藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

大きく変わった政治社会

2020-10-28 11:20:34 | 日記・エッセイ・コラム

 自民党独裁に近い状態に何故成ったのだろうか?。 戦後、右の自民党、左の社会党という形が長く続いた。 なれ合い政治とも呼ばれたが、労働条件の改善や、インフラ整備に対して一定の効果があったように感じている。 其の後、第二保守政党が出てきて、保守か革新かあやふやな政治が存在したが、国民の信頼を得ることができなかった。 そこで出てきたのが「村山政権」で同じ保革混合なら、こちらが好かろうとばかり、一時代を築いた。 そこで息を吹き返したのは、自民党だけで、社民党の衰退を招いた。 労働者の意識の変化があったのだろうか?。 どうもそうではない気がする。 中国との国交回復によって、企業の海外移転を招き、労働者の使い捨て時代がやってきたのだ。 その結果人手不足が起こってきた。 人はいるが、定着してくれない現状は、どことなく不安定な社会を連想させる。 そうした社会変化の中には、芸能界のグループ化や、ネットを活用した発信で、億単位で利益を上げる者が出てきたり、その結果行き過ぎた行動や、未成年の時間外労働疑惑等、社会問題化しつつある。 蚊帳の外から政治を見ていると、一番左に共産党、その右に社民党、 ずうっと右に公明党、そのはるか先に右翼という形態が見える。 元来自民党は、左の社民党と、右の公明党の間を、振り子のように振れながら国民の信頼を得てきたが、この処、右の公明党の枠を通り過ぎて右傾化の傾向が強まった。 なぜそうなったのか、社民党の人材不足が原因なのだろう。 生粋の労働者の代表がいなくなり、集票能力がなくなったというより、労働組合がなくなったのだ。 有るには有るが、形ばかりの御用聞き組合で、自らの身分保障や賃金保障を働きかける形態になっていない気がする。 特に感じるのは契約社員なる制度である。 人材派遣会社自体が、人身売買に近い状況が存在するが、法律でそれを保証することで、少数の株主や経営者の、利益優先の経営が保証されることになってしまった。 恐ろしいのは、このコロナでのリモート勤務である。 集団生活から解放される一面、共に働いている感覚がなくなるのではないだろうか。 その結果、同じ社員同士の仲間意識は恐らくなくなるだろう。 労働組合も加入しなくなり、成立しなくなるのではなかろうか。 その結果、労働条件の悪化を招きはしないだろうか。 一部の国民が、嘗ての江戸時代の農民のように、低収入で苦しむ時代が来る気がしてならない。 いやすでに来ているかも知れない。

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