
6月26日(水)、当ブログに「オーバーツーリズムか閑古鳥か/観光地奈良の勝ち残り戦略(128)」という記事を書き、私のFacebookにも転載したところ、14件ものコメントをいただいた。なかでも長年、奈良公園の鹿を観察して来られた金(かね)やんこと金田充史(かねだ・みつふみ)さんのコメントには目からウロコが落ちた(やや極端な意見も混じっているが)。Facebookだとすぐに埋もれてしまうので、ここに再掲載させていただくことにする。なお小見出しは私がつけた。
1.過去にはもっとひどかった「ビニールごみによる鹿の死亡」
これは、知人が申していた事です。鹿の腹から、「ビニールが大量に」は、昨日今日の話では有りません。更に、大過去は、もっと酷かったのも事実です。また、ゴミ入れが有ろうが無かろうが、一旦、味を覚えた鹿は、なんぼでも食べて、その結果は、あの通り。それは、オーバーツーリズムとは、全く関係有りません。なら、何故、あんな鹿が増えているのか、なのですが、簡単な事です。アホ鹿が増殖しすぎたからです。
2.「学習しない」鹿の子孫が増殖
牡は秋には、角(つの)切りをしますが、これから逃れている牡鹿が、少ながらず居ます。それは、空腹であろうが、何であろうが、昼間はじっと座って動かない訳です。だから、奈良の鹿愛護会に捕まらずに、角を残したまま、暮らせる訳です。そうなれば、カッコいいのは、雌鹿がひと目見てもわかる事ですから、自身の子孫を残していける訳です。こうして、頭のいいDNAが増殖する条件が揃う訳です。
3.鹿苑に収容された子鹿はガードが甘い
更に雌鹿は、子供を生んだら、外敵に襲われない様に、見えにくい場所へ隠すのですが、これまた、アホおかんも居て、丸見えの所へ放置してしまう訳です。そうすれば、餌食になるのは当たり前。だから、愛護会が捕まえて、鹿苑の中へ入れて、安全な中で育てるのですが、これをやれば、逆に、危険を回避する手段を覚えないので、子供も、危険を知らずに大きくなり、自身のガードが甘甘になって、ナンにも知らない鹿が出来上がってしまう訳です。そんなのが増殖したら、推して知るべし。

4.角の曲がった牡鹿
また今の時期に、ヒン曲がった角の牡鹿をたまに見ます。あれは、若角の…つまり今、伸びている最中の、血の通っている時の自分の角を、人間に触らせて傷になったので、そこで曲がったまま、伸びた訳です。自身の角を触らせる…なんかは、鹿として最低です。まぁ、人間が触りに行きますからねぇ。その時に、頭を振って、触らせない様にするのが野生な訳で、鹿せんべい欲しさに、甘えとる訳です。これでは、野生とは言えません。
5.今さら土産物店のビニール袋を規制しても…
もっと有りますが、鹿を保護しすぎたが為に、偉いヤツからそうで無いのまで…って、そうで無いのが増えすぎて、その結果、こんなのが起こる訳で、だからと言って、名産店のポリ袋を規制したとしても、全く意味は有りません。市長は、元々、奈良市には全く縁の無い方で、奈良公園を身近に暮らしていた方では有りませんから、そんな事は、全然知らない環境で、市長になった訳です。まぁ、県庁の公園室の皆さんも、同じ様なモノなので、それが、今の奈良公園の問題解決を、根本的に解決出来る環境では無いって事の、原因かも知れません。
うーん、これは根の深い話である。収容されることで「野生」の感覚を失った鹿が増殖している。無防備な鹿は、平気で(食べ物の匂いのついた)ビニール袋を食べる。子鹿も母鹿も、外敵から身を守るすべを知らず、牡鹿は角を触らせる…。
吉野山は数年前、京都大学などの研究チームに調査費を支出し、詳細なレポートを作成してもらい、今はそれに基づいて老化した桜の保護を進めている。奈良公園の鹿は、内外から多くの観光客をひきつける「キラー・コンテンツ」である。ビニール袋の規制という対症療法ではなく、抜本的な対策を必要としている時期ではないだろうか。
※7月3日(水)追記 上記の記事について「誤認があるので申し上げます」というコメントを地元民の春日野さんからいただきました。以下、全文を貼っておきます。事実誤認、失礼しました。春日野さん、ご指摘ありがとうございました!
