日之出食堂（天理市）の海原かなた推奨！天玉丼／おいしい大衆食堂（6）

天理駅から伸びる「天理本通り商店街」には、私が注目する大衆食堂がたくさんある。今日はその中から、日之出食堂（天理市三島町401）を紹介する。開業から60年以上という老舗で、つまりは私とほぼ同い年なのだ。
※写真はすべて9月21日（土）に撮影


さすがに伝統ある商店街、いい味を出している





店内の壁に貼ってあるメニューのトップに「おぢばセット」（税込み880円）があった。天理教では人類が誕生した場所を「ぢば」（地場）といい、それは親神（おやがみ）さまが鎮まるこの天理の地である。注文を取りに来たご主人に「どんなセットですか？」と聞くと「天玉丼と素（す）うどんのセットで、海原かなたさんの大好物です」とのこと。これは面白いと思い、注文した。





「海原はるか・かなた」の漫才コンビで知られる海原かなたは天理市の出身で、よく天玉丼を食べていたそうだ。「食べログ」によると、2016年12月には、奈良テレビ放送の「ならフライデー9（ナイン）」で紹介され、同番組MCの笑い飯哲夫（桜井市出身）も、あとで食べに来たそうだ。



なお天玉丼とは、エビの天ぷらを玉子でとじたもので、一般には「天とじ丼」という。素うどんは具の載っていない「かけうどん」のこと。単独の「天玉丼」のメニューはないので、これを食べるためにはおぢばセットを注文するか、お店にお願いして単品の天玉丼を注文するほかなさそうだ。厨房では女将さんが料理を作っていた。


具もごはんもたっぷり！



出てきたのが写真の丼とうどんである。どちらもたっぷり1人前ずつ、つまり2人前のボリュームなのだ。「食べきれるだろうか」と一瞬不安が頭をよぎったが、「まあ、ゆっくり食べてみよう」と思い直した。



関西風のあっさりツユのうどんは私の好みだし、丼の味付けもちょうどいい具合だ。深漬のタクアンの力も借りて完食！ああ、おいしかった。皆さん、天理をお訪ねのおりは、ぜひ日之出食堂の「おぢばセット」「天玉丼」をお召し上がりください！
※食べログは、こちら

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