2017年5月9日
独特な山容と平坦頂稜の荒船山を実際に自分の足で訪れてみたいと思い、せっかく行くのであれば南の立岩もセットにして南牧村から歩こうと今回の周回コースを選択して歩きました。
7:35 荒船山立岩登山口(線ヶ滝登山口)
8:35 立岩 8:45
9:10 荒船山分岐
9:40 立岩入口
10:00 荒船山 10:10
10:40 艫岩 10:55
11:25 星尾峠
12:00 田口峠分岐
13:25 荒船山立岩登山口(線ヶ滝登山口)
所要時間:5時間55分
■天候:曇
■コース状況
立岩登山口~立岩
星尾峠分岐、立岩直登コース分岐をともに右折して直登コースで立岩を目指します。
立岩のコルまでに鎖付きのザレた崩壊箇所、ロープの急登、足場の悪い鎖のガレ、狭い鎖場と満載なので落石も含めて注意。
立岩~威怒牟畿不動下降点
鎖場、片側崖の登山道とあるので足元に注意。
威怒牟畿不動下降点~経塚山
最初のザレの斜面が滑りやすいので気を付けたいです。
途中落葉が目立つ箇所もありました。
経塚山直下はやや急登。
経塚山は荒船山山頂だが、展望はありません。
経塚山~艫岩
一旦下ったのちは山上とは思えない安心の平坦な登山道。
艫岩からは北西方面を中心に好展望だが、断崖絶壁なので注意。
艫岩~田口峠分岐
星尾峠へ行く途中滑りやすい崩壊箇所があります。
田口峠分岐手前にも崩落個所あり。
田口峠分岐~立岩登山口
マイナーなルートであるうえに数年前の台風の影響で荒れていて、元の登山道がなくなっている箇所もあるので注意が必要です。
安全面からはあまりお勧めしないです。
車で登山口に向かう途中、これから登頂を目指す西上州のドロミテこと立岩の独特な山容が視界に入ります。
立岩橋、線ヶ滝橋と通り過ぎた先の登山口駐車スペースは予想通り1台もなく、先頭として端に駐車します。
準備を整えて7:30過ぎに立岩経由で荒船山を目指して登り始めます。
木橋を渡ったすぐ先の登山者守り地蔵で本日の山行の無事を祈り参拝します。
右折して荒船山、威怒牟畿不動方面に向かいます。
続いて予定通り右折するため中級者向きの直登コースを選択。
新緑が綺麗な登山道を登ります。
鎖を頼りながら崩落個所を通過します。
ロープの急登、ゴロ石のルンゼ地帯を鎖を使いながら登ります。
右側が崖になっている狭い鎖場を慎重に歩きます。
ミツバツツジがまだ残っていました。
ベンチがある稜線鞍部の先から聳え立つ立岩を見上げます。
尾根に登り上げると、西上州の抜群の展望。
痩せ尾根を進んで立岩に到着。
展望のいい立岩山頂では貸切のベンチで一休みです。
これから目指す荒船山の経塚山(1枚目)。
だいぶ雪が解けた浅間山(2枚目)。
荒船山の右には毛無岩。
綺麗なヒカゲツツジも咲いています。
開けた痩せ尾根を歩きます。
いつもの秩父側と反対側から眺める両神山。
本日の山行の第二候補でした。
岩壁が立ちはだかります。
しかし、足場がしっかりしており見た目ほど難易度はありませんでした。
誤って転倒しないよう速やかに歩きます。
ベンチの置かれた小ピークを通過して、威怒牟畿不動下降点より右側の登山道を登り上げます。
いきなり滑りやすいザレのトラバース。
急登をジグザグに登り込みます。
一応尾根は黒瀧山まで繋がっているんですね。
ヤブ地帯は歩くスペースのヤブが払われているので問題なく歩けます。
巻き道分岐より強烈な急登で経塚山に登ります。
そして二百名山ながら山頂標が寂しい荒船山の経塚山(1423m)。
