tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

本格派の焼鳥と美味しい居酒屋メニューが味わえる!三輪門前町の「鳥敏」

2022年11月04日 | グルメガイド
三輪(桜井市)の町並みは独特で、ところによっては江戸時代、ところによっては昭和レトロを思わせる民家が建ち並び、心ひかれる町である。『奈良まほろばソムリエ検定 公式テキストブック』(山と渓谷社刊)集落と町並み「三輪郷」には、
※トップ写真は鳥敏名物・焼鳥。通常は1種類2本300円(たぶん税込み)
で出てくるが、私は1人だったので1種類1本150円で焼いていただいた


十字路の角にある。大きなビニール看板が目印だ

三輪は大神神社、平等寺、大御輪寺(だいごりんじ)があり、これらへの信仰で訪れる人々も多かったが、長谷詣、伊勢参りへの通行人が増えると、その通過点である三輪への参詣も自然と増加し、上街道の宿場町、大神神社門前町としての傾向が強くなり、加えて三輪市に始まる市場町としても栄えた。今も、三輪の町中を通る旧街道沿いには旧門前町を伝える商家や民家が立ち並んでいる。


おお、吉田類が来たのだ!



つまり門前町、宿場町、商業の町の3つの顔があるのだ。桜井市は産業が盛んなので、飲食店の数も多い。昨日(2022.11.3)、奈良市内での用事を済ませたあと、JR線で三輪の「鳥敏(とりとし)」(桜井市三輪398-1)を訪ねた。知人のYさんから、「三輪の鳥敏は親戚ですが、とても美味しいです」とうかがっていたからである。


最初はタコの刺身から。新鮮でコリコリしている。値段は不詳


おばんざいメニューから、シシャモのみりん干し

場所はJR三輪駅からまっすく西の国道に出る道の途中にあり、駅から徒歩3分ほど。大きなビニール看板が目印である。午後5時に入店すると、もう飲み始めているカップルがいた。店内にはL字型のカウンター席と、奥にはテーブル席もある。2階はカラオケ屋さんだ。


手羽は切らしていたので、それ以外の7種類すべてを1本ずついただいた。向かって左から
せせり、皮、ひね鳥(親鳥)、肝、ずり。きれいに串に打たれている、これはプロのワザだ!

この日は女将さん、看板娘さん、店員さんの3人で店を切り盛りされていた。女将さんはYさんの従姉妹だそうだ。店頭の看板に「酒場放浪記 吉田類さん ベタたほめ!」とあった。あとで調べると、「酒場放浪記」(BS-TBS)第744回(2016.10.24)に登場されていた。番組のHPには、


やき鳥(もも肉)とつくね。つくねの大きさと美味しさに感動!

大神神社のお膝元で創業75年。二代目女将で40年となる老舗酒場。先代女将の時代は地元の酒蔵に毎年仕込みに来る越後の蔵人たちがよく訪れていたとか。厨房を囲む変形コの字カウンターに大皿のおばんざいが盛られているが、店名の通り、奈良の地鶏の焼とりが名物。三輪そうめんの地元だけに〆はそうめん。製造元から直接仕入れる極上品だけに喉越しが違う。


おばんざいメニューから、ポテトサラダ


デカい椎茸が大皿にあったので、これを焼いていただいた

「酒場放浪記」だけでなく、女将さんによると「春にテレビ大阪の“おとな旅あるき旅”で紹介してもらいまして、一時は急にたくさんのお客さんに来ていただきました」とか。検索してみると、3月5日放送の「第624回 奈良・明日香~桜井」編に登場されていた。番組のHPには〈焼鳥居酒屋 50年以上受け継ぐおふくろの味が地元の人から人気〉。


これはデカい!穴子の天ぷら

入店してから、どんどんお客さんが増えてくる。ほとんどは地元民のようだが、参拝客風のお客さんも混じる。外は冷えるので、この日は生ビール(中)600円のあとは、奈良の日本酒を燗で3合(1合=600円)ほどいただいた。お酒の銘柄は、地元の「三諸杉」のほか「猩々(しょうじょう)」「五神」「梅乃宿」。


女将さんが、全ての焼鳥をここで焼く。奥は私が締めに注文した「焼きおにぎり」2個500円

午後6時半頃になるとお店はほぼ満席状態になった。「これは席を譲らなければ」と、少し心を残しながらお店をあとにした。

ああ美味しかった。店内はとてもアットホームな雰囲気だし、何より女将さんの「焼きワザ」が光る。丁寧に焼鳥をひっくり返しながら、いいタイミングで壺の(秘伝の?)タレに浸す。カウンターの端に座っていたので、その全貌を拝見することができた。


帰る頃には、日はとっぷりと暮れていた

看板には「やき鳥 おふくろの味」とあったが、焼鳥は明らかに「プロの味」だった。ここはお薦めだ。皆さんもぜひ、お訪ねください!
※食べログは、こちら
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