tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

王楽園の「飲茶ランチ」

2013年10月27日 | グルメガイド
ぱ~ぷるの『ランチパスポート奈良』(北部版Vol.1)を携えて、中国西安料理 王楽園(わんらくえん)を訪ねた。なんと1,050円の「飲茶(やむちゃ)ランチ」が500円になる(550円の値引き)。これはランチパスが使える奈良市内のお店としては、最大の値引幅だろう。

このお店のオーナーシェフの王さんは料理が上手だし、とてもいい人なので贔屓にしている。西安から来ている奈良市の職員さんに、ここのビャンビャン麺のことを聞いて、ぱ~ぷるに紹介したこともある。さて、今回の「飲茶ランチ」である。ランチパスのサイトには、


鶏ガラスープが美味しい「鶏絲麺(チースーメン)」

 テレビでも話題になった本格中華ここでしか味わえない本場の味を…
 本場の中華を味わえると、奈良で人気を誇る中国西安料理『王楽園』。この「飲茶ランチ」、なんと12種類ものパターンから選ぶことができる。揚げ物や点心、麺といった豊富な種類を一度に楽しめるところもうれしいが、なんといってもその味は折り紙つき。テレビにもとり上げられた料理店で、絶品ランチが半額で堪能できてしまう今、ぜひ本場の中華を味わいに行こう。




12種類とは、小ぶりのラーメン(担々麺または鶏絲麺[チースーメン])、飲茶(揚げ物または蒸し物)、デザート(杏仁豆腐、タピオカまたはコーヒー)から選べるということで、2×2×3=12種類、という計算である。先にここを訪ねたOH先輩から、「ラーメンは鶏絲麺の方が美味しい」という情報を得ていたので、鶏絲麺・蒸し物・杏仁豆腐(あんにんどうふ)という組み合わせでオーダーした。ややボリュームが寂しかったので、ライス150円を追加。それでも、通常価格1,200円のところが650円なので、約半額である。

鶏絲麺は、鶏ガラベースのあっさり醤油味スープに手打ちの平麺。飲茶も杏仁豆腐も本場の味で、とても美味しい。帰り際、王さんが顔を出され「ランチパスポートで、たくさん行きましたか?」とおっしゃった。「15ヵ店ほどですね」とお答えすると、目を白黒されていた。王楽園さんはあと2回、訪ねなければ…。



私の『ランチパスポート奈良』(北部版)による収支は、煮込みハンバーグ(fue)、お茶漬け定食(風神)、にぎり定食(春日)、オムライス(おしゃべりな亀)、天ぷら相盛り(越後)、屋台ラーメン(まるほ)、タコライス(Ritz)、焼きそばセット(眞田)、パスタランチ(fis)、麻婆丼(飛天)、とんぺい焼きセット(あつをの台所)、桜えび天おろしそば(そば楽)、すじ肉カレー(はまぐり屋)、コリアセット(あじと)、中華ランチ(花とも)、パームランチ(Parum cafe)、プレートランチ(PAZ)でトータル+5,120円だったので、今回の+550円(=1,050円-500円)を加算すると「+5,670円」と早くも6千円台をうかがう動きとなった。ぱ~ぷるさん、どうも有難う!

tetsudaおススメ度(ランチパス使用時の満足度。最高点は3つ星)は、★★★!

◆passport-info
500円ランチ/「飲茶ランチ」1,050円→500円
パスポート利用時間/11:00~15:00(※なくなり次第終了)
利用回数/期間中3回利用できます。
◆shop-info
奈良市学園北1-9-1パラディ2学園前4F
☎0742-51-9339
営/11:00~22:00(21:30LO)
休/無休
P/300台(パラディと共用)
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正倉院展を並ばずに見る方法と、奈良国立博物館周辺グルメガイド

2013年10月26日 | グルメガイド
いよいよ今日(10/26)から11/11まで、「第65回正倉院展」(2013)が開催される。遠方の方から、よく「並ばずに鑑賞できる裏ワザはありませんか?」「近くに美味しい食べ物屋さんはありませんか?」という質問をいただくので、その回答を以下に書いておく。

1.並ばずに正倉院展を鑑賞する裏ワザ
「全く並ばずに」というのはムリだが、並ぶ時間を極力短くして、館内でもラクに鑑賞できる方法はある。それは「オータムレイトチケット」を利用する方法だ。

