tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

五世茂山忠三郎さんが指導する「こども狂言いろは」発表会、大神神社能楽堂で 5月7日(日)開催、入場無料!(2023 Topic)

2023年04月25日 | お知らせ
先日、「大和野菜イタリアン ナチュラ」にお邪魔すると、店内に「こども狂言」のチラシがあった。日奈子ママ(女将の野村日奈子さん)によると、たけひとくん(野村家の四男)が、桜井市三輪の大神(おおみわ)神社の能楽堂で「太刀奪(たちうばい)」を演じるのだという。

子どもたちだけではなく、講師の五世茂山忠三郎さんの「盆山(ぼんさん)」も披露される。入場は無料。忠三郎さんの岳父(奥さんのお父さん)は、山本太治(たはる)さんだ(桜井市の三輪山本社長で、私の知人)。奈良とは、こんなご縁もあったのだ。「若草こども狂言を育てる会」のHPによると、

第17回狂言いろは発表会 令和5年5月7日(日)
忠三郎先生の番外狂言あり。​見応えたっぷりです。

時間と場所
日時: 令和5年 5月7日(日)
場所: 大神神社(桜井市)三輪山会館・能楽堂
開場: 12:30
開演: 13:00
主催と後援
講師:茂山忠三郎
企画:若草こども狂言を育てる会
後援:忠三郎狂言会・結の会大神講/奈良県・奈良市/奈良県教育委員会・奈良市教育委員会

講師紹介
茂山忠三郎家、四世忠三郎の長男。父に師事。1986年4歳『いろは』シテ(忠三郎狂言会)国立能楽堂初舞台を踏む。1998年16歳狂言師としては異例の年齢、史上最年少で『釣狐』を披らき、その他大曲『三番三』『語那須』『花子』等を披らく。

狂言いろは
能楽(狂言)発祥の地と伝えられる奈良豆比古神社のお膝元、奈良若草地域において「狂言を体験しよう」と集まった子供達を軸に結成されたのが「狂言いろは」です。大蔵流狂言師、五世茂山忠三郎氏を講師として、和やかな雰囲気のなか、台詞まわしやリズム、所作など伝統芸能の素晴らしさを体感しています。

地元支援者による「若草こども狂言を育てる会」の多岐にわたる支援を受けながら、奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~(旧名 奈良県新公会堂)での発表会、地元奈良豆比古神社・祇園神社での奉納狂言はじめ、「ユネスコ東アジア子ども芸術祭イン奈良」「平城遷都1300年祭まほろばステージ」など、各イベントへの出演、ワークショップ等の活動を「明るく楽しく」をモットーに行っています。

若草こども狂言を育てる会
「狂言いろは」の活動に賛同し、応援・サポートすべく発足したのが「若草こども狂言を育てる会」です。地元の人と狂言文化の繋がりを大切に、発表会の開催等の支援を行っています。


これは良い活動だ。能・狂言は奈良豆比古(ならづひこ)神社(奈良市奈良阪町)と深いご縁があるし、五世茂山忠三郎さんは三輪と関わりがある。

県内で能・狂言というと、大淀町の「ちびっ子能楽体験」「ちびっ子桧垣本座(ひがいもとざ)」がよく知られているが、奈良市でこんな活動をされていることは、初めて知った。これはぜひ、継続していただきたいものだ。野村たけひとくん、頑張ってくださいね!



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「感謝と笑いは命を救う」、助かった兵隊と死んだ兵隊(by muramasaさん)

2023年04月24日 | 田中利典師曰く
田中利典師のブログ「山人のあるがままに」の過去の名作を紹介している。今回は「感謝と笑顔が命を救う」(2008.12.17)。これは検索では出て来ず、師のブログを再読して見つけた。なお優婆塞BBさんが師のブログのコメント欄にお書きの「坂乃茶屋」は、残念ながら閉店した。
※写真は吉野山の桜。シロヤマザクラだけでなく、こんな桜もあるのだ(2023.3.28 撮影)

この話は師のオリジナルではなく、師のマイミク(mixi友達)muramasaさんのmixiへの投稿である。「山人のあるがままに」には、ちゃんともとのmixiのURLが貼ってくれてあったので、さかのぼることができた。15年も前のmixiの記事が閲覧できたことには、驚いたが。

