tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

川上村に、土倉庄三郎翁の「史跡案内看板」が立ちました!(2020 Topic)

2020年05月26日 | お知らせ
勤務先に毎月送っていただいている川上村の広報誌「広報かわかみ」(2020年5月号)をぱらぱらめくっているとき、「土倉(どぐら)庄三郎翁の史跡案内看板が完成しました」という記事が目に止まった。そこには、

西河・大滝地区の6ヵ所に吉野杉を使用した「土倉庄三郎翁 史跡案内看板」を設置しました。土倉翁の思想・業績を語り継いでいけるように、土倉翁にまつわるスポットを結び付け周遊できるようにしています。この機会に土倉翁の史跡をぜひご覧になって下さい。


川上村の特産品などを「道の駅 杉の湯川上」で購入(2020.5.11)

日本林業の父と讃えられる土倉庄三郎翁は、奈良県川上村が生んだ偉人である。詳しくは、吉野かわかみ社中のHPをご覧いただきたい。村人は今も、敬愛の念を込めて「土倉翁(どぐらおう)」と呼んでいる。

有名なエピソードがある。明治初年に神仏分離令(廃仏毀釈)、同5年に修験道廃止令が出され、吉野山の寺という寺は廃寺に追い込まれた。職を失った修験者(山伏)の数は、全国で17万人もいたというから驚く。

吉野山の里人は「これでは食べていけない」と、全山の桜を薪炭用として大阪の業者に売り渡す契約をした。それを聞いた土倉翁は「開国で、これから多くの外国人が日本を訪れる。そのとき吉野山を訪ねて桜がなければ、ガッカリする」と嘆き、その代金を自腹でポンと支払って買い戻した。それで今の吉野山の桜が保たれているのだ。


道の駅のうどん屋さんで、美味しいランチをいただいた(同日)

土倉翁は、大正6年(1917年)に亡くなった。平成28年(2016年)には川上村で「土倉庄三郎翁没後100年記念式典」が盛大に催され、翁が支援した同志社大学の総長や日本女子大学の学長の参列もあった。これに先立ち、私もホテル杉の湯で土倉翁に関する講演をさせていただいたが、立ち見が出るほどの盛況だった。同ホテルでは各部屋に田中淳夫著『樹喜王 土倉庄三郎』を置き、宿泊者が自由に読めるようになっていてる。

そこに今回の「史跡案内看板」である。翁ゆかりの場所6ヵ所に設置されているので、これらを周遊する楽しみも生まれた。ぜひ見て回っていただきたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

和牛スジカレー奈良本店(三条通)の本格派!カレー&ハヤシ

2020年05月25日 | グルメガイド
※開店5周年記念2割引セール、今月末(2020.6.30)まで延長!

急に暑くなったので、カレーが食べたくなった。そんなとき知人のKさんが「和牛スジカレー奈良本店が、開店5周年で2割引だそうですよ」と教えてくれた。南都銀行本店の南側、三条通のびっくりうどん「三好野」と高速餅つき「中谷堂」の間のビルの2階である。
※トップ写真は「和牛ごろごろビーフカレー」税別1,360円。平日はご飯大盛り無料
(土日祝日は+100円)。定番の「和牛スジカレー」は税別830円。今はこれらが2割引!



2割引セールは、当初は5月末までの予定だったが、(コロナで5月上旬は休業されていたので)6月末まで延長するかも知れないとのこと。こんな便利なところにあるのに、私は初訪問だった。この「和牛スジカレー奈良本店」(奈良市橋本町28)は、三条通のワシントンホテルの向かい(綺羅星ビル2階)にある「鉄板ステーキ シェルブルー」の姉妹店だそうだ。サイト「また行きたい奈良のおすすめランチ」には、



和牛スジカレー奈良本店は、奈良市にあるカレーライスのお店です。鉄板ステーキのシェルブルーが経営しているお店で、シェルブルーで使っているスジ肉を利用しています。和牛スジカレー奈良本店の最寄り駅は近鉄奈良駅で、駅から歩いて5分ぐらいです。JR奈良駅から歩いて行くと15分ぐらいかかると思います。