貸切の経塚山で小休止。
寂し過ぎるのでセルフ撮影してから今度は艫岩を目指して一気に急下降。
荒船山絶壁の案内に従い艫岩に向かいます。
山上とは思えない平坦な頂稜歩きを楽しみます。
途中で3人組ハイカーさんとスライドして、本日ようやく人に会いました。
「皇朝古修武之地」の石碑に寄り道します。
すぐに「皇朝古修武之地」の石碑。
頂稜歩きを再開して、避難小屋が見えました。
艫岩展望台に移動すると、こちらではすぐに団体さんと一緒になります。
正面に普段よりも近い位置から眺める浅間山と眼下の車道。
素晴らしい展望を暫く眺めてから一旦平坦頂稜を戻ります。
予想通り先に歩きだした団体さんに追い付いてしまい、暫く追尾してから気付いてもらい先に行かせて貰います。
分岐まで戻って今度は星尾峠方面に下ります。
崩落箇所は滑りやすいので慎重に通過します。
星尾峠に到達です。
荒船不動や兜岩山方面ではなく、そのまま南に下ります。
標高を下げていくと、再び緑が綺麗な樹林帯歩きに変わります。
登山道はやや荒れ気味で人の気配が全くないが、よく言えば奥深い感じを味わえます。
左岸コース分岐をそのまま直進すると、またしても登山道が完全に崩落しています。
田口峠分岐からは星尾方面に向けて左折。
田口峠分岐からはさらに荒れていて踏み跡が薄いです。
考えてみたら立岩も経由しないルートなので歩くハイカーは少ないはずですね。
木に付けられたペイントを目印に進むも、途中で登山道がなくなってしまいます。
何度か戻ってみたりしながら、コンパスを取り出して方角とおおよその現在地を確認したのち、とりあえず沢筋は倒木が酷いことを除けば一応はルートにもなっているので歩いてみます。
沢筋より途中から薄らの踏み跡を辿り、右へと登り上げていくと正規ルートに復帰できたので安堵です。
観音様を右に見ながら先程の沢付近でロスしてしまった時間を取り戻そうと先を急ぎます。
壊れかけの橋を慎重に渡ってみるもバキッ!と鋭い音が鳴ってしまいます。
慌てて戻って沢に下りて通過します。
暫く歩くと私の車が止まっている登山口が見えたのでホッとして嬉しくなりました。
登山口近くにはマツダランプの看板が落ちていました。
帰路でも登山口付近の登山者守り地蔵で参拝してから結局1台のみと寂しい駐車スペースに戻りました。
湯ノ沢トンネル付近のやまびこ荘塩ノ沢温泉に向かうも、火曜日の入浴は15:00からと残念ながらまだ時間があり、調べるとしおじの湯も火曜定休日だったので素直に帰路のヴィラせせらぎに立ち寄ります。
最初は嬉しい貸切状態でした。
その後暫くして宿泊客が入浴に来たが、入れ替わりだったので内湯、露天とも実質貸切でした。
■その他
当初は荒船山のおまけ的に考えていた立岩でしたが、登ってみると鎖場が多く変化もあって山頂周辺の展望もよく、予想以上の楽しい山歩きができました。
荒船山は経塚山こそ山頂のわりに地味な扱いでしたが、楽しみにしていた平坦な草原の頂稜歩きは山の上まで来ていることを忘れさせるような不思議な場所でした。
ただ、立岩側から歩いてみると、(今更だが)興味があった艫岩の大岩壁は全く見えないんですよね。
艫岩からの大展望を楽しんでから歩いた地味な西側のルートは荒れていて、特に田口峠分岐より下は酷いものでした。
なんとか帰れたからよかったものの帰宅してから調べてみると、どうやら数年前の台風の影響がそのまま残っていて、登山道は崩壊気味で一部登山道自体が本当になくなっていたようでした。
立岩、荒船山はともに変化があって面白い山でした。
