妙高市 地域のこし協力隊・サポート人ブログ~妙高発 広げよう地域の輪・和・話~

地域のこし協力隊と地域サポート人が地域で見聞したこと・地域の魅力をリアルタイムで発信していきます。

米・・・ポン菓子へ

2014年12月11日 | 日記

雪も積もり、本格的な冬へ突入しましたが、秋の話題をすこしお届けします。

 

妙高市の5年生は総合学習の時間に米作りをしています。

先日は米こめサミットの話題をお届けしましたが、米こめサミットでも

試食に出した「ポン菓子」の話です。

 

新井南小5年のPTCで、自分たちで作った米でポン菓子を作りました。

長野県小谷村の集落支援員、高橋さんがポンマスターということをしており、

ぜひ子供たちの米をポン菓子にしたい、と相談したら機械持参で

小学校まで来ていただけることになりました。

 

こんな感じでセットをして、PTCは始まりました。

米をポン菓子にするまでに、窯を余熱します。

その間に、ポン菓子のできる仕組みや、材料となる米の話(適切な水分量や

米の種類など)、蕎麦でも豆でもできるんだよ、などいろんな話をしました。

昔は紙芝居とともにポン菓子屋さんがいて、家からお米をもってきて

ポン菓子にしてもらって、おやつでたべたんだよ~と。

 

そして、

窯が温まったら、3合の米を投入し、ひたすら同じペースで窯を回し続けます。

軍手をして、数を数えながら順番にまわしました。

女子は蜜づくりに勤しんでいます。

 

回しながら、窯の圧力が高まるのを確認します。10分ほど回し続けたでしょうか。

「そろそろ、ポンしましょう」

という高橋さんのお言葉。

1回目は高橋さんがポンしましたが、2回目からは交代で男子が!!

 

決定的瞬間激写!

結構おおきい音とともに、米がぽーーーんっとはじけ飛びました。

(隣では保育園児がお昼寝でした。ごめんなさい。

そして、1年生のヤギ「ちゃちゃまる」は違う場所へ避難してくれていました)

怖い子は耳をふさいで離れた場所へ避難(・_・;)

 

水蒸気と米がはじけ、めでたくポン菓子の出来上がり。

ほっかほかのポン菓子を試食しました。

最近はもっと美味しい市販のお菓子があふれていますが、あえてポン菓子。

初めは「なんでポン菓子なんだよ」と乗り気でなかった子供も、この工程が面白くて

出来立てが美味しくて笑顔笑顔・・・

下が生米。上がポンした米。大きく膨れました。

できたものに、女子が作ってくれた蜜をからめて味付けをします。

この味付けも、チョコレートで固めたら?カレー味は?キャラメル味がいい!

といろいろな意見がでました。材料が「米」だから、相手を選ばないのかもしれません。

軽いし、エネルギー補給に山に持っていったりするのもいいよね、とも。

つまみ食いしながら、カップに入れて甘いポン菓子も試食しました。

 

南小5年生がつ平田でつくった米は「ヒカリシンセイキ」。そして名付けて「オレヒカリ」。

炊いて食べると甘味のある非常においしいと評判のお米でした。

ポン菓子にしてもほのかな甘みのするお米。

 

この日は全部で9合を菓子にしました。

昔懐かし、こんな風にしてお持ち帰り。

5年生、田植え稲刈りもよく働きましたが、ここでも手速い。

チームワークであっという間に完成しました。

家に持って帰って、おじいちゃんおばあちゃんに食べてもらえたのでしょうか?

 

 

お米は日本の大切な主食。

米こめサミットでも、妙高市内の5年生が米作りに関して、農業に関して、食料自給に関して、環境保全に関して、など

様々な角度から発表していました。

農業も特に中山間地では担い手が不足し、耕作放棄地も広がりつつあります。

逆に都会の若者や、定年退職した方々が農業を始めることも増えてきています。

農水省でも「農業女子プロジェクト」http://www.maff.go.jp/j/keiei/nougyoujoshi/が発足

して1年が経ちます。また企業とコラボして、女子向けの真っ赤な軽トラや、かわいい農作業着も

開発されたり、農業に関して、おもしろい角度から取り組むところがたくさんあります。

農業用機械も、これからは女性も運転して、作業風景が変化するかもしれないですね。

 

サミットでも南小の子供たちが「かかわること」をキーワードに挙げていましたが、

これからもいろんな形で米つくりに、農業にかかわることができたらいいなと感じます。

 

 

後日談。

糸魚川の集落支援員さんにもこの話が伝わり、糸魚川市根知地区公民館でも地域の方と

ポン菓子つくりをしました。小谷集落支援員高橋さんと、地域おこし協力隊の田村さんとともに。

そこでは、地元の酒蔵さんから酒米を分けていただき、食べ比べをしました。

米こめサミット試食用に米を持参していったので、根知の方にも妙高の米を食べていただきました。

「妙高の米なんて、あんまり食べられないよ~」なんて言いながら、

「甘いっ」と根知の方から感想をいただきました。確かにほんのり甘かったです。

根知の小学校の教頭先生方や、移住してこられた方も集まり、ちょっとした米談義ができました。

 

小谷村は地震後、みんなで力を合わせて復興にがんばっているとのお話です。

今後もつながりを大切にしていけたらと思います。

 

 

 

 


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