私は最近、石井哲代著『102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』(文藝春秋刊)を書店で立ち読みしていたので、「ふーん、生き長らえる人には、共通点があるな」と感じていた。以下、muramasaさんのオリジナル投稿を紹介する。

感謝と笑いは命を救う
ベトナム戦争での話ですが、大勢の兵隊が負傷している中で、一人は死にそうでもう一人は重傷だが助かるといわれている兵隊がいました。結果は死にそうな兵隊が生き残り、助かるべき兵隊が死にました。その時の病院の医者がこういう事を言っていました…。

死にそうな兵隊は「私はもう助からないのでどうか他の兵隊を出来るだけ助けてやって下さい、大変なのに本当に看護し治療してくれて有り難うございます」と苦しい中にも笑顔で感謝の念を伝えた…。

助かりそうな兵隊は「痛い痛いっ!こんなに苦しんでいるのにお前たちはなにやっているんだっ!お前たちのために戦ったせいでこんなになったんだぞ!」と不平不満で怒りを人にぶつけていた。

その医者が説明するには「人が笑っている時や、感謝している時には人間の体が弱アルカリ性に変化して免疫力や抵抗力、体内治癒力を驚くほどに高めていくので、病人や怪我人もその人の性格の影響で大いに変わるのです」…。

そして「逆にいつも陰湿で不平不満を言って怒っている人の体は強酸性に変化して、抵抗力や免疫性も低下していき、最終的に治る病気や怪我も治らずに死んだ人を多く見てきた」と医者は話していた。

ある実験で、激怒している人が吐いている息を採取して攪拌分離してできた結晶を溶かして実験用のマウスに注射したところ、即効で死んでしまっただそうです。感謝や笑顔、そして笑いは人の命を救い、周りを幸せな気持ちにさせる…。 怒りは自分の中の最大の敵です。楽しい努力ができるようになるといいですね、私も目指しています。善い一日でありますように…。
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頑固おやじの絶品ハンバーグ!「吉川亭」(奈良きたまち)/昭和レトロ食堂(43)

2023年04月23日 | グルメガイド
久々に「吉川亭」(奈良市花芝町17)を訪ねた(2023.4.20)。ここは若い頃(昭和50年代後半)によく通った。知人から、まだ営業していると聞き、ハンバーグが懐かしくなって訪ねた。1981年の創業から42年、ご店主も後期高齢者の75歳になっていた。
※トップ写真はハンバーグランチ、税込み@1,000円!


12時半頃に訪ねると満席だった。入り口で20分ほど立って待った


メニューは2つだけ、コーヒーもデザートもない


注文すると、まずサラダが出てきた。ダイコンは酢漬け。酸味のきいたドレッシングがうまい!

いつ行ってもよく流行っていた。他のお客さんと相席になったことも多いが、ほとんどが中年から初老の女性客だった。過去にはいろんなメニューがあったが、ご店主の高齢化の影響か、今は2つの定食メニューだけになっていた。


「あー忙し」と言いながら、ご店主が1人で切り盛りしていた。そりゃー大変だろう


ハンバーグもデミグラスソースも付け合わせの野菜も、とても美味しい!

過去には黒板に「子供とべらべら大声でしゃべる女 入店禁止」と書いて物議を醸したこともあったようだが、それはなくなり、かわりに〈「吉川亭」今昔物語〉と〈ごあいさつ〉という文章が店内に貼り出されていた。とても興味深く読んだので、末尾に全文を抜粋しておく。


レトロな店内、お金は小窓のところで支払う。壁に貼り紙があり、これは面白かった!

歳月が流れたとはいえ、絶品ハンバーグは健在だった。一見の女性が「コーヒー2つ」と言うと、ご主人は「ない!」のひと言、相変わらずぶっきらぼうな店主である。少しは緊張するが、これで税込み1,000円は激安だ。頑固おやじに耐えられる方は、ぜひお訪ねいただきたい。
※奈良グルメ図鑑は、こちら

(2023.5.1 追記)昨日(4/30)再訪し、もう1つのメニュー「チキンチーズカツ」のランチをいただきました。とろけるチーズがチキン(おそらく胸肉)の上に載っています。美味しかったのですが、チキンがとても大きく、危うく残しそうになりました。お客さんの女性2人が給仕をされていて、驚きました(もと従業員さんだった様子)。






奥(カツの下)に、ジャガイモだけのシンプルコロッケ!ホクホクしていて、これは旨い!

