけても赤字になるリスクは小さい。
が、30日を過ぎると価格の変動が生じて、赤字のリスクが大きくなる。
30日で売り切るには、今までと同じ展示をしていたのでは無理である。
先ず、展示前加修を徹底し、商品化することだ。
少なくても「1年点検」を実施し、エンジンオイルとバッテリーは新品にしておくことだ。
その上で、車種とターゲットによって「カーナビ」を取り付けておく。リスクがあるというのであれば、
販売条件に明示しておくこと。
あるいは、ETCやエコタイヤなどを取り付けて、購買意欲を刺激するのだ。
こうした商品化は、展示車に魅力を増やすだけではなく、価格競争に巻き込まれないためでもある。
今やネットで価格を下調べしてから来場し、値引き交渉に臨む客が増えている。
ある程度は応じても、相見積の出し合いで、叩き合いのような値引き合戦だけは、避けなければ
ならない。そのためにもクルマを比較できないようにしてしまうことが一番だ。
だから、商品化を積極的に行うことが必要である。
長在車は、資金繰りを圧迫するだけではなく、展示場の魅力や営業マンの販売活動にも
悪影響を与えてしまう。
そうならないためにも、一台でも長在車を減らす努力を急ぐことだ。
エコカー補助金が決まって、お客の志向が新車に向かっている現在、長在車対策は販売活性化の
一環でもあり、早急な対応が求められる。
株式会社ティオ
問い合わせ
おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、長在車をなくすー4.長在車の発生原因をつぶせ、です。
よかれと思って仕入たクルマが、裏腹に長在になる。
こんなことは、中販経験者であれば、誰でも経験していることだ。
だからと言って、長在を許してはダメだ。
長在になるにはなるだけの理由がある。
先ず、下取りや買取したクルマで、程度がよく、値落ちもさほどなく、相場が高止まりしている。
こうしたクルマを手に入れると、自社の展示場で展示してしまう。
このスケベ根性で痛い目にあうのだ。
例え涎が出そうなクルマであっても、店格や地域特性に合っていなければ、AAや
共有在庫ルートに乗せて販売し、利益を確保した方が賢明である。
全国的に売れているとか、人気がある、なんてことに惑わされて仕入てしまうのは、
仕入れ担当者として失格。
これは、新車での話しだが、今全国的に「イース」が売れている。メーカーからのアナウンスも
何カ月で万何台販売、などと聞こえてくるが、ある小さな田舎では、全く売れていない。
イースの話しをすると、クルマを見たり試乗したりするが、結局は他のクルマを購入
していくという。昨年12月初旬で、この会社は1台しか販売してないというのだ。
売れている、人気があるという理由で仕入れてはいけない。
自社商圏や店格とあっているかを、吟味して仕入る車種を決めていかなければならない。
長在になる理由は、同じ仕入に関してことだが、仕入れ担当者が自分の「嗜好」を
強くして、仕入車種を決めている場合がある。
得てしてこうした中販店は「バラエティーショップ」になっている。
軽から高級車まで、一通り揃えて営業をしている。
つまり、特徴のない展示場である。
ネットで売れるからと言った理由で仕入れる担当者もいるが、全国を相手にした中販店
を目指しているのであれば、それも納得できるが、「地域密着」を謳っているにもかかわらず
商圏外の販売を意識した仕入は、ずれていると言わずるを得ない。
このように、長在の主たる要因が「仕入」にあるが、
その仕入に対して明確な基準が不在な中販店が多い。
利は元にあり、だから仕入のミスを極力減らすことが大事だ。
そこで、仕入基準を設けることだ。
仕入方針の明確化、品質基準の明確化、仕入車種の明確化である。
こうしたルールを作っても、絶対に長在がなくなることはないが、減らすことはできる。
先ずかここから挑戦することである。
そして、在庫管理を徹底すること。
営業力を高めれば長在はなくなると思っていたら、それは大きな間違いである。
どんなに営業力があっても、売れないものは売れないのだ。
だかえら、仕入を慎重かつ丁寧に行って、仕入ミスを減らすことに尽きる。
株式会社ティオ
問い合わせ
おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、長在車をなくすー3.在庫管理の進め方、です。
当社の展示台数は30台位だから、在庫管理なんて特に必要ないよ、なんて声が聞こえて
きそうだがそんなことは、決してない。
因みに、昨日現在の平均在庫日数は何日だろうか?
あるいは、展示車ごとの在庫日数は何日になっているだろうか?
