'13-05-08投稿
既報「水」とはどのようなものか?に係る投稿の整理(~’12-12-31)後、引き続いて、既報までに調べた基礎的かつ初歩的な知見を参考にして、「水とはどのようにすべきか?」と観点を改めて今後調べていくつもりです。
基本的には、「諸悪の根源は水の汚染」に対して、それらを改善するにはどのような手法があるのか、環境水を安全に管理することを願って、インターネット検索して調べていきたいと思っています。
3.11震災前から、ここ数年来続いている大地震、猛暑、大津波・洪水などの異常気象など天変地異、および、生物多様性に対する悪影響は
宇宙・太陽からの放射能を制御して地球を防護していると言われる「電離層」および「オゾン層」などが破壊されて、その影響を受けているのだろうか?と思っていますが、それに付随して発生する「水の汚染」といってもピンとこないことですが、
個人的には「電離層」および「オゾン層」の異変⇒巨大なエネルギーを持つ宇宙・太陽、大気圏のから環境放射能、電磁波の増大⇔火山帯、地下マグマ活動の増幅⇒大気圏の「水蒸気」、「雲」、および「海」、「大陸地殻に存在する水」の性状が変化して汚染いるのでは?? と、「風が吹けば桶屋が儲かる」的な妄想と杞憂をしています。
参考投稿:
「水」とはどのようなものか?に係る記載(天変地異と水の性状変化との関係があるのか?)(2012-11-18)
既報中国の沿海都市、9割が水不足。その原因は???(2012-11-27)、その3:<追加>中国 大気汚染同様、水汚染も深刻に(2013-02-18)、地震および津波に係る記載(その45:中国 四川でM7地震に係る雑感)(2013-04-20)
で記載しましたように、
水不足と水汚染に苛まれています。この原因は個人的には不詳ですが、水不足と大気汚染物質を解消するために、人工降雨を常套手段として実施しているという。
中国では水資源全体の3分の1を地下水に依存。
大紀元
「沿海都市、9割が水不足」 中国海洋環境、汚染深刻=ネイチャー誌
http://www.epochtimes.jp/jp/2012/11/html/d98436.html
「・・・沿海地域の都市のうち、約9割は周期的な水不足に悩まされている。マングローブとサンゴ礁の面積は1950年からの62年間、それぞれ73%と80%減少した。また、海岸の湿原も57%減であり、その3分の1は海の埋め立てにより消えた。
また、過去10年間において、河口への汚染物の排出は激増。すでに50カ所の河口は重金属、殺虫剤DDTおよび石油系炭化水素に汚染されている。
ここ20年間、中国の海域で赤潮、緑潮、茶褐潮などが頻繁に発生するのは、これらの汚染物が原因だと指摘されている。これらの大量の藻類が急激に腐乱し、酸素を吸収して窒素を放出する。・・・」という。
高度経済成長により化学工場などが排出する汚水が地下に流れ込むケースが深刻化しているほか、有害物質に汚染された地下水を飲用することで健康被害も拡大しているという。化学工場の排水による水汚染に関しては高度成長初期にはわが国でも発生していますが、
また、主に、原発周辺におけるトリチウムなどによる地下水の放射能汚染、および、近年増大している黄砂およびAM2.5大気汚染物質が雨などによってフォールアウトした海、河川、もしくは陸地から地下水に浸透したことによる影響が個人的には推察されます。
今回は中国の井戸水汚染の実態と浄化困難な新たな汚染物質に係る記載を調べました。
中国のきれいな井戸水…今や遠い過去
新たな汚染物質の浄化困難+(1/3ページ) - MSN産経ニュース
登録日時:2013-05-07 http://ceron.jp/url/sankei.jp.msn.com/world/news/130507/chn13050712120005-n1.htm
(一部割愛しました。)
「井戸水で喉を潤し、夏には川や湖に入って遊ぶ。かつて至るところで目にした光景は、今や遠い過去の記憶となった。 次々と検出される汚染物質。困難な汚染源の根絶。水資源の無駄遣い。水質は悪化の一途をたどり、飲料水の安全性に対する不安は高まるばかりだ。
