tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

高さ30m!迫力の氷瀑(ひょうばく)/川上村・御船(みふね)の滝

2022年01月26日 | 奈良にこだわる
月曜日(2022.1.24)の奈良新聞に、〈迫力の氷瀑 川上 御船の滝〉という記事が出ていた。アイゼンをつけ、片道2.5kmを歩いたそうだが、新聞記者も大変だ。

記事は末尾に掲載しておくが、川上村の公式ブログ「川上村さんぽみち」(2021年1月)に、新進気鋭の若手写真家・辻本勝彦さんの撮った写真が出ていたので、まずはこちらを貼っておく。奈良新聞の記事には、


これら2枚の写真は、辻本勝彦さんの撮影

川上村井光の「御船(みふね)の滝」が、年末からの冷え込みで荘厳な氷瀑に姿を変えたと聞き、22日、現地を訪ねた。冬季は集落から先の林道が通行止めになるため滝までは片道2.5キロのハイキング。アイゼンを装着するなどして雪道を歩く。

一段と冷気が増し、いよいよ姿を現したのは裾広がりのベールのような氷柱の連なり。見上げる高さは約30メートル。橿原市の女性(62)は「聞いていた通りの迫力で、自然の力を感じる」と息をのんだ。

駐車場を提供している地元のあまご釣り場「井氷鹿の里もりもり館」によると、滝は昨年末から凍り始め、凍ったり溶けたりを繰り返していた。凍結が約8割に達した21日朝がピークだったようで、22日には寒さが緩み、23日の雨で流れる滝に戻った。(木之下伸子)


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フジケイ堂もちいどの店・小西店、2月20日(日)閉店!(2022 Topic)

2022年01月25日 | お知らせ
ブルータス、お前もか!豊住書店が閉店し、喜久屋書店JR奈良駅店が1月末で閉店と、奈良市内の書店があいついで閉店することにショックを受けていたが、今度は古書店のフジケイ堂もちいどの店(奈良市餅飯殿町23-2)と小西店(奈良市小西町14-4)が、2月20日(日)に閉店するという。これに伴い、30%オフのセールも始まっている。




上記の3枚はフジケイ堂もちいどの店(写真はすべて1/22の撮影)


この1枚だけは、1/27の撮影

旗艦店のフジケイ堂天理本通り店(天理市川原城町677)は昨年末に閉店していたので悪い予感はしていたが、立て続けに奈良市内の店が閉まるというのは、残念でならない。古書の通販サイト「日本の古本屋」からは、ひと足先の1月31日(月)に撤退されるという。同サイトには、


これら4枚はフジケイ堂小西店で撮影した(1/22)

この度奈良市で長らく営業させて頂きました当店フジケイ堂は2022年2月20日をもって閉店させて頂きます。長らくご愛顧頂きまして誠にありがとうございました。短い間でしたが、当サイトの日本の古本屋に出品させて頂き閲覧、御購入頂きましてありがとうございました。



日本の古本屋サイトさんからは今月2022年1月末日営業時間をもって終了させて頂きます。通販を初めて間もなくて 至りません事数々あり、ご迷惑をおかけしましたが沢山のお客様様から御購入頂きまして、御礼申し上げますと共に、御迷惑をおかけ致しました事お詫び申し訳上げます。ありがとうございました。



フジケイ堂は大判のムック(『週刊朝日百科 仏教を歩く』など)をわずか100円で販売していたので、よく購入していた。小西店では毎年初にたくさんのカレンダーを店頭に並べていて、人気を集めていた。私の蔵書のうち古書店で購入したもののほとんどは、フジケイ堂で買ったものだ…。



本が好きなのでいろんなことを思い出すが、こんなに立て続けに本屋がなくなると、不便で仕方がない。啓林堂書店さん、ベニヤ書店さん、頑張ってください!
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めらめらと炎が走る若草山焼き/毎日新聞「かるたで知るなら」第37回