「吉川亭」今昔物語
昭和56年9月「吉川亭」オープン。奈良の老舗「菊水楼」のレストラン部で約12年修行し(たまに博打をしたりもしていた…)、独立。はじめ、お客は近所の人だけで、半年目で初めて予約が入る。

2年目 調理学校の男2人がコック修行にくる。どちらも鈍くさく、いつも怒鳴り散らしていた。1~2年でみんな飛び出していった…。店が雑誌や新聞に載りはじめ、3~4年目から忙しくなる。

母・保(やす)、姉・和佐子、妹・史子と家族で約15年営業する(ちなみに、夜は奈良女子大生のアルバイトが1人来ていた)。姉と妹は一身上の都合で引退、母は85歳まで店主の文句に耐え、皿洗い・サラダ盛り付けをした。

2005年? 店主1人残り、奈良女のアルバイトと共に、昼・夜を営業する。店主は…すぐにイライラし、頭に血が上る人間。客の大きな笑い声に耐え切れず、よく怒鳴り、黒板に「子供とべらべら大声でしゃべる女 入店禁止」と書いていたのは有名な話らしい…。

約10年間、その黒板を表に出す。しかし、黒板を見ただけでUターンする客が増え、世間で物議をかもし、店主は泣く泣く黒板を下げる。そして下げて15年がたった。 

オープン5年目が一番忙しく、昼は1日40~50人が来店。行列もできる。男のコック2人と母、姉、奈良女のアルバイトで昼を営業する。ある時…店主がイライラし、男コックを怒鳴りつけると、昼1時頃、満席で忙しい時に関わらず、男は店を飛び出し…帰ってこなかった…。

この頃から奈良町にレストランができ、コックも1人減って料理の出るのが遅くなると、お客さんも行列に並んでくれなくなった。そして…だんだん暇になり、客は減り続け、このさんたんたる現状に、店主は少し反省する。以前以上に心を穏やかに(ということもないか…)。今は、奈良女の良きバイトたちと営業している。

ごあいさつ
長年「吉川亭」をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。19歳からコックになり、44年、63歳。修行時代・オープン当時以上に、料理を作る楽しさが増しました。忙しいときは以前以上に興奮しています(しかしそれが無くなったら終わりかと思う)。

現在、将棋好きの店主は「しょうぎ」を楽しんでいます。奈良女のバイトのみんなには、仕事だけではなく、楽しみや遊ぶことにも世話になり、63歳ともすればおじいさんのように年の離れた店主と、日々働いています。

今まで来た奈良女のバイトは、約30年で延べ300人(1年で約10人来るが、1日目で怒鳴られて辞めたり、ひと月で辞めたりして、結局2人ほどが残る)。今残っているバイト、1日で辞めたバイトを含め300人の奈良女生には感謝してもしきれません。

そして何より、これをお読みになっているお客様、ならびに店の出入り業者の方に感謝し、体が続く限り、店を続けてまいります。 2011年10月 店主


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田中利典師の「Be Quiet!」

2023年04月22日 | 田中利典師曰く
金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師のブログ「山人のあるがままに」から、印象に残った過去の名作を紹介している。今日は「言うてもた!!」(2009.4.2)。これは検索ではなく、師の以前のブログを読み直していて再発見した。ちょっと笑える話なので、名作と言うよりカタカナの「ケッサク」かも知れないが…。まずは全文を紹介する。
※トップ写真は、吉野山の桜(2023.3.31 撮影)

言うてもた!!
今日、近鉄電車の中、途中から乗ってきたオーストラリア人らしき外国人が、私の斜め後ろの座席に座るやいなや、大きな声で会話する…なんだろう?と思ってふり返ると、携帯電話でしゃべっている。しばらく我慢したら電話が切れて、数分はしずかにしていたが、またまた大声で電話をし出した。

