おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、スキャンツールで有料化に取り組むー3.問診票を作る、です。
スキャンツールを使って、診断や不具合検索を行う前に、クルマの状態を確認する
必要がある。確認するには、直接クルマを見たり、触れたり、試したりすることも
あるが、その前段階として「問診」が不可欠である。
問診は、
1.不具合の診断をする際の「手掛かり」を掴むこと
2.お客が気づかない不具合や予兆を掴み、気づかせる
3.信頼関係の構築
という、目的がある。
不具合の手掛かりは、クルマの状態をよく分かっているのは、オーナーに聞くのが一番だ。
オーナーが、現在の状態をどう感じているのか、それは普段と比較してどのような変化
があるのかを、5W1Hを基本にして聞いていく。
5W1Hとは、
・What(何を)
・Who(誰が)
・Where(どこで)
・When(いつ)
・Why(なぜ)
・How(どうやって)
のことだ。
クルマでは、
・発生頻度
・警告灯点灯の有無
・症状の経験
・何時頃から
・どんな時
・どうすると
・どんな場所
・その時の天候
・運転者
などを問診していく。
問診を的確に行うには、思いつきで質問していては、トラブルシューティングができない。
そこで、必要になるのが「問診票」である。
問診票は、聞き漏らしや、重複質問を避けることもできるし、何よりも欲しい情報を短時間に
聞き出すことができるからだ。
上記の問診項目に対する予想できる回答を、予め作っておき、該当の回答にチェックを
入れるような表を用意するといい。
その他に、定期点検の実施状況や、オイル交換のサイクル、バッテリーの交換履歴、
用途、走行距離などを記入できるようにして、的確な問診ができることが必要になる。
出来上がった問診票は、担当のメカニックに渡し、スキャンツールによって、得られたデータなどから、
故障個所の絞り込みや、不具合の確認をする材料として活用してもらう。
有料化には、こうしたパフォーマンスが必要である。
自社オリジナルな問診票を作ることを、ぜひお奨めする。
問い合わせ先 株式会社ティオ