同館は金曜日、土曜日、日曜日、祝日(今年の場合、10月26日・27日、11月1日・2日・3日・4日・8日・9日・10日)に限り、午後7時まで開館している(入館は閉館の30分前まで)。オータムレイトチケットは、閉館の1時間30分前から販売される当日券である。販売は同館当日券売場のみなので注意が必要だ。(なおオータムレイトチケットは、上記以外の日でも午後4時半から販売されるが、閉館は午後6時である。この時間帯も比較的空いている、特に月曜の夕方。) このチケットは通常価格より安いし、しかも購入すれば記念品がもらえる。

オータムレイトチケット購入者は、金・土・日・祝なら一般の人と違う列に並び、午後5時半になれば入館できる。閉館の7時まで、90分以内で鑑賞することになるが、空いているので90分もあれば十分だ。

よく遠方から「奈良の宿に泊まり朝早く博物館へ行ったのに、やはり長い行列ができていた」という声を聞くが、それは逆で、午後に奈良に入り、夕方から正倉院展を鑑賞し、その後、宿に戻れば良いのである。オータムレイトの対象外の日でも、夕方になれば空いてくる。「正倉院展は朝ではなく、夕方が狙い目」と覚えておきたい。

2.奈良国立博物館向かいのグルメスポット「夢風ひろば」
同館のお向かいに「東大寺門前 夢風ひろば」(奈良市春日野町16)という格好の施設がある。
(1)飲食店
吉野本葛 黒川本家 1615年創業・吉野本葛の老舗の葛スイーツや奈良の素材を生かした料理
日本料理 志まづ 県の「眺望のいいレストラン」にも選ばれた絶好のロケーションで味わう和食
リストランテ イ・ルンガ 押しも押されもせぬ、イタリア料理の名店
カフェ イ・ルンガ 名店のカフェ部門
ゐざさ IZASA 大和の郷土料理・柿の葉寿司、ゐざさ寿司(笹の葉に巻いた寿司)がいただける
TEN.TEN.CAFE(てんてんカフェ) 歌手の河島英五ファミリーが営む、ワッフル&ランチのお店
奈良みやげ ならや 釜飯などの食事と、品揃えのいいお土産物の数々
旬果萬葉 天平庵 カフェと、大和芋や吉野葛を使ったスイーツの販売
(2)その他
まほろば 大仏プリン本舗 素朴で美味しい地元の名物プリン
東大寺 門前市場 奈良の生鮮野菜・果物と地場産品の数々
幡-INOUE(ばん・いのうえ) 奈良の伝統素材を使ったグッズの数々
mont-bell(モンベル) 夢風ひろば限定Tシャツやアウトドア用品を販売

3.近鉄奈良駅周辺グルメ
奈良国立博物館の最寄り駅は近鉄奈良駅。徒歩だと約10分、市内循環バスだと約5分である。
(1)東向商店街
柿の葉すし本舗たなか(販売とイート・イン)、うどん亭月日亭東向店八寶(はっぽう 和食)、チャイナダイニング飛天、ラーメン元喜神(げんきしん)奈良店、おしゃべりな亀(オムライスの美味しい喫茶店)、串カツたりつうどん釜粋(かまいき)、トラットリア・ピアノ
(2)小西さくら通り商店街
野菜ダイニング菜宴(さいえん)、ポンテロッソ
(3)ならまち
日本料理おばな(ホテルサンルート奈良 地階)、江戸川ならまち店旬彩ひより囲炉裏ダイニングたなか
(4)その他
和風れすとらん春日(春日ホテル1階)、さくらバーガー

思いつくのは、ざっと以上である。観光で来られる方には、時間がない。効率よく正倉院展を鑑賞し、近場で美味しいものを食べ、土産物を買い、奈良を堪能してお帰りいただきたいと思う。



コメント (8)
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ミシュランガイド奈良2014、掲載店は19ヵ店(△3ヵ店)

2013年10月25日 | 奈良にこだわる
2013年10月22日(火)、『ミシュランガイド関西2014』の掲載店が発表された。奈良県下の掲載店は、3店減って19ヵ店となった。
※2014年10月20日に発表された『ミシュランガイド関西2015』についてのブログ記事は、こちら
再び3店減って16ヵ店となった

読売新聞奈良版(2013年10月23日付)によると、

フランスのタイヤメーカー「ミシュラン」が22日発表した「ミシュランガイド関西2014」で、県内からは前年に続いて三つ星が1店、二つ星が3店選ばれた。いずれもこれまでと同じ店だった。一方、一つ星は3店少ない15店にとどまり、全体では、「2012」の25店から6店減少。店主からは「業界全体で、もっと切磋琢磨(せっさたくま)しないと」という声も上がった。(小林元)