「車内での携帯電話はご遠慮下さい…」という車内アナウンスもなんのその。延々と大声で会話するのだ。うぅ、がまんでけへん!としんぼうが切れた私は、ふり返りざま「やかまし!」っと一喝。ソォリー…と小さくつぶやいてかの外国人は沈黙をした。「ビー クワイエット!」かなあともおもったが、やかましい!の方が感情が伝わったのかも知れない。

で、その後、京都で息子と落ち合って兼ねて約束の「おくりびと」を見に行く。いずれ彼に私も送ってもらわないといけないわけで、2人で見ておくのもわるかないだろう…。と、ここでも「いうてもた」事件が…。

本編の上映がはじまる直前に空いていた私の横の席にカップルが来た。その2人、すわるやいなや、フライドポテトをぼりぼり。周りに気を遣ってか、こそこそとぼりぼり、こそこそぼりぼり。その、こそこそ、ぼりぼり…が15分くらい続く。だんだん映画も話が重厚になっていくのに、あいかわらず、こそこそぼりぼり。うぅ、気になって映画に集中できん!でも我慢我慢。

もう30分くらい我慢したろうか!思わず「ちゃっちゃと食べんかい!!」と隣の男に一言!さすがに、こそこそぼりぼりはその一言で止みました。

実は気の小さい私は2回とも、怒鳴ったあとで結構へこんでまして、電車のときは外国人の座っている反対側から電車を降りて、眼は合わさなかったし。映画館でも反対側の座席を通って、外へ出たわけです。

そんな気にするのならいわなきゃよいのに、つい「いうてもた…」のでした。みなさん、どう思います?私って傲慢??


利典師は心はお優しいが、見た目は少しいかつい。しかもスキンヘッドである。そんな師から「やかまし!」「ちゃっちゃと食べんかい!!」と言われると、鳩が豆鉄砲を喰らったように驚いたことだろう、2人の顔を想像すると笑いがこみ上げてくる。皆さん、公共のマナーを身につけましょう!
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どうとんぼり神座「奈良東向商店街店」がオープン!

2023年04月21日 | グルメガイド
月曜日(2023.4.17)、奈良市の東向商店街に、ラーメンの「どうとんぼり神座(かむくら)」がオープンした。昨日(4/20)の正午過ぎに前を通りかかると、外国人観光客を中心に行列ができていた。「では夕方に出直そうか」と考え、用事を済ませ17時頃にお店に向かうと、もう行列はなくなり、店内も混み合ってはいなかった。
※トップ写真は「ゆず香る鶏ラーメン」1,040円(税込み、以下同じ)


17時過ぎの南都銀行本店前



この日は、奈良まほろばソムリエの会の理事会があるので(18時~20時過ぎ)、腹ごしらえが必要だったのだ。お店に入ると長いカウンターがあり、奥はテーブル席になっていた。「全席卓上タブレットオーダー」と聞いていたが、それはまだ導入されていなかった。


ダイソー、牛カツ京都勝牛、神座、とんかつがんこと大手チェーンが並ぶ


神座は香芝市から始まったラーメンチェーンなので、まあ、良いか

定番の「おいしいラーメン」740円を食べようと思っていたが、季節限定の「ゆず香る鶏ラーメン」1,040円が美味しそうだったので、こちらにした。周囲を見ると夕ご飯の時間帯なので、餃子セット(餃子とご飯がついて、ラーメン代に300円プラス)を注文している人が多かった。







出てきたのが写真のラーメンである。たっぷりの柚子と白髪ネギ、蒸し鶏が載り、これは食欲をそそる。スープや麺は「おいしいラーメン」と同じだった。


たっぷり柚子が載る


スープは「おいしいラーメン」と同じ、懐かしい味だ


麺は中細麺

神座は奈良県内にもたくさんの店舗があるので何度もお邪魔したが、私の行動範囲にはなかったので、新鮮だった。周辺には天下一品、天理スタミナラーメン、餃子の王将などの競合店があるが、ここは広くて入りやすいお店なので、また新たな顧客層を開拓することだろう。ごちそうさまでした。
※食べログは、こちら
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