独特な山容と平坦頂稜の荒船山を実際に自分の足で訪れてみたいと思い、せっかく行くのであれば南の立岩もセットにして南牧村から歩こうと今回の周回コースを選択して歩きました。
7:35 荒船山立岩登山口(線ヶ滝登山口)
8:35 立岩 8:45
9:10 荒船山分岐
9:40 立岩入口
10:00 荒船山 10:10
10:40 艫岩 10:55
11:25 星尾峠
12:00 田口峠分岐
13:25 荒船山立岩登山口(線ヶ滝登山口)
所要時間:5時間55分
■天候:曇
■コース状況
立岩登山口~立岩
星尾峠分岐、立岩直登コース分岐をともに右折して直登コースで立岩を目指します。
立岩のコルまでに鎖付きのザレた崩壊箇所、ロープの急登、足場の悪い鎖のガレ、狭い鎖場と満載なので落石も含めて注意。
立岩~威怒牟畿不動下降点
鎖場、片側崖の登山道とあるので足元に注意。
威怒牟畿不動下降点~経塚山
最初のザレの斜面が滑りやすいので気を付けたいです。
途中落葉が目立つ箇所もありました。
経塚山直下はやや急登。
経塚山は荒船山山頂だが、展望はありません。
経塚山~艫岩
一旦下ったのちは山上とは思えない安心の平坦な登山道。
艫岩からは北西方面を中心に好展望だが、断崖絶壁なので注意。
艫岩~田口峠分岐
星尾峠へ行く途中滑りやすい崩壊箇所があります。
田口峠分岐手前にも崩落個所あり。
田口峠分岐~立岩登山口
マイナーなルートであるうえに数年前の台風の影響で荒れていて、元の登山道がなくなっている箇所もあるので注意が必要です。
安全面からはあまりお勧めしないです。
車で登山口に向かう途中、これから登頂を目指す西上州のドロミテこと立岩の独特な山容が視界に入ります。
立岩橋、線ヶ滝橋と通り過ぎた先の登山口駐車スペースは予想通り1台もなく、先頭として端に駐車します。
準備を整えて7:30過ぎに立岩経由で荒船山を目指して登り始めます。
木橋を渡ったすぐ先の登山者守り地蔵で本日の山行の無事を祈り参拝します。
右折して荒船山、威怒牟畿不動方面に向かいます。
続いて予定通り右折するため中級者向きの直登コースを選択。
新緑が綺麗な登山道を登ります。
鎖を頼りながら崩落個所を通過します。
ロープの急登、ゴロ石のルンゼ地帯を鎖を使いながら登ります。
右側が崖になっている狭い鎖場を慎重に歩きます。
ミツバツツジがまだ残っていました。
ベンチがある稜線鞍部の先から聳え立つ立岩を見上げます。
尾根に登り上げると、西上州の抜群の展望。
痩せ尾根を進んで立岩に到着。
展望のいい立岩山頂では貸切のベンチで一休みです。
これから目指す荒船山の経塚山(1枚目)。
だいぶ雪が解けた浅間山(2枚目)。
荒船山の右には毛無岩。
綺麗なヒカゲツツジも咲いています。
開けた痩せ尾根を歩きます。
いつもの秩父側と反対側から眺める両神山。
本日の山行の第二候補でした。
岩壁が立ちはだかります。
しかし、足場がしっかりしており見た目ほど難易度はありませんでした。
誤って転倒しないよう速やかに歩きます。
ベンチの置かれた小ピークを通過して、威怒牟畿不動下降点より右側の登山道を登り上げます。
いきなり滑りやすいザレのトラバース。
急登をジグザグに登り込みます。
一応尾根は黒瀧山まで繋がっているんですね。
ヤブ地帯は歩くスペースのヤブが払われているので問題なく歩けます。
巻き道分岐より強烈な急登で経塚山に登ります。
そして二百名山ながら山頂標が寂しい荒船山の経塚山(1423m)。
貸切の経塚山で小休止。