今年初登場のミシュラン調査員お薦めの店「ビブグルマン」には京都、大阪、兵庫の3府県から92店が選ばれたが、県内からは1店も入らなかった。三つ星は、3年連続の「和 やまむら」(日本料理、奈良市)。店主の山村信晴さん(60)は「年々、責任が増している」と緊張した様子。アジア・欧米からの客や、リピーターが増えているといい、「初心を忘れず、いままで通りの努力を続けていきたい」と気を引き締めた。

掲載店が年々、減っていることについて、一つ星の「枯淡」(同)の水川正則さん(47)は「もっと県内から多くの店が選ばれてもいいと思う」と残念がり、同じく一つ星の「万惣」(同)の長田耕爾(こうじ)さん(58)も「奈良の店に、欲がないからかも知れない。各店が全国や海外の客に目を向け、レベルアップしていかなければ、じり貧になる」と危機感を募らせた。

グルメ雑誌「あまから手帖(てちょう)」編集顧問の門上(かどかみ)武司さんの話「奈良では大和野菜をはじめ、地元の食材を生かした創作料理を出す店が増えている。各店が工夫を重ねていけば、星が付く店は再び、増えるだろう」


25ヵ店→22ヵ店→19ヵ店と、年々掲載店が減っていることについては、私も懸念している。新しい店が出来たり、既存店でもレベルアップしている店があるのに、店の入れ替わりやランクアップがないのも不思議だ。ミシュランは、新規開拓の努力をしているのだろうか。

逆にお店の側は、切磋琢磨しているのだろうか、またミシュランやメディアに積極的な売り込みをかけているのだろうか。上記の長田耕爾さんは私のFacebookに「このままではダメだと思いますよ」と書き込まれている。今回創設された「ビブグルマン」(星はつかないが、5千円以下で食事できるフレンチ・イタリアンの店)に、奈良県から1ヵ店も選ばれなかったのも、とても悔(くや)しい。

 サライ 2013年 11月号 [雑誌]
 サライ編集部
 小学館

単純に「奈良では掲載店が年々減っている」という数字だけを見て、「奈良の店は美味しくなくなっている」と受け止められないかと心配している。ミシュランに関わらず、腕に覚えの県下料理店は、どんどん「ウチは美味しいので、ぜひご来店下さい!」をもっとアピールすべきである。今月発売の『サライ』(2013年11月号)で私が紹介したお店からは、「おかげさまで来店客が増えています」という声をたくさん聞いている。やはりマスメディアの力は大きいのである。

今回(なぜか)星を落としたのは「川波(日本料理、奈良市)」「田舎茶屋 千恵(日本料理、桜井市)」「ル・ベンケイ(フランス料理、大和郡山市)」である。
以下、2014年版の掲載店(19ヵ店)の一覧を載せておく。

 【☆☆☆】
和 やまむら(日本料理、奈良市)
 【☆☆】
温石(同、奈良市)▽花墻(同、奈良市)▽夢窓庵(同、奈良市)
 【☆】
味の風にしむら(同、桜井市)▽味の旅人 浪漫(同、奈良市)▽尾川(日本料理、大和郡山市)▽かこむら(同、奈良市)▽割烹 きた田(同、奈良市)▽玄(そば、奈良市)▽神戸亭(串揚げ、奈良市)▽お料理 枯淡(日本料理、奈良市)▽食の円居 なず菜(新日本料理、奈良市)▽ステーキ関(鉄板焼き、奈良市)▽蕎麦きり 彦衛門(そば、奈良市)▽蕎麦 菜食 一如庵(同、宇陀市)▽MASUDA(串揚げ、奈良市)▽万惣(日本料理、奈良市)▽ラ・カシェット(フランス料理、奈良市)


 あまから手帖 2013年 10月号 [雑誌]
 あまから手帖編集部
 クリエテ関西

それにしても、門上武司さん(あまから手帖)がいつも奈良にエールを送って下さるのは、有り難いことである。『あまから手帖』(2013年10月号)でも、奈良特集を組んで下さっていて、新店もたくさん載っている。『ミシュランガイド』だけでなく、ぜひ『あまから手帖』や『サライ』も携えて、県下の美味しいお店を訪ねていただきたい。

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奈良まほろばソムリエの会が、首都圏で「旬の奈良」を発信!(2013Topic)

