昨日は、農暦の二月二日。台湾で一番信仰されている福徳正神の誕生日です。
福徳正神は、土地公ともいい、地域によっては、女性で土地婆の姿で祀られているところもあるようです。地域の廟にも祭られていますが、家庭や職場でも、神棚があって、そこに祀られているので、毎日、お水を取替え、線香を上げます。
日々の生活を守っていただく神様です。
私が暮らす地域の土地公廟へ、お供え物を持って、家族でお参りに行きました。
何でも、今日の午後2時から4時の間にお参りをしなければならないと専門の暦に書いてあり、さらには、この日、お供え来るものも指定されていたので、昼、買出しに出かけました。
①リンゴ3個 みかん3個 バナナ1房
②發糕
③鶏1羽
④お酒
⑤潤餅
果物類は簡単に買うことができます。リンゴは、日本からの輸入の蜜リンゴを奮発。みかんは、茂谷という甘味の強いもの。バナナは南投産のものです。
發糕は、家族に人気がなく、食べてもらえない恐れがあるので、『滋養蛋糕烘焙坊 』のスポンジケーキ(8寸)を。考えることが同じ人は多く、お店には多くの人が買いに来ていました。今日は特別なので、お供え用として、切らないで丸いまま、上には「寿」のはんこを押してもらいました。(2009年3月6日の記事参照してください)
鶏は、丸ごとゆでた鶏1羽を買っても食べるのもたいへんなので、ケンタッキーの烤鶏で代替。
お酒は、先日父が日本から持ってきた月桂冠のワンカップ。日本の清酒も気に入ってもらえるといいのですが。
潤餅は、近所で売っている場所に行ったものの、夕方ごろからでないと店はやっていなくて、思い出して清明節(寒食節)にみなが買いに行く「楊清華」まで行ってみたものの、なんと日曜日はお休み。ということで、ケンタッキーのメイキシカンタコスで代替とも思ったけれど、土地公様がたは、柔らかくて甘いものがすき。そんな激辛メキシカン料理なんて、無理だろうと思い、今回は潤餅はパス。
我が家のお供えはこんな感じとなりました。ミルクティーもサービス。
500元で發財燈を申し込みます。内部に自分の名前が書かれた灯明(ランプ)が飾られます。
廟の横では、玉蘭花と蘭の花びらをあしらったお供えも売っています。
神様達の楽しんでいただくための布袋劇。台湾語なので、いまいちストーリーがわかりません。
お参りして、金紙を燃やし、廟の世話役の人たちと、お茶をいただきながら、あれこれ話し(毎回「日本にも土地公はあるのか?拜拜するのか?」と聞かれます)、暖かな春の午後は過ぎていきました。
土地公へお参りするのは、日ごろの生活を守っていただくこと、平穏に暮らせることへの感謝をするため。商売を助けていただく、学業(試験など)で実力が出し切れるよう守っていただくという、自分の日ごろの気持ちを振り返る場所のようでもあります。
先日、空港で手にして買った本ですが各宗教の基本的なことが分かりやすく書いてあって、現代の国同士の関係や、ものの考え方が違うということがわかって、目からうろこでした。いろいろな国の人とお付き合いするには、知っておいたほうがいい内容がいろいろあって役立ちます。
世界の宗教が面白いほどわかる本 (中経の文庫) | |
加藤 智見 | |
中経出版 |