2022年01月24日 | かるたで知るなら(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は同会が制作した「奈良まほろばかるた」の各札を題材に毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「かるたで知るなら」を連載している。先週(2022.1.20)掲載されたのは〈山頂の悪霊を供養/若草山焼き(奈良市)〉、執筆されたのは奈良市出身・木津川市在住の松田雅善さんだった。松田さんは私のもと同僚だ。


まずが花火上がる。山焼きと花火が1枚に写っている写真が
あるが、決してあのようには見えない。写真はすべて1/22撮影

今年の山焼きの日(1/22)は天候に恵まれ、また暖かい日だったのでラッキーだった。私は県庁の屋上は抽選に外れたが、奈良公園での観覧の席は取ることができた。YouTubeでライブ配信されるとはいえ、小さな子どもたちが意外な反応をしたり、遠くから来た人たちから驚きの声が漏れたり、やはり現場でたくさんの人たちと一緒に見るのは楽しい。「パブリック・ビューイング」の楽しさと言っても良いだろう。私が撮った写真も貼っておく。手持ち撮影のわりには、ブレずに撮ることができた。では記事全文を以下に紹介する。

〈めらめらと炎が走る若草山焼き〉
奈良公園(奈良市)東側にある若草山は標高342㍍。山が菅笠の形をして、三つの頂が重なって見えるため「三笠山」とも呼ばれます。手前から三つ目の頂「三重目(さんじゅうめ)」からは古都奈良の雄大な景色を一望でき、2003年には、写真家らでつくる団体
「新日本三大夜景・夜景100選事務局」主催の「新日本三大夜景」に選ばれました。



この山焼きは奈良の冬の代表的行事です。「若草山焼き実行委」や県によると、由来は山頂の鶯塚(うぐいすづか)古墳(前方後円墳)に葬られた悪霊を鎮める供養とされています。しかし、人々が勝手に火をつけるため、幕末に東大寺、興福寺、奈良奉行所の立ち会いの下、焼くようになったようです。



近年は毎年1月第4土曜に実施。当日の御神火(ごしんか)は、飛火野である「春日の大とんど」からもらい受け、春日大社と両寺の神職や僧侶と奈良奉行所の役人にふんした人など約40人が聖火行列で末社の水谷(みずや)神社まで火を運びます。火は松明(たいまつ)で若草山麓の野上神社に移され、祭壇前のかがり火に点火。祭礼後に大かがり火にも火をともします。



続いて、山焼き前に花火を打ち上げた後、市消防団員約300人が大かがり火から松明に移した火を一斉に山に放つと、炎がまたたく間に広がります。2022年も新型コロナ対策をしながら、1月22日に実施されますが、奈良公園での観覧は事前登録制で、既に受け付けは終了済み。しかし、インターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信され、夜空を赤々と染め上げる様子を自宅で楽しめます。(奈良まほろばソムリエの会会員 松田雅善)

【若草山】
(住 所)奈良市雑司町469
(交 通)JR・近鉄奈良駅から市内循環バス「大仏殿春日大社前」下車、徒歩約15分
(開 山)3月第3土曜~12月第2日曜の9~17時(※現在は閉山中)
(入山料)一般150円など


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般若寺のスイセンとロウバイ/Spring is just around the corner!

2022年01月23日 | 奈良にこだわる
晴天と陽気に恵まれた土曜日(2022.1.22)、般若寺(奈良市般若寺町)にお参りした。般若寺は花の寺として知られ、関西花の寺第十七番札所でもある。コスモスが最もよく知られるが、ヤマブキやスイセンも、とてもきれいに咲く。『奈良まほろばソムリエ検定公式テキストブック』(山と渓谷社刊)によると、





般若寺(奈良市般若寺町) 
舒明天皇元年(629)に高句麗僧の慧灌が創建したと伝えられる。天平勝宝八年(756)の「東大寺古図」に伽藍が見え、その頃までに成立していたことは確か。寛平七年(895)頃に理源大師聖宝の弟子観賢が学問道場を開いて中興、平重衡の南都焼討ちで伽藍が焼失するも、鎌倉時代に西大寺の叡尊と忍性が再興した。








