藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

土木工事は矛盾だらけ

2021-07-11 14:45:37 | 日記・エッセイ・コラム

 風向きの関係だろうか、鳥の声も国道の騒音も聞こえて来ない。 そんなお昼前なのに不思議な感じだ。 長く土木工事に携わっていると、不思議な講習会に出会う事が有る。 土木工事は常に自然との格闘なのだが、出来るだけ自然を壊さぬように作業しなくてならないのは常識だ。 しかしそんな意識を持って作業してくれる土方は少ない。 現場監督もまた然りである。 いかに安全に効率よく作業するか。 会社ではそれによって監督業は評価される。 ところが、発注先の県や国は、見る目を変えてきました。 30年前頃からですが、自然保護にいかに取り組むかが、裏の評価として出てきました。そんな事は知らない私は、有る河川改修の現場で、海老根蘭の群落が工事範囲にある事に気付きました。 黙って取って、我が家の庭に植えて置こうかと思いましたが、一応担当官に知らせておきました。 翌日、県の担当官と町の方が御出でになり、町の植物園で栽培される事に成りましたが、その後にまたまた、・・・。 「オオサンショウウオ」が住みかとしている場所が、工事範囲にある事が判明。 有名な学者先生迄御出でに成り、先ずは保護。 その後、工事は設計変更して、「井側」を使って、人工の住処を作る事に成りました。 工事完了後、「オオサンショウウオ」はその住処に放たれて、定住しています。 その護岸工事は、300mの両岸に、合計三か所、「オオサンショウウオ」用のマンションが作られましたが、三年以内に満室になりました。 今でも観察会が時々開かれています。 その後、入札のご指名が数段増えた記憶が有ります。 同業者からは、難解事業の監督さんと言われ始めたのが此の頃からだ。


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3 コメント

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Unknown (マリヤンカ)
2021-07-12 07:49:41
エビネにしてもオオサンショウウオにしても、
知っている人がいなければ、いないのと同じ事になるのですね。昔、植物や虫などの観察会に何度か参加した時、よく思いました。
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資格制度に問題が多いい (藤森照幸)
2021-07-12 18:17:17
土木工事などは特に自然が相手なので、余程自然に興味がない限り、図面道理に仕事をすればいいと思うのです。私の部下で仕事をしていた、若い現場監督が電話をかけてきました。 農道の拡張工事をしていたら、変ナスにばかりが詰め込まれた空間が出てきたのですが、県に報告した方が良いのでしょうか教えてくださいとのことでした。
私が直感的に「木炭墓」と思い、県の文化財課と土木化に電話してやりました。 直感は大当たり、墓碑銘まで出てくる大発見となりました。彼は連日TVの取材を受けていましたが、「不思議な事は人に聞け」と私がいつも言っていたことがきっかけだったと言っています。
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「変ナス」は「炭」ばかり (藤森照幸)
2021-07-12 18:20:43
誤変換で申し訳ありません。「炭ばかり」が正しいのです。
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