2013年10月24日 | 奈良にこだわる
今朝(10/24)の産経新聞奈良版に「“旬の奈良”を首都圏に まほろばソムリエの会 深イイ奈良講座スタート」という記事が載った。全文を紹介すると、
※写真はすべて、第1回「まほろばソムリエの深イイ奈良講座」(10/12)の様子

奈良の歴史や文化にかかわる情報を発信しているNPO法人「奈良まほろばソムリエの会」(小北博孝理事長)が、首都圏の人に旬な奈良の話題を届けるため、奈良まほろば館(東京都中央区日本橋)で、まほろばソムリエの深イイ奈良講座をスタートさせた。3回連続で、第1回は「90分でわかる天誅組(てんちゅうぐみ)」をテーマに、同会専務理事の鉄田憲男さんが解説した。



同会はツアーガイドや、さまざまな講座を通じて、奈良の情報を発信している。今回の講座では、首都圏の奈良ファンに最新の情報を伝え、奈良訪問のきっかけづくりにしてもらおうと、企画された。初回のテーマの天誅組は今年、決起150年の節目にあたる。鉄田さんは写真や資料をもとに、天誅組が決起するに至った歴史背景などについて、わかりやすく説明。天誅組の軍資金調達の方法について質問が出るなど、約30人の参加者は、熱心に聞き入った。



講座の第2回目は12月8日(テーマ・平城山[ならやま]の史跡散歩)、第3回は来年2月16日(同・奈良の魅力を味わう旅)に開催される。小北理事長は「東京には熱心な奈良ファンが多い。こうした人たちに満足してもらえるテーマを選び、時機にあった地元情報を交え、楽しめる講座を目指す。来年4月以降も継続的に開催したい」としている。




東京の「奈良ファン」は、本当にすごい。よく勉強されているし、よく奈良を訪ねている。「旬の奈良情報」に対するニーズも高い。だから「正倉院展は、金・土・日・祝(10月26日・27日、11月1日・2日・3日・4日・8日・9日・10日)の夜がねらい目です。午後5時半から7時まで、割安のオータムレイトチケットがあり、人が少なくてでゆっくりと観覧できます」などと申し上げると、とても喜ばれた。 私も時間が取れれば「奈良国立博物館(正倉院展)~近鉄奈良駅周辺のグルメスポット」など、当ブログで紹介しようと思っている。

「まほろばソムリエの深イイ奈良講座」は、来年4月以降も、NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」のメンバーが交替で、2ヵ月に1回程度の講話をしたいと考えている。「奈良まほろば館」の定番講座として、定着させたいと願っている。東京圏の皆さん、これからもどうぞよろしく!
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山口智世さんは、自治体イベント御用達の演歌歌手!

2013年10月23日 | お知らせ
大和郡山市観光PR大使で、和歌山県観光キャンペーンガールなどをお務めになる演歌歌手・山口智世(さとよ)さんと、久々にお会いした。ならどっとFMの番組「ソムリエtetsudaのどっぷり!奈良漬」(9/26放送分)のゲストとしてお呼びしたのである。
※写真は、すべて「ソムリエtetsudaのどっぷり!奈良漬」(ならどっとFM)で

山口さんのこれまでの歩みや現在の活動をお聞きし、お歌もたっぷり聞かせていただいた。山口さんのことは、ニュース和歌山の「スマイリスト」コーナー(2012.7.11付)で詳しく紹介されている。タイトルは「いつまでも身近な歌手で 紀南と故郷 歌で応援する山口智世さん」だ。

夏祭りや福祉施設の催しでコンサートを重ねる和歌山市の歌手、山口智世さん。故郷の魅力を歌に込めてきた山口さんは今、紀南の水害復興イベントに積極的だ。7月27日(金)午後6時から県立近代美術館前のたそがれコンサートで、自らの『悠久の道~熊野古道~』を県警音楽隊と共演。秋以降も紀南を歌で元気づける計画だ。和歌山、奈良の観光発信も担う山口さんに歌へのぞむ心を聞いた。 (文中敬称略)

山口智世…和歌山市生まれ。8歳から演歌を歌い、ボランティアで福祉施設、更生保護施設などで披露してきた。学生時代は県や和歌山市のキャンペーンスタッフとして観光PRを経験。現在は「ふれあいコンサート」と題し、各地のイベントに出演している。

──紀南水害の後、田辺市などで歌いました。
山口 実は昨年9月に中辺路町などの催しに出演する予定でしたが、水害で延期になったんです。それで昨年末に被災地を激励する「がんばろう田辺災害復興祈念コンサート」に出演しました。まだ道がえぐれ、住民にも不安感がありました。それでもアコーディオンの伴奏で、みなさん一緒に歌って頂き、逆に元気をもらいました。



