高島市拝戸に鎮座される「水尾(みお)神社」。御祭神は『磐衝別命(いわつくわけのみこと)・比咩神(ひめがみ) 』。式内社(名神大社)で、旧社格は県社。
由緒「磐衝別命は猿田彦の天成神道を学ぶ為当地に来住され、朝夕猿田彦命を祀る三尾大明神を遙拝されたので、この地を拝戸と称した。磐衝別王が当地で亡くなられた為、その子磐城別王(いわきわけのみこ)は三尾山に父君を葬り、奉斎の為、水尾神社を創建された。100年後、応神天皇の第11皇子速総別王(はやぶさわけのみこ)も天成神道を学ぶ為に拝戸に来られ、4世孫彦主人王(ひこうしのおう)は磐城別王の5世孫振姫を迎えて妃とし、振姫は当社の拝殿を産所として天迹部王、男迹部王、太迹部王の三児を同時に安産した。この太迹部王が後の継体天皇と伝えられる。」滋賀神社庁HPより
鳥居の先、参道真っ直ぐに入母屋造の拝殿。その中央奥に社殿、中門を挟んで塀に囲まれて一間社流造の本殿が鎮座。画像右には3社相殿の「摂社:八幡社」が鎮座します。
中門前左右より神域を守護されるのは、全体がよい具合に苔むして丸みを増した狛犬さん一対。
吽形さんは思いっきり強がった表情で足を踏ん張り、阿形さんはそんな相棒が可笑しくてたまらないと大笑い・・・と、見えるのですが😊
境内には、1996年に地元の業者によって造園された2段式の池泉回遊式庭園「水尾庭園」が参拝者の目を楽しませてくれます。
山の斜面を切り崩して出てきた約2,000個の石を使って造園された、巨大な池泉回遊式庭園。画像左上は池泉の主景をなす滝石組で、水が岩肌を伝わらず落とす「離れ落ちの滝」となっています。
水尾庭園の上段と下段の間、苔に覆われた上に建立された三基の石塔。水尾神社の石塔は残欠が多く、その残決を組み合わせて石塔としているそうで、塔身には四方仏が刻まれています。
庭園の片隅にあった「安産石」、全体のフォルムも含めて、中央から水が流れているのが・・何というか・・シュール😅
水尾庭園の入り口近く、注連縄で守られた結界の中に置かれた「磐座」。
磐座の前には「拝戸古墳群」の説明がありましたが、この磐座と何か関連があるのか・・・ものすごく気になったものの、結局聞けず仕舞い。
境内入り口近く、注連縄の中に鎮座する「祓岩」。「罪穢を祓う霊石としての信仰があり古来は古いお札などを納めた」と記されています。
参拝日:2016年6月13日
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