水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

中国 内モンゴルの砂漠化の現状、砂漠化の原因 緑化の可能性について 

2013-05-16 | 水とはどのようにすべきか

'13-05ー16投稿

 既報黄砂、大気汚染物質の大陸での昨今の発生状況 少し増えているのだろうか?にて記載したように、大陸から飛来する黄砂に対して、何とかならないかと思う昨今です。

 黄砂、環境放射能など有害物質には国境はなく、最近の黄砂の飛来状況は単に、中国からだけでなく、ハブーブ(嵐)などによって全世界から飛来しているのだろう?と個人的には想っています。
         昨今                 
     

 
       

         春先

 引用:九州大学 http://sprintars.riam.kyushu-u.ac.jp/index.html
(開発責任者 竹村俊彦(九州大学応用力学研究所))

既報でも記載しましたが、妄想?誤解?かもしれませんことを

予め断っておきます。

 実際、目で見えるほどでないにしても、黄砂の飛来については対策しないと、個人的には、異常気象など天変地異のみならず、内部被曝生態系地震・津波など諸悪への影響もあるのでは?と思っています。
 黄砂は大気汚染粒子、鳥インフルなど有害な病原体微粒子および、火山灰の微粒子、有害ガスなどとハイブリッド化して飛来する可能性があるのみならず、これから先、抜本的な対策がなされない限りにおいては増える一方?かと思われます。
関連投稿:
大陸からの2.5ミクロン以下の大気中に浮遊する黄砂は何マイクログラム/m3になるのか?

 この原因は水不足、旱魃化によって砂漠化、沙地化が年々増加しているのではと思っていますが、既報「水」とはどのようにあるべきか?に係る記載(その5-3:低コストな淡水の供給に対する公報の追加調査 )で記載したように、

水不足によってもたらされる地球環境の諸悪の対策
「砂漠の緑化」
「安全な飲料水」
「灌漑による食糧の安定生産」
「黄沙現象の防止」
などに対して
低コストな淡水を製造する技術の普及を望んでいますが、

しかし、現状の問題点は海水の淡水化を例にとると、
 既報の引例によれば、地球上の水のうち97.5%は海水で占められ無尽蔵にありますが、 淡水を大量に供給するために 海水から淡水を製造することが実施されています。 淡水の製造法には. 蒸留法. 逆浸透法. などがありますが、世界の淡水需要は現状約5000億m3であるが、人口増加に伴って、約7000億m3が見込まれています。
ところが、この水不足に対して、逆浸透膜がそれを解決しようとすると、逆浸透膜で、30億人分の水を作るには、9兆kWhの電気が必要であり、世界中で使われている電気18兆kWhの50%の量とのことです。
 日本は電気代が世界の中でも高いことは世界的にも知られていますが、仮に、工業用単価を安く見積もって10円/kWhとした場合でも180兆円となるという。

  特に、中国はわが国の食卓に多大なる恩恵を与えていますが、最近は降雨不足で旱魃化が進んでいるという。嵐(ハブーブ)が発生すれば、黄砂が飛散してくるわけです。
 

引用:http://blogs.yahoo.co.jp/
osakawsp/4963898.html

                          (google画像検索から引用)

 今回は中国の内モンゴルの砂漠化に係る記載を調べました。

 FoE Japan
内モンゴルの砂漠化
http://www.foejapan.org/desert/area/
(一部割愛しました。)

 「草原の砂漠化

内モンゴルでは、1960年頃から砂漠化が急速に進行しています。内モンゴル自治区の使用可能な草原の面積は、1960年の82万k㎡から、1999年には38万k㎡に減少しました。

右図は中国の砂漠分布図です。(緑部分が内モンゴル自治区。

出典:徳岡正三著「砂漠化と戦う植物たち」)

青のラインは年間降水量400mmの等値線。降水量が東南ほど多く西北へいくほど少なくなります。

400mmは、木が大きく育つかどうかの境目といわれ、砂漠や沙地がこのラインより西北に分布していることがわかります。


「砂漠」と「沙地」
中国では、乾燥など厳しい気候条件下で自然に形成されたものは「砂漠」と呼び、人間の活動で砂漠に似た状態になったものを「沙地」と呼んで区別しています。

図をみると、西側に砂漠、東側に沙地が広がっているのがわかります。4つの沙地は、気候的には草原が広がるはずのところなのです。

 

要因Ⅰ-社会背景
1949年に成立した新中国は、定着型の農耕と牧畜を進めました。やがて食糧増産の必要から、内モンゴルへの漢民族の移住が始まり、人口は爆発的に増加しました(1k㎡当り:'53年5.0人→'83年16.3人)。
そして、社会変化に伴う生活形態の変化や人口増加は、過剰な土地利用を生み出しました。

要因Ⅱ-自然条件
中国北方はかつて海や湖があったことから、草原の下には砂が堆積しています。そのため植生が破壊し表土が剥がれると、砂の層が表出します。土地は保水力を失い乾燥し、地域特有の強風に砂が流されます。砂丘が形成され流動がおこり、砂漠化が加速する―これがこの地域の砂漠化のしくみです。

こうして内モンゴルでは、土地の再生能力を超えた過剰な開墾・放牧を原因に、砂漠化が進んでいます。

 

一方、開発から守られた自然保護区では、今も豊かな森が残されています。このことからも、砂漠化が人間の活動を背景に引き起こされたものだとわかります。

緑化の可能性

かつては豊かな草原地帯だったことから、この地域では10mも掘れば良質の地下水が得られ、草木を養う潜在能力を十分期待できます。適切な回復手段が講じられれば、緑化再生が可能です。

しかし、今も草原退化は進んでいます。砂漠化対策が遅れると、再生にはより多くの時間がかかるため、早急な対策・効果的な緑化手法の普及が必要です。」という。

⇒汚染した井戸水、沿海都市の水不足でとても内陸地域の緑化には水は回りそうもありません。ましてや、長大なパイプラインで輸送したとしても海水淡水化などほど遠い状況か?

「安全な飲料水」を確保するだけでも大変な事態?なのだろうか?詳細は不詳。

せめて、汚染水でも草木が生長しやすい水に改質できないものか?と妄想しています。

 中国のみならず、世界各地からハブーブによって黄砂が飛来するのだろうか?

関連投稿:
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