寂し過ぎるのでセルフ撮影してから今度は艫岩を目指して一気に急下降。
荒船山絶壁の案内に従い艫岩に向かいます。
山上とは思えない平坦な頂稜歩きを楽しみます。
途中で3人組ハイカーさんとスライドして、本日ようやく人に会いました。
「皇朝古修武之地」の石碑に寄り道します。
すぐに「皇朝古修武之地」の石碑。
頂稜歩きを再開して、避難小屋が見えました。
艫岩展望台に移動すると、こちらではすぐに団体さんと一緒になります。
正面に普段よりも近い位置から眺める浅間山と眼下の車道。
素晴らしい展望を暫く眺めてから一旦平坦頂稜を戻ります。
予想通り先に歩きだした団体さんに追い付いてしまい、暫く追尾してから気付いてもらい先に行かせて貰います。
分岐まで戻って今度は星尾峠方面に下ります。
崩落箇所は滑りやすいので慎重に通過します。
星尾峠に到達です。
荒船不動や兜岩山方面ではなく、そのまま南に下ります。
標高を下げていくと、再び緑が綺麗な樹林帯歩きに変わります。
登山道はやや荒れ気味で人の気配が全くないが、よく言えば奥深い感じを味わえます。
左岸コース分岐をそのまま直進すると、またしても登山道が完全に崩落しています。
田口峠分岐からは星尾方面に向けて左折。
田口峠分岐からはさらに荒れていて踏み跡が薄いです。
考えてみたら立岩も経由しないルートなので歩くハイカーは少ないはずですね。
木に付けられたペイントを目印に進むも、途中で登山道がなくなってしまいます。
何度か戻ってみたりしながら、コンパスを取り出して方角とおおよその現在地を確認したのち、とりあえず沢筋は倒木が酷いことを除けば一応はルートにもなっているので歩いてみます。
沢筋より途中から薄らの踏み跡を辿り、右へと登り上げていくと正規ルートに復帰できたので安堵です。
観音様を右に見ながら先程の沢付近でロスしてしまった時間を取り戻そうと先を急ぎます。
壊れかけの橋を慎重に渡ってみるもバキッ!と鋭い音が鳴ってしまいます。
慌てて戻って沢に下りて通過します。
暫く歩くと私の車が止まっている登山口が見えたのでホッとして嬉しくなりました。
登山口近くにはマツダランプの看板が落ちていました。
帰路でも登山口付近の登山者守り地蔵で参拝してから結局1台のみと寂しい駐車スペースに戻りました。
湯ノ沢トンネル付近のやまびこ荘塩ノ沢温泉に向かうも、火曜日の入浴は15:00からと残念ながらまだ時間があり、調べるとしおじの湯も火曜定休日だったので素直に帰路のヴィラせせらぎに立ち寄ります。
最初は嬉しい貸切状態でした。
その後暫くして宿泊客が入浴に来たが、入れ替わりだったので内湯、露天とも実質貸切でした。
■その他
当初は荒船山のおまけ的に考えていた立岩でしたが、登ってみると鎖場が多く変化もあって山頂周辺の展望もよく、予想以上の楽しい山歩きができました。
荒船山は経塚山こそ山頂のわりに地味な扱いでしたが、楽しみにしていた平坦な草原の頂稜歩きは山の上まで来ていることを忘れさせるような不思議な場所でした。
ただ、立岩側から歩いてみると、(今更だが)興味があった艫岩の大岩壁は全く見えないんですよね。
艫岩からの大展望を楽しんでから歩いた地味な西側のルートは荒れていて、特に田口峠分岐より下は酷いものでした。
なんとか帰れたからよかったものの帰宅してから調べてみると、どうやら数年前の台風の影響がそのまま残っていて、登山道は崩壊気味で一部登山道自体が本当になくなっていたようでした。
立岩、荒船山はともに変化があって面白い山でした。