goo blog サービス終了のお知らせ 

車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

北国街道・木之本宿~其の一 in 滋賀県長浜市木ノ本町

2025年07月04日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・滋賀県

北陸・金沢城下と中仙道鳥居本宿を結ぶ陸路として、古くから開けた北国街道。かって木之本宿があった一帯には、今も当時を思わせる町並みが残されています。

「北国街道・田上観音みち」。道標に刻まれた「田上山観音寺」は湖北三十三観音一番札所。そういえば木之本宿の東には、『羽柴秀長』が陣を構えた「田上山砦跡」もあるそうです。

枡形に作られた宿場の入り口に立つ道標には「みぎ 京いせミち・ひだり 江戸なごや道」。この辻は北国街道と北国脇街道との合流点に位置しており、右が北国街道、左が北国脇往還を示します。

北国脇往還は、木之本宿から名古屋・江戸方面へ向かう旅人が、中仙道鳥居本宿を経ずに関ヶ原宿へ向かう近道として賑わった街道で、ここ木之本宿の南端が起点となります。二つの街道の宿場町として栄えた木之本宿には、本陣や、問屋、伝馬所などが設けられていました。

街道筋の一画、7枚の看板が下げられた「本陣薬局」は、かって旧本陣「竹内五左衛門邸」が置かれていた所。明治26年(1893)に22代目のご当主が、明治政府から薬剤師第一号の免状を受けて開業しました。

何とも温かみのある古い看板。こういうのが残されているのを見ると単純に嬉しくなる私😄 看板に刻まれた薬品名は、珍しいものから見知ったものまで実に多彩。

伊吹山麓に源を発する良水に恵まれた湖北。ここ木之本宿では醸造業も盛んに行われていました。嘉永五年に創業した「ダイコウ醤油」、現在は6代目が創業当時の味を守り育てているとか。

こちらは道路を挟んだ向かいにある「岩根醤油醸造店」。店内からほんのりと香る匂い・・醤油の香りは無条件に鼻腔とお腹をくすぐります😅

そこから小道を隔てた並びにある「白木屋醤油店」は、江戸時代末期創業の老舗の醤油屋さん。かっては木之本宿で「白木屋九朗左衛門」の屋号を使い、足軽宿・商人宿を営んでいました。店舗は天保(笑)時代に宿として建てられたもので、佇まいにも歴史が感じられます。

「白木屋醤油店」の斜め向かいに建つ、天文年間の創業の「冨田酒造」。銘酒七本槍で知られます。庶民にはちょっとばかりお高かったので😅、ご亭主殿には「七本槍・特別純米酒」の小ビンで我慢して貰いました。で・・何故か下戸の筈のJ🐣さんも同じお酒を買ってるけど・・誰に?😍?

更に歩いて「木之本牛馬市跡・北国街道北ノ町」の標が立つのは「馬宿平四郎家」の角。江戸時代には藩の保護を受け、地元近江をはじめ、但馬、丹波、伊勢、美濃、越前、若狭などから数百頭以上も牛馬が集まり、歴史に名を残す名馬を数多く輩出しました。

織田・豊臣・徳川の三代に使えた『山内一豊』が、妻のへそくりで買い求めた名馬もこの場所だったとか。と言うことで、建物の前に置かれた顔出しは、名馬と一豊の奥方のみ。影が薄い一豊さんの代りに特別出演の御亭主殿😅

時期的なものか、場所柄なのか、最近の観光地でいつも辟易させられる騒音や人の渦も無く、女子二人と付き添い男子1人の木之本宿~町歩き。のんびり気ままに、明日に続きます。

訪問日:2016年6月15日