初日(2020.5.23)のラインナップ。「和牛ごろごろビーフカレー」税別1,360円、
「ご飯大盛り」税別100円、「サラダとドリンクのセット」税別490円。メニュー
には、「王道!最高級の黒毛和牛をじっくり煮込んだオリジナルスパイシー
カレー シェフ一番のおすすめ!」とあったが、さほどスパイシー感はない

和牛スジカレー奈良本店の2軒挟んだ隣には、高速餅つきで有名な中谷堂があります。三条通り商店街ともちいどのセンター街と東向商店街が交わる場所で、週末は観光客で混雑しています。和牛スジカレー奈良本店には、駐車場はありません。電車の方が行きやすいです。ひより総本店という油取り紙専門店の2階にあります。姉妹店のシェルブルーも三条通り沿いの2階です。


生ハムが載った美味しいサラダだった

和牛スジカレー奈良本店は、ランチのみの営業で、夜は営業していません。閉店時間は決まっていなくて、売り切れたら終了です。15時頃には閉まっていることが多いです。座席は、4人掛けのテーブルが4卓、2人掛けのテーブルが1卓、カウンターが3席です。店内はシンプルで、おしゃれな雰囲気です。


充実した付け合わせ、奈良漬も入っている。辛味ソースはお好みで



とてもお洒落で美味しいお店だ。「和牛ごろごろビーフカレー」には計50g以上、4cm角の牛肉がごろりと2つも入っていた。この日、ご飯は大盛りにしたが(平日は無料、土日祝日は+100円)、これは不要だった。カレーとのバランスが崩れ、ご飯が余るのだ。+200円でカレーの大盛りもできるので、両方大盛りにするか、どちらも普通サイズで行くか、だろう。カレーは甘めなので辛味ソースは全部使った。


2日目(5/24)は「ハッシュドビーフ」(ハヤシライス)税別1,100円。ご飯は普通サイズ

「ハッシュドビーフ」はメニューに「少し値は高いが本物!長時間煮込んだドミグラスソースと和牛 元帝国ホテルシェフ仕込みの極上の味」とあったが、これは看板に偽りなし!ただ、こちらも甘めなので、辛味ソースをかけていただいた。

それにしても2割引の恩恵は大きい。2日目だと、ハッシュドビーフ1,100円に、サラダとドリンクのセット490円、税込みで合計1,749円。それが2割引きだと1,399円になるのだ!ランチで350円も安くなるのは大きい。2割引きは5月末までは続くし、そのあとの延長も検討されている。

定休日は不定休(原則は月曜日 電話 0742-93-4024)。ぜひ、足をお運びください!
※食べログは、こちら

※追記(2020.5.27)
昨日(5/26)、定番の和牛スジカレー(税別830円)を食べ、レトルトカレー(税別500円)を買いましたので、写真を貼っておきます。どちらも2割引!でした。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

かわかみ源流ツーリズム、環境省「生物多様性保全推進交付金」対象事業に採択!(2020 Topic)

2020年05月24日 | お知らせ
先週(2020.5.16)の週刊観光経済新聞に、「環境省 8団体の事業採択 20年度エコツー支援事業」という記事が出ていた。記事には、

環境省は生物多様性保全推進交付金(エコツーリズム地域活性化支援事業)について、2020年度は8団体の事業を採択した。交付対象期間は来年2月末までで、活動経費の一部(国費2分の1以内)を支援する。

その8団体のリストの中に「吉野川紀の川源流ツーリズム推進協議会(奈良県)」(かわかみ源流ツーリズム)の名前が出ていた。「事業の概要」には、

源流ツーリズム推進の母体となる新組織設立支援等の源流ツーリズム推進支援業務、ガイド育成及び活動支援、体験学習資料作成を実施する。

これに先立ち「かわかみ源流ツーリズム」は、昨年(2019.11.16)にはすでに環境省から「全体構想」の認定も受けていた。かわかみ源流ツーリズムの公式サイトはこちら、パンフレットはこちら(PDF)に出ている。新型コロナ騒動の影響で、しばらくツアーなどは中止されていたが、これから活動が再開される。今後の展開が楽しみだ。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

