tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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第3回奈良検定の応募状況

2008年12月20日 | 奈良検定
12/19(金)、奈良商工会議所は第3回「奈良まほろばソムリエ検定」の応募状況を発表した。応募者総数は1945人で、今回初となる東京会場受験者(2級のみ)は104人、最上級のソムリエ応募者は215人となった。詳しく時系列で紹介すると、

第1回 4038人(2級のみ)
第2回 2485人(2級1502人、1級983人)
第3回 1945人(2級1092人、1級638人、ソムリエ215人)

応募者数がジリ貧になってるのがよく分かる。特に2級は▲73%(第1回との比較)とガタ落ちだ。

前回(第2回)も、第1回に比べて2級応募者数が▲63%と激減した。会議所は《前回は1回目ということで、企業や団体の関心も高かった。意外に合格率が低く、今回は受験をためらった人が多かったのかも》(奈良新聞 07.12.20)とコメントしていたが、その第2回と第3回を比べても▲27%と、さらに落ち込んでいる。
※第2回奈良検定の応募状況(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/1c863be4eecc4990464db9557087aac2

1級は2級合格者、ソムリエは1級合格者しか受験できないが、その1級応募者も、第2回と比べて▲35%だ。1級受験有資格者(2級合格者の累計数)は、増えているのに…。

第1回試験の終了後、私は試験関係者に「今回は初回で話題性があったから受験者が多かったが、次回からはそうは行かない。もっとPRしないと受験者は減りますよ」とアドバイスしたが「奈良検定が世間に認知されたので、大丈夫」との返答だった。それが案の定、こういう結果になっている。街で奈良検定のポスターやチラシを見る機会は少ないし、フラッグ(旗)やミニのぼり(卓上旗)は、見たことがない。京都検定では、主催者が府下の事業所などを回り団体受験を依頼したそうだが、奈良検定で、そういう努力はしたのだろうか。

私は、大阪に住む奈良好きの知人に検定受験を薦めたが「大型書店に行っても、京都検定のテキストは並んでいるが、奈良検定のテキストは売っていない。セールスが足りないのでは」と言われてしまった。

奈良検定不振の直接の原因は、PRの不足や合格率が低い(難易度が高すぎる)ということだろうが、根本的にはテキスト(奈良まほろばソムリエ検定 公式テキストブック)の読みにくさ・分かりにくさだと思う。テキストをリニューアルすれば、受験者数も増えるのではないか。

なお唯一の朗報は、東京会場受験者(2級のみ)が3桁の大台に乗ったことだ。上記の当ブログ記事で《「東京会場」を設けることで、関東各地からの応募者(≒奈良ファン)を引き寄せることができるかも知れない。何しろ、東京で開催する薬師寺管長などの講演は、いつも満員御礼なのだから》と書いたが、それが立証されたことになる。

ともあれ、応募者数は減っても、試験の難易度は変わらない。70点という合格ラインは固定なのだから。私もグチをこぼしていないで、勉強に取りかからなければ…。

※写真は龍田神社(=龍田新宮 斑鳩町龍田 テキストP98)の拝殿。テキストの説明は分かりにくいので、山川出版社『奈良県の歴史散歩(上)奈良県北部』から引用すると《社伝によると、聖徳太子が法隆寺創建にあたり、伽藍の守護神としてまつったという。三郷町立野の龍田大社を本宮というのに対して龍田新宮と称し、本宮から勧請したとする説と、もともと法隆寺創建以前から、龍田大社の風神としての2座ではない神がまつられていたとする説もある》。07.2.12撮影。
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