昨日(2023.4.6)の毎日新聞奈良版に、〈大和熟知、できることを 文化財調査や「食」魅力発信 まほろばソムリエの会・鉄田憲男さん〉という記事が出た。西山厚教授と語り合うセミナー「奈良へ」(2023.3.25開催)の内容が、紹介されていたのである。最初に私が40分、次に西山教授が40分、最後に2人で40分、という計2時間のセミナーである。
※トップ写真は主催者から拝借。写真撮影禁止だったのでソムリエの会会報紙用にお借りした
早くに登壇のオファーをいただいていた。これまでのご出演者は、その道のプロフェッショナルばかりで、「何をお話しすれば良いのかな」と考え込んでいたが、いただいた演題は、「奈良まほろばソムリエの日々」だった。なるほどこれならお話できる、と、40分のパワポ資料の作成に取りかかった。
うまくお話しできたかどうか、あまり自信はないが、最後のところで西山教授から「奈良にうまいものがない、という人に対しては、どう反論しますか?」と聞かれて、「そういう人には、奈良の美味しいものを食べてもらいます」とお答えしたが、ちょっと乱暴だったかな、と反省した。
こう答えれば良かったのだ。「『ミシュランガイド奈良2022特別版』には、県内101もの美味しい店が掲載されています。これでも美味しいものがないと言えますか?」と。私はこのうち50ヵ店以上を訪ねたが、外れは1つもなかった。では最後に、記事全文を紹介する。
大和熟知、できることを 文化財調査や「食」魅力発信 まほろばソムリエの会・鉄田憲男さん
西山厚・帝塚山大客員教授がゲストと語り合う連続講座「奈良へ」(東アジア仏教文化研究所、奈良市生涯学習財団主催、毎日新聞奈良支局後援)の第23回が3月25日、奈良市立中部公民館(同市上三条町)で開かれた。NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」の鉄田憲男・専務理事が登壇し、奈良の魅力を発信する日々について語った。
鉄田さんは2007年、その年始まったご当地検定「奈良まほろばソムリエ検定」の2級に、10年には最上級の「奈良まほろばソムリエ」に合格した。翌年、合格者の懇親会で「酔った勢いで『会を作りませんか』と提案したら、みんな賛成してくれた」と「奈良まほろばソムリエ友の会」設立のきっかけを振り返った。
2年後にNPO法人となって改称し、会員はソムリエ合格者を中心に現在約400人。本の出版やガイドツアー開催、毎日新聞奈良版の連載「やまとの神さま」の執筆などを続けている。鉄田さんは「『自分がやりたいことではなく求められていることを』など、社会貢献団体として何を目指すべきか常に仲間で意識している」と語った。
西山さんは、ソムリエの会が万葉集をテーマに本を出していることから、万葉歌人として知られる天智天皇の皇子「志貴皇子(しきのみこ)」を紹介。政治的に出世せず「不遇だった」と評価されることも多いが、皇子が「撰善言司(よきことえらぶつかさ)」という役職についていることに触れ「歴史上の良い話や言葉を探し本を作る。私もそんな仕事がしたいとつくづく思う」と語った。
また息子の白壁王が60歳を過ぎてから即位し光仁天皇となったことも紹介。2人のものとされる墓は奈良市東部の田原地区にあり、「田原は桃源郷のようなところ。お二人とも生きている間はいろいろなことがあったが、今はゆっくりと過ごしておられるのだろう」と思いをはせた。
対談で西山さんは、ソムリエの会による文化財の調査活動に注目。寺院ではなく地域の集会所でまつられる仏像など管理が十分でない文化財を訪ねるといい、鉄田さんは「何年も厨子(ずし)を開けておらず、カビが生えていたり台座にひびが入っていたりすることも。きちんと調べ、行政に報告している」と話した。西山さんは「行政は関心があっても現実には手が回らない。奈良をよく知る熱心なメンバーが集まっているからこそできること」とたたえた。
鉄田さんは近年、奈良の「食」の魅力発信に力を入れている。「『奈良にうまいものなし』と言われるが、肉も大和野菜も他では食べられないおいしいものがいっぱい。食べてもらえば納得してもらえる」と力を込めた。【花澤茂人】
※トップ写真は主催者から拝借。写真撮影禁止だったのでソムリエの会会報紙用にお借りした