私もポリ袋を規制するのは焼け石に水に近いとは感じています。それでもやらないよりマシで、希望者には配布するなり、誰でも読める注意書きを印刷しておくなりすればとは思っています。同じく鹿のいる宮島の方がゴミ箱への配慮があるのはショックでした。また、お菓子の包装や塩・甘い物が付いた袋が食べられ、付いていない袋はそうでもないというのも確かです。ただし、中に食物が入った状態だと食い破られます。
それはともかく妊娠鹿を鹿苑に収容して(「保護」ではありません)出産させるのは、観光客の方が子鹿に近づいて母鹿から攻撃を受けないためです。人間を保護しているとも言えます。
有名ブログを書かれているtetsudaさんですから、うのみにせず少しお調べになればわかることなのですが…
角が曲がっている雄鹿につきましても、体調不良や加齢、外傷によるもので、人間が軽く触って曲がるものか、曲がるほどの力を入れられて鹿が動かずにいるか、少しお考えになって下さい(笑。頭を振って嫌がりますよ)。
人間の主観で野生動物をア〇と決めつけるのは如何なものでしょう。自然界に存在する毒のある植物、最近見かける外来の毒キノコは絶対食べません。全体に、鹿については観察ではなく、偏見を含んだ視線を向けて来られた方の文章だと感じます。観光客の方も、より正確な知識を求めて調べる方が増えています。
1.過去にはもっとひどかった「ビニールごみによる鹿の死亡」
これは、知人が申していた事です。鹿の腹から、「ビニールが大量に」は、昨日今日の話では有りません。更に、大過去は、もっと酷かったのも事実です。また、ゴミ入れが有ろうが無かろうが、一旦、味を覚えた鹿は、なんぼでも食べて、その結果は、あの通り。それは、オーバーツーリズムとは、全く関係有りません。なら、何故、あんな鹿が増えているのか、なのですが、簡単な事です。アホ鹿が増殖しすぎたからです。
2.「学習しない」鹿の子孫が増殖
牡は秋には、角(つの)切りをしますが、これから逃れている牡鹿が、少ながらず居ます。それは、空腹であろうが、何であろうが、昼間はじっと座って動かない訳です。だから、奈良の鹿愛護会に捕まらずに、角を残したまま、暮らせる訳です。そうなれば、カッコいいのは、雌鹿がひと目見てもわかる事ですから、自身の子孫を残していける訳です。こうして、頭のいいDNAが増殖する条件が揃う訳です。
3.鹿苑に収容された子鹿はガードが甘い
更に雌鹿は、子供を生んだら、外敵に襲われない様に、見えにくい場所へ隠すのですが、これまた、アホおかんも居て、丸見えの所へ放置してしまう訳です。そうすれば、餌食になるのは当たり前。だから、愛護会が捕まえて、鹿苑の中へ入れて、安全な中で育てるのですが、これをやれば、逆に、危険を回避する手段を覚えないので、子供も、危険を知らずに大きくなり、自身のガードが甘甘になって、ナンにも知らない鹿が出来上がってしまう訳です。そんなのが増殖したら、推して知るべし。

4.角の曲がった牡鹿
また今の時期に、ヒン曲がった角の牡鹿をたまに見ます。あれは、若角の…つまり今、伸びている最中の、血の通っている時の自分の角を、人間に触らせて傷になったので、そこで曲がったまま、伸びた訳です。自身の角を触らせる…なんかは、鹿として最低です。まぁ、人間が触りに行きますからねぇ。その時に、頭を振って、触らせない様にするのが野生な訳で、鹿せんべい欲しさに、甘えとる訳です。これでは、野生とは言えません。
5.今さら土産物店のビニール袋を規制しても…
もっと有りますが、鹿を保護しすぎたが為に、偉いヤツからそうで無いのまで…って、そうで無いのが増えすぎて、その結果、こんなのが起こる訳で、だからと言って、名産店のポリ袋を規制したとしても、全く意味は有りません。市長は、元々、奈良市には全く縁の無い方で、奈良公園を身近に暮らしていた方では有りませんから、そんな事は、全然知らない環境で、市長になった訳です。まぁ、県庁の公園室の皆さんも、同じ様なモノなので、それが、今の奈良公園の問題解決を、根本的に解決出来る環境では無いって事の、原因かも知れません。
うーん、これは根の深い話である。収容されることで「野生」の感覚を失った鹿が増殖している。無防備な鹿は、平気で(食べ物の匂いのついた)ビニール袋を食べる。子鹿も母鹿も、外敵から身を守るすべを知らず、牡鹿は角を触らせる…。
吉野山は数年前、京都大学などの研究チームに調査費を支出し、詳細なレポートを作成してもらい、今はそれに基づいて老化した桜の保護を進めている。奈良公園の鹿は、内外から多くの観光客をひきつける「キラー・コンテンツ」である。ビニール袋の規制という対症療法ではなく、抜本的な対策を必要としている時期ではないだろうか。
※7月3日(水)追記 上記の記事について「誤認があるので申し上げます」というコメントを地元民の春日野さんからいただきました。以下、全文を貼っておきます。事実誤認、失礼しました。春日野さん、ご指摘ありがとうございました!