玉竹流(橿原市)の絶品!十割蕎麦とウニ・イクラ小丼セット

2020年05月23日 | グルメガイド
以前当ブログで、桜井市のフレンチレストラン「KIYAMURA」(喜家村)を紹介させていただいた(2020.5.17)。先日、オーナーシェフの喜家村基希(きやむら・もとき)さんから、こんな情報をいただいた。

橿原のほうに行きつけの「ウニ蕎麦」を食べさせてくれる美味しいお店があります。機会があればぜひ、お立ち寄りください。「手打ち十割そばと濃厚な雲丹の店 玉竹流」。蕎麦は年に一度年越し蕎麦しか食べませんでしたが、このお店に出会ってから毎月食べに行くようになりました。



蕎麦と雲丹(ウニ)とは珍しい取り合わせだが、どちらも大好物、早速木曜日(5/21)に訪ねてみた。「手打ち十割そばと濃厚な雲丹の店 玉竹流(たまたけりゅう)」(橿原市葛本町808-1 グリーンタウン北八木 1F)は、地図で見ると中和幹線沿いにあり、近鉄新ノ口駅からも大和八木駅からも約1kmのところにある。行きは新ノ口駅から、帰りは大和八木駅まで歩いたが、八木からの方が歩きやすかった(新ノ口は国道に出るまでの道が狭いのに車がよく通る)。



到着したとき、店内12席のカウンターは満席(ちょうどお客さんが入れ替わったタイミング)、プレートに名前を書き、20分ほど待った。貼り紙には「蕎麦がなくなり次第、閉店させていただきます」。待っている間にメニューを見て、「冷ざるセットメニュー」の中の「ざるそばと雲丹いくら小丼」にしようと決めた。ざるそば1合(1枚)だと税別1,780円だったが、120円プラスしてざるそばを1.5合(1.5枚)にした(蕎麦のサイズは自由に決められ、サイズが大きくなるほど割安になる)。締めて1,900円、税込みだと2,090円になる。運ばれてきたのがトップ写真のセットだ。



十割蕎麦はとてもなめらかで、のど越しも良い。しっかり噛んで食べると、鼻の奥から香ばしい蕎麦の香りが抜けてくる。ツユは濃口の関東風。丼も、とても美味しい。小丼なのでご飯は少なめだが、ウニとイクラがたっぷり載っている(イクラには味がついているので、ワサビ醤油はウニにだけかけていただく)。なお、ウニを載せた「令和そば」税別1,300円もあるそうだ。



うーん、これはレベルの高い店だ。オープンは昨年5月だそうだから、昨年3月オープンのKIYAMURAさんとほぼ同じ。奥さんに「喜家村さんに教えてもらいました」と申し上げると、「昨日、喜家村さんがいらっしゃって、お知り合いの方が来られると伺っていました」。おお!そうだったのか。

知人のTさんの紹介でKIYAMURAさん、KIYAMURAさんの紹介で玉竹流さんと、グルメの輪が広がってきた。美味しいお店選びは「口コミが最も信頼できる」という。皆さん、おススメのお店があれば、ぜひ教えてください!
※食べログは、こちら
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コロナ不安に効く!仏教の教え(by 大來尚順 住職)

2020年05月22日 | 日々是雑感
新型コロナ騒動で「コロナ不安」が高じて「コロナ欝」になる人が多いという。そんな中、日曜日(2020.5.17)の京都新聞に、超勝寺(山口市)住職・大來尚順(おおぎ・しょうじゅん)さんへのインタビュー記事が載っていた。見出しは《仏教の教え コロナ不安に効く 「今」に集中、「幽霊」になるな》。