国宝の楼門、重要文化財の経蔵はその時に再建された鎌倉建築である。高さ14㍍の十三重石塔(重要文化財)は宋の石工、伊行末の手になり、近年修理の際に奈良時代の銅造如来立像、鎌倉時代の金銅舎利塔・金銅五重塔・水晶五輪塔四基・箱入法華経などが発見された。西国薬師第三番札所、関西花の寺第十七番札所であり、コスモスの寺として有名。





金曜日(2022.1.21)の毎日新聞奈良版に〈境内彩るスイセン見ごろ 般若寺 花弁を生けたグラスも〉という記事が出ていた。私はこの記事を見てお参りに行ったのである。記事には、







20日は一年で最も寒いとされる「大寒」――。奈良市般若寺町の般若寺では、寒さに強いスイセンが見ごろを迎えている。約3万本が境内を彩り、本堂の前には花弁を華やかなガラス鉢に生けた「スイセングラス」も設置、訪れる人たちの目を楽しませている。





寺によると、今年は気温が低い日が続いたため、花の付き具合が良く、2月初旬まで美しい姿を楽しめそう。20日、京都府京田辺市から訪れた無職、中川公明さん(64)は「秋のコスモスも良かったが、この時期のスイセンもきれいですね」と笑顔だった。



1、2月の拝観は午前9時~午後4時。大人500円、中高生200円、小学生100円。同寺(0742・22・6287)。【吉川雄飛】



しばらくご無沙汰していたので、とても広い駐車場ができていたのには、驚いた。目当てはスイセンだったが、ロウバイ(蝋梅)が咲いていたのは意外だった。香りがいいので、たくさんの参拝者が吸い寄せられ、花をカメラに収めていた。



「春はすぐそこ」を英語では、Spring is just around the corner.と言う。この around the corner(コーナーを曲がった)という言い回しが、なかなか日本人には思いつかないのだが、言い得て妙である。今冬はとても寒かったので、春の到来が待ち遠しい、しかしロウバイが咲いた、春はコーナーを曲がったぞ!

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喜久屋書店JR奈良駅店、1月末日で閉店!(2022 Topic)

2022年01月22日 | お知らせ
JR奈良駅のビエラ奈良2階にある喜久屋書店JR奈良駅店が閉店すると聞いて、昨日(2022.1.21)訪ねてみた。店内の様子も品揃えも普段と全く変わらなかったが、閉店の貼り紙を目にすると、やはりショックだ。全国の書店数は、この20年間で半分になったと聞くが、奈良市内で昨年の豊住書店に続いて喜久屋書店もなくなるとは、とても残念だ。

NTTデータ研究所は、書籍の市場規模の縮小および書店の売上の減少のおもな要因は、①インターネットの進化・普及の影響、②インターネット書店の隆盛、③電子書籍の普及にあるとする。このうち①は、ネットで無料で情報が得られるので、わざわざ有料の書籍を買わなくなったということで、この流れはなかなか止めることはできないだろう。



私は有料の辞書検索システム(一種の電子書籍)を利用しているが、たまに図書館で百科事典の現物を手にすると、「百科事典って、こんなに重かったのか」と実感する。何十冊という辞書を瞬時に横断検索できるシステムに慣れると、もう手放せなくなる。

書店で本を探す楽しみは、インターネット書店では到底経験できないことだ。喜久屋書店JR奈良駅店は店の奥に奈良本や歴史関連本の棚があり、「おお、こんな本が出たのか」と、いつもチェックしていた。しかし「書店で本を買わない」という若者などが増えれば、このような楽しみも理解できなくなるだろう。

これ以上、書店が減らないよう祈るばかりだ。皆さん、本は地元のリアル書店で買いましょう!
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