早くに登壇のオファーをいただいていた。これまでのご出演者は、その道のプロフェッショナルばかりで、「何をお話しすれば良いのかな」と考え込んでいたが、いただいた演題は、「奈良まほろばソムリエの日々」だった。なるほどこれならお話できる、と、40分のパワポ資料の作成に取りかかった。
うまくお話しできたかどうか、あまり自信はないが、最後のところで西山教授から「奈良にうまいものがない、という人に対しては、どう反論しますか?」と聞かれて、「そういう人には、奈良の美味しいものを食べてもらいます」とお答えしたが、ちょっと乱暴だったかな、と反省した。
こう答えれば良かったのだ。「『ミシュランガイド奈良2022特別版』には、県内101もの美味しい店が掲載されています。これでも美味しいものがないと言えますか?」と。私はこのうち50ヵ店以上を訪ねたが、外れは1つもなかった。では最後に、記事全文を紹介する。
大和熟知、できることを 文化財調査や「食」魅力発信 まほろばソムリエの会・鉄田憲男さん
西山厚・帝塚山大客員教授がゲストと語り合う連続講座「奈良へ」(東アジア仏教文化研究所、奈良市生涯学習財団主催、毎日新聞奈良支局後援)の第23回が3月25日、奈良市立中部公民館(同市上三条町)で開かれた。NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」の鉄田憲男・専務理事が登壇し、奈良の魅力を発信する日々について語った。
鉄田さんは2007年、その年始まったご当地検定「奈良まほろばソムリエ検定」の2級に、10年には最上級の「奈良まほろばソムリエ」に合格した。翌年、合格者の懇親会で「酔った勢いで『会を作りませんか』と提案したら、みんな賛成してくれた」と「奈良まほろばソムリエ友の会」設立のきっかけを振り返った。
2年後にNPO法人となって改称し、会員はソムリエ合格者を中心に現在約400人。本の出版やガイドツアー開催、毎日新聞奈良版の連載「やまとの神さま」の執筆などを続けている。鉄田さんは「『自分がやりたいことではなく求められていることを』など、社会貢献団体として何を目指すべきか常に仲間で意識している」と語った。
西山さんは、ソムリエの会が万葉集をテーマに本を出していることから、万葉歌人として知られる天智天皇の皇子「志貴皇子(しきのみこ)」を紹介。政治的に出世せず「不遇だった」と評価されることも多いが、皇子が「撰善言司(よきことえらぶつかさ)」という役職についていることに触れ「歴史上の良い話や言葉を探し本を作る。私もそんな仕事がしたいとつくづく思う」と語った。
また息子の白壁王が60歳を過ぎてから即位し光仁天皇となったことも紹介。2人のものとされる墓は奈良市東部の田原地区にあり、「田原は桃源郷のようなところ。お二人とも生きている間はいろいろなことがあったが、今はゆっくりと過ごしておられるのだろう」と思いをはせた。
対談で西山さんは、ソムリエの会による文化財の調査活動に注目。寺院ではなく地域の集会所でまつられる仏像など管理が十分でない文化財を訪ねるといい、鉄田さんは「何年も厨子(ずし)を開けておらず、カビが生えていたり台座にひびが入っていたりすることも。きちんと調べ、行政に報告している」と話した。西山さんは「行政は関心があっても現実には手が回らない。奈良をよく知る熱心なメンバーが集まっているからこそできること」とたたえた。
鉄田さんは近年、奈良の「食」の魅力発信に力を入れている。「『奈良にうまいものなし』と言われるが、肉も大和野菜も他では食べられないおいしいものがいっぱい。食べてもらえば納得してもらえる」と力を込めた。【花澤茂人】
鉄田さんのblogがこんなに楽しく読めるなんて大変光栄に思っています。
鉄田さん本当に努力家で頭脳明晰ますます尊敬の念にたえません。益々NPO法人「奈良まほろばソムリエ友の会」のご繁栄を祈っております。
今朝の奈良新聞西山先生ご受章のこと掲載されていましたね。鉄田さんのFB見なかったら全く素通りしていたと思います。感謝申し上げます。(2023.11.03)
奈良の情報はあまり流れていませんので、地元民でも知らないことがたくさんあります。
そのギャップを埋めようと、このブログを始めました。
今は毎日更新していますので、せいぜいご活用ください。