広島で芝居を楽しむためのブログ

広島での観劇レビューや日々思うこと徒然と。芝居で生の驚き、生の迫力、生の感動を多くの人に知ってもらいたい。

公演名:ザ・ニュースペーパー全国公演2020 広島公演

2020年03月17日 | 観劇レビュー
日時・場所:
 2020年2月24日(火)14:30/JMSアステールプラザ大ホール
出演者:
 渡部又兵衛・松下アキラ・福本ヒデ・竹内康明・山本天心
 ・浜田太一・石坂タケシ・土谷ひろし・桑山元・田中学
感想:
 男性率高し、
さらにお年を召した方多し。
またスーツではなく
ジャンパー率高し。
これだけで客層を間違いなく
思い浮かべることができるでしょう。
後、男女とも笑いの沸点が低い
というより笑いに来ている感じが強い。
社会風刺コント集団ですから
お笑いを見に来ているのですから
当たり前といえば当たり前か。
内容は習近平から始まって
安倍首相、小泉進一郎、トランプ
そして、朝まで生テレビで田原総一朗、
石原慎太郎、石破、志位、等々登場し
次いで息抜きのコロナウィルス出現!?
客いじりを始めます。
小休止のマスクネタ及びニュースネタからの
往年の小泉純一郎、さる高貴なご一家などの
緩急つけた流れで飽きることなく観られます。
個人的にはさる高貴なご一家が毎回お気に入りです。
 しかし、並べてもらうとわかる通り
ちょっとネタが古いかなぁ。
後、社会風刺と言いつつも毒が弱い。
知的なブラックユーモアでもないし
強く皮肉ってもいない。
あくまでもライトで下品にならない感じの舞台。
ちなみに演技とか演出を何気なく
観ていたのですが
芸風が出落ちだったことを再認識
観客も出てきたときパッと沸き
話の展開をつられて笑っている感じ。
最初はモノマネしていますが
コント中はデフォルメが弱くなり
特徴は残すものの話の聞きやすさや
理解しやすさを求めている感じ。
演出としては間違ってないけど
芸の完成度としてはいいのかなぁと。
まぁ、観客は喜んでいたので
良しなのでしょう。
 ちなみにアステールがいっぱいになったものの
経営は厳しいようで物販に力を入れていました。
DVDやグッツなどいつも通り
サインや写真に舞台後対応していました。
 最後になりましたが、
コントということで広島ネタが結構入っていました。
その辺のリサーチは抜かりなしな上
ザ・ニュースペーパーということだけあり
リアルタイムなネタもちゃんとフォローしていました。
芝居と違い遊びの多い舞台脚本ですから
対応できるのでしょうけど
演者は大変だろうなぁと。
でも音楽でもジャズのように
その場でアレンジかますのが
舞台の楽しみであり演者の力量ですから
このあたりはどんどんやっていただきたい。
また、観るほうもそのあたりを
ちゃんと感じて笑ってやっていただきたい!?
 さて、総評ですが
Cプラスということで
飽きることなく130分弱
面白いのは面白いのでBでもいいけど
不要な客いじりと不要な演出で
2時間で収まるはずの舞台が
10分伸びたということで。
必要な10分ならいいけど
???なためマイナスポイントに。
個人的には内容的には90分でも
いけるかなぁと思います。