こうしたことが間髪入れずに答えられなければ、在庫管理の必要があるということだ。
では、どのように在庫管理をするのか。
パソコンなんていらない。アナログ式で十分である。
白板に「展示日」と「在庫日数」を展示車種別に枠を作り、前日現在までの展示合計日数を
「在庫日数」枠に書き込むだけである。これを毎日行う。
1月15日が展示日であれば昨日(1月31日)までの在庫日数は「16日」となる。いたって簡単なことだ。
これだけでは、いささか能がない。
よりシビアな在庫管理をしていくためには、営業活動とリンクさせることである。
在庫管理は、ややもすると在庫日数を把握すること、と捉えてしまいがちであるが、
そうではなく、目標とする在庫日数までに「売り切る」ことが在庫管理なのだ。
したがって、在庫日数を掴むのは、営業活動にそれをどう反映させるかのためである。
営業とリンクさせるとは、どういうことかと言えば、在庫日数に応じた営業活動を
決めることである。
例えば、在庫日数20日までは「通常販売」とする。21日から30日は、「優先販売」として
全営業マンに長在になる可能性があることの注意喚起をする。
31日から40日は、プライスの見直しをした上で、「割当販車」として営業マンに割り当てる。
該当の在庫車を売ったら、ボーナスインセンティブを支給する。
41日以上は「見切販売」としてアウトレットコーナーに移動し、赤字覚悟で売り切ること。
何もこんな基準を設けないで、30日在庫して売れなければAAに出品してしまえば、
簡単に長在車を造らないで済む。と、考えている方、それは営業マンの営業力を
弱くしてしまう。
30日で売れなければ、会社が処分してくれると思えば、営業マンは売りやすいクルマだけを
売りことに走る。これでは、営業力の向上させることにはならない。
一度仕入れたクルマは、何が何でも「売る=直販する」こうした会社の姿勢と、営業マンの意識が
真の営業力を高めることになるし、結果として在庫管理がうまく回ることになる。
上記の管理基準は、一つの例なので、できれば自社なりのルールを作ること。
単に、在庫日数だけを把握する在庫管理で終わらないこと。
株式会社ティオ
問い合わせ
おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、長在車をなくすー2.長在車はナゼ悪いか、です。
長在車が悪い、つまり経営や販売に悪影響を与えるのは、言わずと知れたことではある。
が、今一度確認のために列挙しておきたい。
まずは、資金繰りを圧迫するから経営にはマイナスである。
仕入れたクルマが長期にわたって売れなければ、仕入れ代金が回収できない。
そればかりか、在庫するためは在庫経費がかかる。
20万円の利益を見込んでいても、在庫経費が一日当たり2,500円かかるとして、
60日在庫すると、利益は5万円しか残らない。
広告宣伝費、清掃費、各種税金や地代家賃、金利などと、値落ちなどを入れると
ざっと一日2,500円前後かかる。だから、早い時点で在庫から外さなればならない。
次に、展示場がくすんでしまうから、店舗としてマイナスである。
お客は在庫の内容をよく見ている。何時までも同じクルマが展示してあると、
「この展示場は売れないお店」という、レッテルを貼り付ける。
一度貼られたレッテルは、易々と剥がすことができない。
お店の信用問題にまで発展することも時としてある。そうならないためにも、早めに処理をすることだ。
そして、機会損失を生じさせ、売上面でマイナスである。
長在車の代わりに他のクルマを展示していれば、少なくても長在車以上に販売のチャンスは多くなる。
スクラップ置き場のように、12平米の貴重なスペースをムダにしてしまう。
長在車も枯れ木の賑わいの如く、埋め草として使うなどはもってのほかである。
このように、長在車は百害あって一利なし、である。
中販店が儲かる儲からないは、在庫期間が短いか長いかと同じなのだ。
100万円の売上から仕入れ代金や陸送費、AA代など80万円の原価を引いた残り
20万円を粗利益として計算するので、100日後に販売しても粗利益が変わらないとしている。
こうした計算をするので、長在車に対する「危機感」が希薄になるのだ。
有るのは、売れないといった漠然とした危機感だけである。
そこで、提案したいのが、在庫に係る経費も「原価」に入れて粗利益の計算をすべきである。
その上で、粗利益目標を立てることだ。
したがって、営業マンの粗利益目標も同様な目標を持たせ、営業マン自身にも長在車を意識させ、
日々の営業活動に落とし込むことが求められる。
長在車は、何時しか展示場の一つの風景になって馴染んでしまい、
経営者、店長、そして営業マンの目に入ってこなくなってしまって、忘れられた存在になりがちである。
そうならないためにも、在庫基準を明確位にして、意識の上で長在車が見えるようにすることだ。
株式会社ティオ
お問い合わせ
おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、長在車をなくすー1.長在車を明確にする、です。
中販で一番リスクがあるのは、長在車をかかえ資金繰りが悪化することである。
在庫するための経費が膨らんでいくことだ。
在庫が「0」であったらどれほど、資金繰りが楽なるだろうか。
どれだけ気が楽だろうか、想像してほしい。
仲介販売や委託販売など在庫「0」として商売している業態もある。
消費税が二桁になった場合の中販ビジネスとして、これらの業態が増えることだろう。
とはいえ展示販売している以上は、在庫を「0」にすることはできない。
そこで、在庫経費を極力抑えつつ展示場を新鮮に保つには、長期にわたって在庫する
ことを減らす。または、なくすことだ。
そのためには、長在車を明確にすることである。
何日以上在庫したら「長在」になるかを、会社のルールとして決めることが先決である。
長在車を炙りだすルールが必要であり、それを守ることである。
そこで、お聞きしたい。
貴社の「長在」は何日以上在庫したものを指すのか。
120日?90日?60日?45日?30日?
