京都を代表する名所は、あまりにも数が多すぎて、これ!と言い切る事が出来ません。それでも前日紹介した「銀閣寺」と対を成す形で紹介される「金閣寺」は、誰もが聞いたことがあり、京都の観光名所としては最も有名と言っても過言では有りません。
私たちがここを訪れたのは2004年、何ともう二昔以上も前!😲! 当時はデジカメもそんなに機能の良いものでは無く、メディアの容量も微々たるもの。したがって手元にある思い出の画像は十枚ほどですが、そこは間違いなく、ご亭主殿に助けられ、手を借りながら自分の足で行った場所。
鏡湖池に影を映す金閣・・被写体が完璧だと、誰が写しても綺麗な写真になってくれます😄
京都市北区金閣寺町に門を構える臨済宗相国寺派寺院「北山鹿苑禅寺(ほくざんろくおんぜんじ)」。『聖観音』を本尊とします。一般的に金閣と言えば、建物の内外に金箔を貼った3層の楼閣建築「舎利殿」を指します。
「元は鎌倉時代の公卿、西園寺公経の別荘を室町幕府三代将軍の足利義満が譲り受け、山荘北山殿を造ったのが始まりとされています。金閣を中心とした庭園・建築は極楽浄土をこの世にあらわしたと言われ、有名な一休禅師の父である後小松天皇を招いたり、中国との貿易を盛んにして文化の発展に貢献した舞台で、この時代の文化を特に北山文化といいます。義満の死後、遺言によりお寺となり、夢窓国師を開山とし、義満の法号鹿苑院殿から二字をとって鹿苑寺と名づけられました。」公式HPより
舎利殿の右手、池に突き出したように見える切妻造、吹き放しの建物は「漱清(そうせい)」と呼ばれる釣殿。かってここを訪れた故ダイアナ妃は、漱清からの眺めにとても感動したと言われています。
舎利殿の後方に2.3メートルの「龍門の滝」。滝を登り切った鯉は龍に成るといわれる中国の故事・登竜門。滝壷に斜めに傾いた動きのある石は、その鯉に因んだ「鯉魚石(りぎょせき)」。今まさに跳ね上がらんとする鯉の姿だと・・言われてみればそう見える。
龍門の滝を横目に高台を登っていくと、南天の床柱と萩の違い棚で有名な3帖の茶室「夕佳亭(せっかてい)」があります。江戸時代、傾きかけた金閣を復興し、池泉庭を修復した『鳳林承章』。彼が、後水尾上皇の為に茶道家:金森宗和に造らせたのが夕佳亭です。宗和が好んだ数奇屋造りの茶席で「夕日に映える金閣が特に佳い」ということからこの名が付けられました。
夕佳亭の近く、金閣の北側にある池は「安民沢(あんみんたく)」。どんな日照りにも涸れない池と言う事で、雨乞いの場として用いられたと伝えられています。別名、雨賜沢(うしたく)・望雲沢(ぼううんたく)ともよばれ、池中の小島には「五輪の石塔:白蛇塚」があり、西園寺家の鎮守などとも伝えられています。
高台を降りきった場所に祀られる「不動堂」。空海作と伝えられる『石不動明王』を本尊とします。天正年間、宇喜多秀家の再建とされ、金閣寺境内に現存する最も古い建物です。
参拝日:2004年5月29日