安全な都市は3%
中国国営新華社通信によると、関連部門が118都市を対象に行ったモニタリング調査では、地下水が基本的に安全であると認められた都市は全体のわずか3%にとどまった。
「昔は近所の池で魚やエビを釣って食べたものだ」。釣りが趣味だという王さんは「工場が増え水質が悪化し、魚も少なくなった」と溜息をつく。
中国ではここ数年、飲料水に含まれる汚染物質の種類が増加、薬品やパーソナルケア用品、内分泌撹乱(かくらん)物質(環境ホルモン)を主要汚染源とする新たな汚染物質が検出されるようになった。そして、こうした「新たな汚染物質により、水の浄化はさらに難しくなっている」と復旦大学環境工学学科の研究リポートは訴えている。
水の飲み方も変化 「飲料水をめぐる問題は深刻
同大残留性有機汚染物質実験室の董文博教授によると、飲料水の浄化には(1)生物化学的処理では、産業排水に含まれる塩素系農薬、ポリ塩化ビフェニル、多環芳香族炭化水素などの浄化ができない(2)抗生物質が含まれていた場合、微生物による浄化が難しい(3)消毒に使われる塩素が飲料水に残留するなど、飲料水を生産するプロセスで水が汚染される-といった問題や危険が潜んでいるという。
しかし、汚水処理で重視されているのは、今のところ化学的酸素要求量(COD)や窒素(N)、リン(P)などの抑制のみ。新たな汚染物質に対する関心は低い。つまり、現在の基準や技術では汚染水を完全に浄化することができない。
このため、汚染水はそのまま排出され、周辺の水系を脅かす。「特に農村では、浄化処理が不十分な上、地下水の汚染も進んでおり、飲料水をめぐる問題は深刻だ」(復旦大学資源・環境経済学部の戴星翼教授)。
一方、飲料水の水質悪化により、人々の水の飲み方も変化した。これまで、水道水を沸騰させて飲むことが多かった中国。しかし最近は、普段から値段の張るミネラルウオーターを飲むことが多くなった。
飲料水の安全性は保障できない上海の大学に通う陳さんは、2日に1回の割合で1本3元(約47円)の1.5リットル入りミネラルウオーターを購入し、温めて飲む場合もペットボトルの水を沸騰させているという。
復旦大学が「2002年に蛇口から直接水を飲める新たな水道管を敷設」(復旦泉純水実業の郭さん)するなど、大学でも浄水設備の導入が進んでいる。
しかし、どんなにミネラルウオーターやウオーターサーバー、浄水器が普及しても、問題の根本的な解決にはならない。専門家が訴えるのは、より厳格な管理の実施、徹底だ。
戴教授は「成長優先の『発展観』を改め、最も厳しい基準で水資源を管理しない限り、飲料水の安全性は保障できない」と強調している。
厳格な管理制度必要
董教授も「新たな化学製品を開発、普及させる場合、それらが環境に与える影響をこれまで以上に厳しく査定すべき」だとして、より厳格な管理制度の必要性を訴えている。
暗雲漂う中国の飲料水の未来。水資源の保護や水質改善のためのコストも増大しており、「今後、飲料水の値段も上昇していくだろう」(全国工商業聯合会環境サービス業商会の駱建華秘書長)。(上海支局)」という。
⇒殊、塩素系農薬、ポリ塩化ビフェニル、多環芳香族炭化水素など有機系の特定化学物質の管理について、わが国、ヨーロッパなどと比べて雲泥の差ですが、わが国の場合は上水道が完備されていますが、地下井戸水を主体とする中国は急激な工業化の煽りを受けているようです。
参考までに、既報(その3)において記載したように、地下水の汚染の原因には、いろいろあると思われますが、
既報の(その2:マイクロプラスチックによる海水汚染)によれば、マイクロプラスチックには問題となっている特定化学物質のPCB(ポリ塩化ビフェニール)といった毒性の高い物質を引き寄せる性質があるということから、地下井戸水の複合汚染は複雑怪奇な状態になっていることが推察されます。
イギリスでは石鹸、スクラブ洗顔料、シャワージェルなどの化粧品や洗浄用品から、マイクロプラスティックを除去するという取り組みが進んでいるという。
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