中販業界の暗黙の定義では「90日」が平均的なところではないだろうか。
私は、60日以上としてる。
理想的には「45日」ではないかと思うが、現実的は厳しいのではないかと思う。
この日数は、主として扱う車種構成、価格構成によっても違ってくる。
例えば、コンパクトカーであれば在庫日数は短いし、SUVなどは長くなる。
50万円以下クルマであれば短くなるし、200万円以上であれば長くなる。
平均も全車とするか、車種別にするか決めることだ。
きめ細かく在庫管理をするのであれば、車種別や価格別にすることだ。
要は、自社の定義(ルール)を明確にして、決めた在庫日数に達した時に、
どのようなアクションをとるかを決めておくことだ。
これなくして、長在車を減らし、無くすことはできない。
株式会社ティオ
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おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、ホイラーの法則で車販成約率を高めるー5.選択させるクロージング、です。
セールスが佳境に入ってくると、クロージングになる。
その時に、「今週低金利キャンペーン中で、今契約いただくと〇%でローンが
適用になります。今契約いただけませんか」、と迫るのではなく、「納車は
店頭になさいますか、それともご自宅になさいますか」と聞く方が、スムースな
クロージングができる。
これをホイラーの法則では第四法則「もしもと聞くな。どちらと聞け」と
説いている。
買うか買わないかと迫るのでななく、これとあれのどちらかを選ばせるようにする。
これがセールストークの常識である。
イエス、ノーで答えさせると、「ノー」を選択する。
これは、人間の心理でノーの方が言いやすいからだ。契約してください、ノーと言われると、
利点に戻ったりして、商談が長引いてしまう。最終的には破談だ。
それよりも、遠回しに「イエス」と言わせる「二者択一」による方法なのだ。
例えば「ボディーカラーはシルバーメタリックになさいますか、それともパールホワイト
になさいますか」、と聞き「パールホワイトがいいなー」と答えれば、商談が締結と言った具合である。
もう一つクロージングをスムースにさせるのが、第五法則「吠え声に気をつけよ」がある。
これは、微笑みを含んで話しをせよということだ。つまり、商談全体の雰囲気に気をつけよと言うことだ。
商談は以心伝心だ。
怖い顔して話しを勧めると、お客は委縮してやな感じの商談になるが、
笑みがあると、お客も自然と和んで楽しい商談になる。
そこで、思い出すのが「貌言視聴思(ぼう げん し ちょう し)」だ。
これは、江戸時代の儒教者「中村藤樹」の教えの「五事」、と言われるもので、良い知恵に
至るための道として説かれた、普段行うことができる五つのこと。
貌(ぼう) =和やかな顔つきで人と接する
言(げん) =温かく思いやりのある言葉で話しかける
視(し) =澄んだ温かいまなざしで人を見、物を見る
聴(ちょう)=相手の話に心をかたむけてよく聴く
思(し) =真心をこめて相手のことを思う
この「五事」のように商談を進めることで、会話が弾んで
円滑にことが進むようになる。
今までのことを纏めると、営業マンが伝えたいと思うことよりも、目の前のお客が心底聞きたいと
思うことの方をより多く考え、それを短い言葉で分かりやすく伝えること。
そして、商談を盛り上げる「花」を使って、購買意欲を喚起する。
これが、ホイラーの5つの法則である。
株式会社ティオ
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おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、ホイラーの法則で車販成約率を高めるー4.セールトークは立体的に、です。
第三法則「花を添えて言え」とは、利点を伝えるときに「自信を持って」伝え、
かつ「表現豊かに」話すことが説得力を持つということだ。
つまり、会話を立体的にせよと言っているのだ。
会話をするときに、一本調子で話しをするのではなく、重要なポイントは声を張り、
聞き流してもいいような時は小声にすることで、抑揚が出るので分かりやすくなる。
その時に、五体を使って表現することで、話が見えるようになり、これまた
説得力が増す。
数字を使合う場合は、できるだけ「筆談」するといい。
メモ用紙に、「リッター30km」とか「年間の燃料代の差14,000円」などと、計算式を
交えて書くことで、視覚効果が上がり説得力が倍加される。
自社で購入していただいたお客の「評価」や「感想」など掲載し、見せることも
セールストークに信用力を持たせることができる。
利点を体感いただくための「試乗」もこの法則に入る。
したがって、試乗はただ乗ってもらうだけでは、意味がない。
予め「利点」を告げておき、その上で「では、実際に現車でご確認ください」と言って、
試乗車に案内すること。取り急ぎ乗ってみてください式な試乗は、時間とガソリンの
ムダである。
自信を持って、と言うのは、先ずは会社と商品に営業マンが「惚れる」ことだ。
会社や商品に不安を持ちながらのセールスほど、貧弱なものはない。
胸を張って堂々とお勧めできることが、お客の心を動かす原動力になる。
立て板に水を流すが如くに、流暢なトークよりも、朴訥なトークでも、
自信に満ち溢れた力強い方が、説得力があるのだ。
以上のように、花を添えるというのは、会話を引き立たせるといった
意味で理解するといい。
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