大來さんは龍谷大学卒業後に単身渡米、米国仏教大学院に進学し修士課程を修了。その後、ハーバード大学神学部研究員を経て帰国した。私は彼の著書・扶桑社刊『英語でブッダ』を読んだところ、仏教の言葉や教えを英訳していて、とても分かりやすかった。今もホームページなどで仏教の教えを説いている。

この記事では、「幽霊になるな」と諭(さと)す。《長い髪を引きずり、両手を前に出し、足がないのが一般的な幽霊のイメージだ。髪は過去への執着、手は先のことにとらわれて取り越し苦労をしている姿、足がないのは宙に浮いて今がないことを表している》のだそうだ。以下、記事全文を紹介する。

新型コロナウイルスの感染拡大で、将来への不安を感じている人も多いだろう。だが、未来のことは誰にも分からない。4月からプラス思考で生きるための心の持ち方について、インターネット上で連載している浄土真宗本願寺派、超勝寺(山口市)の住職、大來尚順さんは「確かなのは『今』。そこに集中して生きることが大切です」と語る。

執着し 取り越し苦労し 宙に浮く
浄土真宗が生まれた時代は、社会が飢饉(ききん)や疫病などで混乱していた。同様に感症が広がる今、大來さんの元にも多くの人が救いの言葉を求めに来るという。 「仏教で感染が広がる現実を変えることはできません。でも教えを説き、視点を変えることで現実に向き合えるよう、皆さんの心に寄り添うことに努めています」 

不安に負けない心の持ち方
◆過去や未来にとらわれず今に集中する
◆時には期待せずに諦めると気持ちが楽になる
◆1人ひとりに役割がある。皆で闘っていると意識する
◆物事は常に変わっていくものだと覚えておく

そもそも人はなぜ不安になるのか。「全ては結果が見えないことが原因」と大來さんは指摘する。収束のめどが立たず、真偽不明の情報に振り回され、冷静さを失っている人々の姿に、大來さんは[『幽霊』のようになっている」と感じている。長い髪を引きずり、両手を前に出し、足がないのが一般的な幽霊のイメージだ。髪は過去への執着、手は先のことにとらわれて取り越し苦労をしている姿、足がないのは宙に浮いて今がないことを表している。

「重要なのは『後生の一大事』。この言葉の本当の意味は『死という行く先は決まっていて避けられない。だからこそ生きている今を大事にしなさい』というものです」 外出自粛で周囲との接点を失っている人も多い。東京都内に住む独り暮らしの女性(80)は、人に会えず孤独を感じ、何かをする気力が起きなくなってしまったという。「テレビも暗いニュースばかり。食欲もなくなってきた」と肩を落とす。

諸法無我・独りじゃない 諸行無常・明けぬ夜ない
ふさぎ込む人たちに大來さんが伝えているのが「物事は『諸法無我』。みんなつながっていて、独立したものはありません。独りぼっちではないんです」ということ。あらゆる立場の人が感染症と闘っている今、「家にいることも立派な『貢献です。前向きに生活してもらえたら』とアドバイスする。落ち込まないための生活の工夫として、大來さんはニュースなどで1日に情報収集する回数を決め、新しい物事に挑戦して気持ちを切り替えることを提案。「全ては『諸行無常』。世の中は移り変わり、明けない夜はありません」


「諸法無我」とは、「存在するあらゆる事物は、因縁によって生じるものであって、不変の実体である我は存在しないという考え方」(『仏教語大辞典』)ということ。以前私は、《仏教理解のキーワードは、「空っぽ」(空)と「関係性」(縁起)だった!》というブログ記事で「すべてのものが関係しあって 互いの存在を支えている」と書いたことがある。

皆がつながって「コロナ」という外敵と戦っているのだ。映画「未知との遭遇」ではないが「We are not alone.」 日常生活の中でささやかな楽しみを見つけ、気持ちを切り替えながら、しぶとく生きていきましょう!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする