tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

ホテル杉の湯(ならの底力!元気企業を訪ねて by 毎日新聞)

2015年07月20日 | 奈良にこだわる
毎日新聞奈良版(毎週月曜日)に好評連載中の「ならの底力!元気企業を訪ねて」、今朝(7/20)登場したのは「ホテル杉の湯」(川上村迫)、見出しは「村の観光産業育成に」だ。偶然にも、今日の奈良新聞「東奔西走」欄にも、杉の湯の本郷支配人が紹介されている。それは後日に回すことにして、まずは毎日新聞記事の全文を紹介する。


7/1(水)、私は「ホテル杉の湯」2階の宴会場で講話をさせていただいた

ホテル杉の湯(川上村)には、各地から自然の素晴らしさを求めて、年8000人の宿泊客が訪れる。村が中心になり、観光産業育成のため、建設・運営。村内の雇用拡大にも役立っている。【経済部編集委員・中西満】


講話のあと「豪華やまとプラン」(キャッシュバックの対象)の夜のコース料理をいただいた


日本酒は吉野町・北村酒造の純米吟醸「露涼し」(猩々)

「奈良県のキャンペーンのおかげで、閑散期の梅雨時もお客さんが増えています」。同ホテルの本郷英作支配人(58)は、顔をほころばせる。県は6月19日(チェックイン)から7月31日(チェックアウト)まで、指定宿泊施設での宿泊料が最大5000円割引となる「キャッシュバックキャンペーン」を実施している。ホテル杉の湯でも、通常価格1万9500円の「豪華やまとプラン」(1泊2食付き)を1万4500円で提供。6~7月で売上げ(見通し)は前年比50%も増える。


鯛の薄造り



同ホテルは、国道169号沿いにある。ロビーや客室からは、吉野杉やヒノキの山々、吉野川の壮大な景色が飛び込んでくる。1988年オープン、2011年にリニューアルした。宿泊収容人員は84人。特別室2、和室9、和洋室3、洋室10(デラックスツイン3、ツイン5、シングル2)部屋のほか、最大88人が入れる大宴会場がある。大浴場、露天風呂、家族風呂では、温泉が楽しめ、日帰り利用もできる。料理も、「美味しく、体に優しい食材を」と選んだ大和野菜をはじめとする県産の素材を生かした料理が好評だ。



煮物椀は鱧の葛打ち


アワビの柔らか煮

県内だけでなく、東京、名古屋、大阪など都心部から「自然の中の癒やし」を求めて訪れる。飛鳥、大台ヶ原への観光にも便利だ。また、同村は剣道が盛んだが、交流大会が開かれる時は、保護者も含めてホテルは満室となる。フランス、スペインなどヨーロッパからの客も多い。利用客は年間約8000人を数える。


これは圧巻!本場・天然鮎の塩焼き

同村が出資して設立した財団法人「グリーンパークかわかみ」が主体となり、ホテル杉の湯、隣接する土産物店「道の駅」などを運営している。従業員は約30人で半分は村民。土産物店に並ぶこんにゃく、しいたけ、おかき、木工品などは村内で生産されたもので、経済効果は大きい。


奈良県の特選銘柄牛・大和牛(やまとうし)が出てきた

同村で過疎化に悩んでいる。江戸時代から栄えた林業が不振となり、1960年に8000人だった人口が、今年6月末で1560人。うち65歳以上の高齢者は881人で高齢化率は56.5%に達する。また、昨年5月、民間の「日本創成会議」は、同村を全国で2番目に「消滅可能性が高い」自治体に分類している。


大和牛のサイコロステーキ(バター焼き)

それだけに、ホテル杉の湯への期待は大きい。昨年秋に「全国豊かな海づくり大会」が、同村で開催された時には、天皇、皇后両陛下が同ホテルで、昼食を召し上がられた。休憩された503号室を希望者が見学できるようにして、人気を集めている。季節に合わせて、蛍や星空の観賞会も開き、宿泊者増加の取り組みにも熱心だ。本郷支配人は「地域に貢献し、村民の誇りとなるホテルを目指す」と話す。


甘鯛の天ぷら

《フランス、スペインなどヨーロッパからの客も多い》とは、やや意外な気がするが、大自然が好きなヨーロッパ人は、水源地の森や清流、村の人工美林に感動するのだろう。《「日本創成会議」は、同村を全国で2番目に「消滅可能性が高い」自治体に分類している》とあるが、私は全く心配していない。私は以前、「過疎の村は消えない」という事実を紹介したことがある。実際、川上村のお年寄りは全くおトシを感じさせないし、お会いするたびに元気になっている。


大和肉鶏のサラダ

県の「キャッシュバックキャンペーン」のことは、当ブログで紹介し、私も「豪華やまとプラン」を利用させていただいた。新鮮な刺身あり(同ホテルには生け簀がある)、美味しい大和牛(やまとうし)ありの豪華な食事は感動的だった。さすがに天皇・皇后両陛下の昼食を作られた料理長さんの腕は、サエにサエている。地元銀行出身の本郷支配人は、今年の4月半ばに着任されたばかりだが、「従業員さんの接遇が目に見えて良くなった」と評判が高い。





しかも、私がお邪魔した日(7/1~2)は、蛍観賞バスが出る日だった。午後8時、ホテルのバスでお連れいただいたのは、なんと!『古事記』に登場する井氷鹿(いびか=川上村井光)だった。井氷鹿の清流の上を乱舞する蛍は、真っ暗闇の中でくっきりした光を放ち、お客さんは皆、大喜びだった。

本郷支配人、これからも欧米人を含むたくさんのお客さまを引きつけてください。ホテル杉の湯の皆さん、美味しいお料理と丁寧なサービスでお客さまを温かくお迎えください!


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