私もポリ袋を規制するのは焼け石に水に近いとは感じています。それでもやらないよりマシで、希望者には配布するなり、誰でも読める注意書きを印刷しておくなりすればとは思っています。同じく鹿のいる宮島の方がゴミ箱への配慮があるのはショックでした。また、お菓子の包装や塩・甘い物が付いた袋が食べられ、付いていない袋はそうでもないというのも確かです。ただし、中に食物が入った状態だと食い破られます。
それはともかく妊娠鹿を鹿苑に収容して(「保護」ではありません)出産させるのは、観光客の方が子鹿に近づいて母鹿から攻撃を受けないためです。人間を保護しているとも言えます。
有名ブログを書かれているtetsudaさんですから、うのみにせず少しお調べになればわかることなのですが…
角が曲がっている雄鹿につきましても、体調不良や加齢、外傷によるもので、人間が軽く触って曲がるものか、曲がるほどの力を入れられて鹿が動かずにいるか、少しお考えになって下さい(笑。頭を振って嫌がりますよ)。
人間の主観で野生動物をア〇と決めつけるのは如何なものでしょう。自然界に存在する毒のある植物、最近見かける外来の毒キノコは絶対食べません。全体に、鹿については観察ではなく、偏見を含んだ視線を向けて来られた方の文章だと感じます。観光客の方も、より正確な知識を求めて調べる方が増えています。
鹿を殺傷したらダメだ・・、可哀想だから守ってやらないと・・って、継続して来た結果がこれです。で、ビニールをたらふく喰って死亡したから、名産店の袋がアカンと来ました。
ちょっと考えたらわかる事ですが、名産店のレジ袋って、お土産を買って持って帰る訳で、奈良公園内で開ける訳では有りません。更に、その袋には、菓子類やジュース類の、味の付いたものが接触している訳では無いので、仮にこれを捨ててあったとしても、無味ですから食べない訳です。
なら、どんなのかって言えば、ソースやタレの付いたプラスチックと一緒に、袋に入れて捨てたモノが、一番狙われるものです。汁が、マトモに付いていますからねぇ。
それ以外に、スナック菓子の袋も揚げられます。これも、塩辛いスパイスが、袋の裏側に付いていたり、更に、袋の底に、粉末状になった菓子の残りなどが有れば、これも狙われます。
こんな状態なのに、名産店にその責任を押し付けるのは、濡れ衣甚だしい訳ですし、無知にも程がある感じですねぇ。
ただ、業界的に、文句の言いやすく、また、反対の起こりにくい所へ、無理やり押し付けたって感がしてなりません。だから、仮に、名産店のレジ袋を規制したところで、こういう鹿が減る事は、絶対に有りません。
ただ、こんな鹿は、前述した様にアホ鹿ですから、いくら、愛護会が頑張ったとて、出ます。だから、ある意味、自業自得です。賢い鹿は、こんなの、食わないですよ。
若し、こんなのばっかり喰って死ぬ鹿がバンバン増えれば、絶滅していますが、それどころか、増殖して、手が付けられなくななっとるやないですか。
それでもやらないよりマシで、希望者には配布するなり、誰でも読める注意書きを印刷しておくなりすればとは思っています。同じく鹿のいる宮島の方がゴミ箱への配慮があるのはショックでした。
また、お菓子の包装や塩・甘い物が付いた袋が食べられ、付いていない袋はそうでもないというのも確かです。ただし、中に食物が入った状態だと食い破られます。
それはともかく
妊娠鹿を鹿苑に収容して(「保護」ではありません)出産させるのは、観光客の方が子鹿に近づいて母鹿から攻撃を受けないためです。人間を保護しているとも言えます。
有名ブログを書かれているtetsudaさんですから、うのみにせず少しお調べになればわかることなのですが…
角が曲がっている雄鹿につきましても、体調不良や加齢、外傷によるもので、人間が軽く触って曲がるものか、曲がるほどの力を入れられて鹿が動かずにいるか、少しお考えになって下さい(笑。頭を振って嫌がりますよ。
人間の主観で野生動物をア〇と決めつけるのは如何なものでしょう。自然界に存在する毒のある植物、最近見かける外来の毒キノコは絶対食べません。
全体に、鹿については観察ではなく、偏見を含んだ視線を向けて来られた方の文章だと感じます。
観光客の方も、より正確な知識を求めて調べる方が増えています。
奈良の鹿について、私はよく存じ上げなかったので、皆さんからご意見をいただきたくて、この記事を書きました。貴重なご意見をいただきましたので、どこかで一度、「まとめ記事」を書きたいと思っています。