向かって右が山口さん。左はパーソナリティの羽原あき子さん

──今月には『悠久の道~熊野古道~』を県警音楽隊と共演します。
山口 『悠久の道』は2004年に熊野がユネスコの世界遺産に登録された時に発表した曲です。紀南では様々な場所で曲を使ってくれていて、私が現地で歌うと、地元の観光ガイドさんが「本物を聴けた」と喜んでくれます。熊野を世界の宝と歌うこの曲は思いが込めやすい。復興を祈る気持ちで県警音楽隊のみなさんと一致しました。

──小さい時からボランティアで歌っています。
山口 8歳からです。もとはクラシックバレエをやっていたのですが、家族の影響で演歌を歌うようになりました。そのうち、ちびっこのど自慢など大会に出場し、グランプリを幾つも頂きました。福祉施設でおじいちゃん、おばあちゃんの前で歌うのは私の原点と思っています。元気になって欲しいと願って歌うと、心から喜んでくれ、手をにぎって泣いてくれる。私の成長を見守ってくれた場所です。

──故郷の良さを歌った曲が多いですね。
山口 紀の川市誕生を記念する『紀の川音頭』、有田川町のあじさいを讃えた『あじさい情話』、和歌山の魅力を地元から発信することにこだわっています。これから夏祭りと忙しいですが、行く所で和歌山の良さをみなさんが教えてくれます。



──観光キャンペーンも経験していますね。
山口 県や和歌山市のキャンペーンスタッフとしてPRをしてきました。09年には県のわかやま応援団員に、また10年には奈良県大和郡山市の観光PR大使になりました。奈良の平城遷都千三百年に合わせ『ひとり大和路』などの歌を出した縁です。大和郡山市は金魚の産地として有名で、城下町の雰囲気と現在の街並が融合したいい所です。私は奈良では和歌山の魅力を、和歌山では奈良の良さを伝えます。紀南の水害後、奈良の人に紀南の現状を伝え、「じゃあ、和歌山の温泉へ行こうかな」と言ってもらいました。両県の架け橋にもなりたいですね。

──今後の目標は?
山口 いつでも「さとよちゃん」と呼んで頂ける身近な歌手でいるのが私の目標です。音楽がくれる出会いの力を楽しんでいきたいですね。


彼女は近畿大学法学部法律学科卒。歌手として活動される一方で、法律の知識を活かし、大阪保護観察所などで勤務されてきた。歌手活動は、地方自治体などが主催する「お堅い」イベントや、福祉施設などの慰問が中心だ。今は有田川町(和歌山県)の観光大使にも任命され、11月8~9日に開催される「全国棚田サミットに向け、PR活動に注力している。

「これからは神社仏閣の行事への出演や、他のアーチストとのコラボもしてみたい」と意欲を見せる。以前私が当ブログで紹介したのでよくマネージャーと間違えられるが、残念ながらそうではない。公演などのご依頼はご本人(090-8651-4973)に直接申し込んでいただきたい。

皆さん、山口智世さんをどうぞよろしく。山口さん、ますますのご活躍を期待しています!



なお、ならどっとFMの番組「ソムリエtetsudaのどっぷり!奈良漬」は、この9月で一旦終了した。私は10月から、ダイシン化工株式会社提供の新番組「tamayura α(たまゆらアルファ)奈良の響き」[毎週金曜日AM10:30~11:00(第2・4週は再放送)]の「第1部」に協力させていただくことになった。「tamayura α」は局のHPによると、

tamayura α-奈良の響き-【新番組】
毎週金曜日AM10:30~11:00(第2・4週は再放送)

第1部「たまゆら音風景」奈良の寺社風景レポート
第2部「たまゆら劇場」たまゆら音風景で訪ねた場所が背景になった、ショートドラマ
第3部「たまゆらの海」奈良に根ざす人へのインタビュー
提供:ダイシン化工株式会社 
パーソナリティ:羽原あき子
たまゆら劇場制作:小野小町


なお《たまゆら(玉響)は、勾玉同士が触れ合ってたてる微かな音のこと。転じて、「ほんのしばらくの間」「一瞬」(瞬間)、あるいは「かすか」を意味する古語》(Wikipedia)。羽原さんと私が奈良の寺社を訪ねて、様ざまな「音風景」を紹介し、2部のドラマにつなげていく。ぜひ、こちらもお聞きいただきたい。
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